近隣トラブルを避けるために
注文住宅の現場には、近隣トラブルがつきものです。
ほとんどの場合、住宅会社が原因ではありますが、
怒りの矛先がお施主さんに向けられる場合がありますし、
入居後までぎすぎすした関係が続いてしまう可能性もあります。
最近では、理不尽なクレームが増えたようも感じますが、
できる限り現場でのクレームを起さないために、
私が実際に受けたクレームの事例をご紹介します。
・作業音がうるさい。
・業者の車が邪魔で通行、出入りがしづらい。
・現場からごみが飛んでくる。道に釘やタバコが落ちている。
・作業の開始時間が早い、終了時間が遅い。
・建築資材の置き方が危なっかしい。
・現場の泥が道路に流れている。
・休日の朝早くから作業している。
・作業員の休憩時間の会話がうるさい
・工事期間が延期され、我慢の限界がきた。
などです。
本来は各施工会社がトラブルの防止、対応を実施しています。
しかし、トラブルを未然に防ぐためには、
お施主さん自身が挨拶周りをするとより効果的です。
事前にお施主さんからの一声があるだけで、
ご近所の反応は変わってきます。
クレームは、一度起きてしまうと常習化してしまうことが多く、
工期が延びる原因にもなりますので、
事前の対応策を確認しておきましょう!
挨拶周りをするタイミング
まずは、着工前の挨拶が大切です。
地鎮祭の日に敷地の隣三軒、家の裏のお宅に挨拶をしましょう。
「これからお世話になる○○です」と簡単な自己紹介をし、
工事の日程を担当者と一緒に説明します。
留守の場合は日を改めてあいさつに行くか、
ポストに手紙を残しておきましょう。
「何の連絡もよこさずに工事をはじめられた!」
と最初に怒らせてしまうと、
ことあるごとにクレームを入れられることが多いです。
何の連絡もなく突然工事をはじめられたら、
誰だって気分が悪くなるものです。
工事現場とはいえ、常にクレームが入る状態というわけではありません。
クレームの原因になる日は、だいたい決まっています。
工事は基本的に、2~4人の少人数で行われますが、
材料の搬入時や、電気、水道、設備などの下職が入る日など、
職人の出入りが多い日は、作業車が通行の邪魔になります。
また、作業工程の中で、特に大きな音の出る日があります。
この時、特にクレームになりやすいので、
担当者に確認し、「この日はご迷惑をおかけします。」
と事前に伝えておきましょう。
工期が延期された際もクレームになりやすいです。
当初の完成予定日より遅れて工事をしていると、
「いつまでやっているんだ!」と、
それまで我慢していた住民までもが怒ってしまいます。
工期が延びたときは、理由と完成予定日を改めて伝えましょう。
最後に、引き渡しが済んで入居の目途がたったら、
今までのお詫びとこれからの挨拶を兼ねて、
もう一度あいさつ回りをします。
一般的に、あいさつ回りは着工前と入居前だけでよいとされていますが、
完成した家に気もちよく住むためにも、できる限りご近所と関係をもっておきましょう。
挨拶周りでは何を用意すればよいか
挨拶周りに行く際は、粗品を用意するのが一般的です。
あまり高価なものを用意する必要はなく、
500~1,000円程度でそろえるのが相場です。
タオルや石鹸、洗剤などの詰め合わせや、
県外に家を建てる場合は地元の銘菓なども喜ばれます。
お酒を用意する方もいらっしゃいますが、
受け取った側がお酒を飲まない家庭の場合、
管理に困ってしまいます。
消費期限の短い食品などもおすすめしません。
気軽に受け取れて、置場にも困らない実用品がおすすめです。
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