リユースハイムの裏話【当選確率から建てた情報まで】

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セキスイハイムが展開する「リユースハイム」というキャンペーンをご存知でしょうか？マイホームを少しでも安く購入したいとお考えの方は、リユースハイムを利用するとその願いが叶う可能性もあります。マイホームを建てる計画のある方は、ぜひご一読ください。

 

 

セキスイハイムのリユースハイムとは？

 

リユースハイムとは、住宅展示場にある中古のモデルハウスを一般の希望者に再販し、移築して住宅として再利用するセキスイハイムの取り組みです。セキスイハイムの商品には軽量鉄骨造と木造がありますが、どちらの構造体においても工場でユニット（部材の集合体）まで生産し、現場ではユニットを組み立てるだけのユニット工法を採用していることが特徴です。そのため、ユニットを分解すれば移築して再利用することも可能となっています。

リユースハイムでは、5年～10年程度使用して役目を終えたモデルハウスが再販の対象となります。安い物件は500万円台から、高いものは2,000万円台まであります。新築の購入と比較するとかなりお得な価格で購入できるので、マイホームを計画している方から熱い視線を浴びています。

 

 

コンセプトや仕様

 

古くなったモデルハウスは、解体して破壊してしまえば大量の産業廃棄物となります。しかしながら、一般的な住宅の耐用年数が30年程度と言われてきた中で、セキスイハイムの住宅は従来から60年程度の寿命があるとされています。そのため、モデルハウスとして10年程度使用した後もまだ十分に住むことができ、リユースすることで環境に配慮した取り組みとなっています。

セキスイハイムは、住宅の約80％を工場で生産する「ユニット工法」を採用しています。工場の大型機械で生産したユニットは、精度や耐久性が非常に高く、分解・移築後も基本性能を保つことができます。リユースハイムを可能にしているのは、セキスイハイムの品質や技術的な裏付けがあるからに他ならないのです。

リユースハイムの表示金額には、移築に伴う輸送費・建物本体の標準工事費・基礎工事費・一部改修費用・消費税が含まれます。また、キッチン・バス・洗面・トイレ・給湯器など、建物に通常付帯しており、生活に不可欠な標準設備も表示価格に含まれます。言い換えれば、家具や家電、太陽光発電システム・全館空調・蓄電池などの設備、外構・植栽・インフラの引き込み工事などは、個人負担となります。

ユニットは分解後に工場で改修してから移築されるため、全体的には中古感がほとんどありません。使用感が残りやすいフローリングや壁紙も新品に交換されるので、全体的に新品と言われても遜色ない仕上がりです。

細かい仕様は物件ごとに異なるので、個別に確認が必要です。

 

条件や申し込み方法

 

では、リユースハイムに申し込むための条件や方法を詳しく見ていきましょう。

 

• 地域
  

  指定された地域に居住しており、その地域内に土地を所有しているか、土地を購入する予定であれば、誰でも申し込むことが可能です。

• 土地
  

  申し込みは、土地を所有していなくても可能です。ただし、当選した場合は期限までに土地を準備することが必須となります。申し込み時点で土地を所有していない場合は、セキスイハイムが紹介してくれることが多いです。

• モデルハウスの改変
  

  物件によっては、モデルハウスの間取り変更や縮小・改造が可能な場合もあります。これらの改変については、基本的に購入者の自己負担となります。

• 見学会への参加
  

  物件によっては、最寄りのセキスイハイムで工場見学をすることや、実邸見学会に参加することが申し込み条件になっていることもあります。

• 申し込み方法
  

  申し込みは、WEBや葉書で申し込む場合と、展示場で書類を書いて直接申し込む場合、またはその両方が必要な場合などがあります。代理人による申し込みはできません。

• 当選
  

  当選者は抽選で決定し、当選した場合は、申込者本人が居住することが条件となります。当選者が諸事情によりモデルハウスを購入・移築できない可能性もあるため、当選者以外に次点と次々点を含めた計3名を選出します。当選後、物件の譲渡・売却はできません。

 

リユースハイムはお得なキャンペーンだけに、制約も色々とあるのが事実です。また、細かい条件は物件ごとに異なるので、個別に確認が必要です。

 

リユースハイムの当選確率は？

 

実際に申し込むとすれば、リユースハイムの当選確率がどのくらいなのか、とても気になるところですよね。いずれの物件にも少なくとも1,000人以上の応募があると言われており、物件によっては5,000人以上の応募があることもあります。つまり、当選確率は0.1％以下ということになります。

宝くじの1等に当たる確率は1,000万分の1～2,000万分の1程度ですので、それよりは遥かに高い確率となります。

 

 

 

リユースハイムのメリット・デメリット

 

リユースハイムでは中古のモデルハウスをお得に購入することができ、そのことは購入者にとって大きなメリットです。しかしながら、メリットのあるところにはデメリットも存在します。両者を具体的に見てみましょう。

 

リユースハイムのメリット

まずはリユースハイムのメリットから見ていきます。

 

• モデルハウスが破格で手に入る
  

  リユースハイムの最大のメリットは、当選すればセキスイハイムのモデルハウスが破格で手に入ることになります。通常の方法で新築を購入するのと比較すれば、何百万円も節約できる可能性が高いです。住宅は元々一千万円単位の商品で、最近は値上げが急速に進んでいることを考えれば、このメリットは非常に大きな価値があります。

• モデルハウスはハイスペック
  

  モデルハウスは購入者の購買意欲を刺激するよう、ハイレベルな仕様で建築されています。備え付けの設備や使用されている建材は最上級の製品が多く、一般の購入者にとっては高嶺の花とも言える仕様です。
  
  また、モデルハウスは複数の見学者と同時に打ち合わせができるよう、住宅のサイズもかなり大きめに建築されています。床面積が広いだけでなく、解放感を演出するために天井も通常より高めに設計されています。
  
  つまり、一言で言うならリユースハイムでは豪邸が破格で手に入るということになります。

 

リユースハイムのデメリット

リユースハイムでは、ハイスペックで広々した豪邸が手頃な価格で購入できるという、この上ないメリットがある一方で、掘り下げてみるとそこそこのデメリットが複数あることも事実です。

 

• 自己負担がある
  

  リユースハイムでは、家具や家電、太陽光発電システム・全館空調・蓄電池などの設備、外構・植栽・インフラの引き込み工事などは、個人負担となります。モデルハウスをそのまま移築しない場合は、間取りの縮小や改造の費用も必要になります。
  
  既存のモデルハウスに対して多くの変更をしたり、多くの希望事項を追加したりすると、場合によっては新築の注文住宅と大差ない金額になることもあります。

• 住宅ローンや認定で不利になる
  

  リユースハイムではユニットを再利用して建築し直すため、フラット35・住宅性能表示制度・長期優良住宅の認定は使用できません。長期優良住宅に認定されれば、住宅ローン控除を受けることができますが、リユースハイムではその恩恵に預かることができません。

• 税金やランニングコストが高くなる
  

  リユースハイムはグレードが高く大きな住宅のため、不動産取得税や固定資産税が高くなる傾向にあります。何故なら、これらの税金は住宅の購入金額ではなく、評価金額に従って課されるためです。
  
  加えて、大きな家は空調が効き始めるまでに時間がかかり、光熱費も高くなります。掃除をするにも一苦労してしまうかもしれません。

• 保証期間が短くなる
  

  保証期間はモデルハウスの建築時から20年間です。ただし、リユースハイムの引き渡し時点で保証期間が10年を切っている場合は、最低でも10年間の保証が付与されます。
  
  セキスイハイムは新築住宅に対し30年間の保証期間を設けていますので、それと比較するとリユースハイムの保証期間はかなり短くなってしまいます。

• 落選しても営業される
  

  リユースハイムに申し込む時は、かなり詳細な個人情報を渡すことになるので、抽選に落選してからも見込み客として、継続的にセキスイハイムから営業活動を受けることになります。
  
  リユースハイムは単なる環境配慮の活動ではなく、有用な広告や集客ツールとしても機能しています。セキスイハイムで建てる気がない場合は、その意思を明確に伝えましょう。

• 土地代が高くつく
  

  リユースハイムで住宅が安く手に入っても、大きな住宅を建てるにはそれ相応の広さの土地が必要となり、莫大な費用が掛かってしまう恐れがあります。都市部や市街地は地価が高いため、広い土地を探し求めると郊外に行き付く可能性が高くなります。
  
  建設地によっては今までよりも通勤時間が長くなったり、生活環境の大幅な変更を迫られたりする可能性もあるため、柔軟な対応力も必要になります。

• 土地の準備に期限がある。
  

  リユースハイムは、申し込む時点で土地を所有していなくても問題にはなりませんが、当選後は期限までに土地を準備することが条件となります。物件により異なりますが、当選決定後1～2か月程度が期限となることが多いようです。
  
  そして、期限までに土地を取得できない場合、当選は無効となります。実際に、期限までに土地を準備できずに当選を辞退する方もいるため、保険として次点・次々点まで当選者が選出されています。

 

 

リユースハイムで建てたい人の評判

 

リユースハイムに関心のある人や、リユースハイムで建てたいと思っている人からは、X（旧Twitter）に多くの書き込みがあります。最も多いのは「当選したい」という期待を込めた書き込みですが、その反面、当選してからのことを不安に感じる声や、落選してがっかりしたという書き込みもあります。

リユースハイムに関するポジティブ・ネガティブな意見を以下にまとめてみました。

 

• お得なリユースハイムで建てたい。
• 倍率が高くて当選しそうにない。
• 当選してもモデルハウスが大き過ぎるので、土地探しが大変。
• 当選しても、既に所有している土地にはモデルハウスが納まらない。
• 応募したが、落選してがっかりした。
• もう何度も落選した。
• 応募して以来、セキスイハイムの営業から頻繁に電話が掛かってくる。
• 結局のところ、個人情報の収集手段でしかないのでは？

 

こう見ると、ネガティブな書き込みが圧倒的に多いように感じてしまいますが、決してそうではありません。ポジティブな書き込みは数が多いものの種類が少なく、逆にネガティブな書き込みは種類が多いものの、数が目立って多くはないという傾向にあります。

 

 

リユースハイムで実際に建てた人の評判

リユースハイムに見事当選し、実際に家を建てたという書き込みもあります。また、当選した方の中にはブログを開設し、自身の経験をブログで詳細に書き記している方もいます。実際にリユースハイムで建てた人の評判もまとめました。

 

• 豪華な家がお得に買えたのは、ものすごくラッキーだった。
• 出来レースだろうと高を括っていたが、コネがなくても当選して驚いた。
• 移築前に新品に交換される部材も多く、中古という感じはしなかった。
• 交換部品はグレードの高い商品から色や仕様を選べるので、高級感に溢れている。
• 当選後に短期間で土地を決めなければならず、土地探しに最も苦労した。
• 土地が手に入らず当選を辞退する人も多いらしい。
• 家が大きいので、予想以上に固定資産税と光熱費が高い。長期的に見てお得なのか？

 

リユースハイムで建てた方の評判には、当選したことを純粋に喜ぶ声や、住宅の質を評価する声、土地探しで苦戦した様子、建築後のランニングコストについてなどがありました。格安でモデルハウスが手に入るとは言え、決していい話ばかりではなく、当選したからこそ背負う苦労もあることが分かります。

 

リユースハイムの裏話

 

リユースハイムには、モデルハウスを再利用することで環境への負荷を軽減できるというセキスイハイムの意図と、格安でハイスペックな住宅を建てられるという購入者側の利害が一致し、Win-Winの関係が成立しています。

しかしもう少し深掘りすると、リユースハイムの「裏話」的な内容も見えて来ます。

 

• 本当のお客さんは落選した人？
  

  リユースハイムは格安でモデルハウスが買えるということもあり、その宣伝効果は絶大です。しかも、1つの物件に対し毎回1,000人以上が申し込み、住宅の購入に関心のある見込み客が個人情報をセキスイハイムに手渡します。結果として、セキスイハイムはリユースハイム・キャンペーンを通じて、非常に優良な見込み客のリストが手に入ることになります。
  
  そのため、「本当のお客さんはリユースハイムに落選した人」などと噂されているほどです。実際に、リユースハイムに落選してからセキスイハイムで建てた方からお話を聞くことができたので、内容をご紹介します。
  

  
  
  

  「リユースハイムに落選した後、どのようなことがあったか詳しく教えて頂けますか？」

  
  
  

  質問者
  
  
  

  「セキスイハイムのことは元々テレビCMで知っていました。大手住宅メーカーですし、品質も良さそうなので、新聞広告で見たリユースハイム・キャンペーンに葉書で応募しました。抽選後に営業さんから電話があり、『残念ながら落選されましたが、家を建てるご予定があるなら一度展示場に来てみませんか？』というお誘いがあり、展示場を尋ねました。」

  
  
  

  「その営業さんは新人でしたが、非常に印象が良く馬も合いました。展示場では他に3社を見学しましたが、住宅の品質・営業さんの印象ともにセキスイハイムが圧倒的に良かったんです。奥さんも同じ意見だったので、結局セキスイハイムで建てることに決めました。」

  
  
  

  50代男性
  
  

  このインタビューにあるように、セキスイハイムは落選者に対し1人1人フォローの電話営業をしていることが窺えます。回答者のように、リユースハイムに落選してから、セキスイハイムで建てることを決める方も一定数いるようです。

• 抽選の公平性に疑問がある？
  

  セキスイハイムは「北海道セキスイハイム」・「東京セキスイハイム」などのように地方ごとに会社が分かれており、リユースハイムの抽選方法は統一されていません。抽選の様子をWEB上で公開し、誰が見ても厳正で公平な抽選と判断できることもありますが、逆にそうではない場合もあります。
  
  そのため、「身内で結果を好きなように決められる出来レースでは？」という疑念を持たれることもあるようです。リユースハイムは多数の申し込みがあるビッグ・イベントです。セキスイハイムは、抽選の結果に透明性と公平性が担保されるよう、抽選方法を工夫するべきでしょう。

 

番外編：積水ハウスとセキスイハイムのどちらが高い？

 

タイトルにあるように、「積水ハウスとセキスイハイムのどちらが高い」かは、読者の多くが持たれる疑問ではないでしょうか。と言うより、そもそも積水ハウスとセキスイハイムは社名が似ているために混同されることが多いので、まず2社の成り立ちを簡単にご説明します。

まず、積水ハウスは積水化学工業の住宅部門から別会社に独立した会社です。そして、積水ハウスの分社後に、改めて積水化学工業内に設立した住宅部門のブランド名が、セキスイハイムとなります。元を辿ればどちらも積水化学工業が始まりですが、現在では全く別の会社として活動しています。

どちらが高いのかという質問の答は、ずばり積水ハウスです。積水ハウスは住宅業界でもトップレベルの高価格で知られています。積水ハウスは高品質で付加価値の高い住宅を供給しており、「邸別自由設計」というコンセプトのもと、顧客のあらゆる要望に柔軟に対応するだけの設計力を備えています。そのため、研究開発・設計・広告・保証システムなど、どこを取っても高品質・高価格のトップメーカーと言えます。

一方、セキスイハイムも顧客から強い支持を得るだけの高性能・高品質な住宅を供給していますが、ユニット工法による施工は間取りに制約があり、実際のところ提案力やブランド力も積水ハウスほど高くはありません。

 

【坪単価比較】

ハウスメーカー	坪単価
積水ハウス	114.3万円
セキスイハイム	87.3万円

 

 

積水ハウスとセキスイハイムの違いとは？

 

まとめ：マイホームをお得に建てる方法

こちらの記事では、お得に住宅を手に入れる方法のひとつとして、リユースハイムをご紹介しました。大きな住宅をご所望で、デメリットも十分理解したうえで当選するなら、得られるメリットは非常に大きいものとなるでしょう。

しかしながら、リユースハイムに当選する確率はかなり低いです。現実的に考えるなら、お得に住宅を購入できる他の方法はないものかと考えるのではないでしょうか？実は、その方法があるのです。それは、「タウンライフ家づくり」という無料サービスで、住宅の一括見積を入手することです。

住宅は一千万円単位の高価な買い物ですので、実は似たようなプランでもハウスメーカーによっては数百万円もの違いが生じることもあるのです。タウンライフ家づくりで複数のハウスメーカーから一括見積を入手すると、金額の違いが明確になり、最適な資金で建築することが可能になります。

 

積水ハウスとセキスイハイムの違いとは？

ハウスメーカー「セキスイハイム」の概要

ハウスメーカー「積水ハウス」の概要

 

 

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