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注文住宅の頭金相場はいくら?減少傾向にある戸建て住宅の自己資金

通帳と電卓と家の模型

注文住宅を建てるには頭金をいくら用意すればいい?

注文住宅を建てるには、
「やっぱり最初に多額の現金が必要なんじゃないの?」
と気になる方は多いと思います。
家を建てるために用意しておくべき
自己費用(頭金)の相場はどのくらいなのでしょうか?
自己費用
住宅関連書籍や情報サイトを見ていると、
「住宅ローンの頭金は総費用の20~30%」
と紹介されていることもありますが、
これは、経済成長期につくられた少し古い原則です。
※3000万円で家を建てる場合は6~900万円の頭金。
金融機関から住宅購入費の100%までを
融資してもらえるようになった現在では、
頭金を抑えて住宅ローンを組めるようになりました。
では、住宅購入者が実際に支払った金額を見ていきましょう。
下記の表は、2022年度にフラット35を利用して
注文住宅を建てた方の頭金相場です。

土地購入者建設費土地取得費手持金(頭金)手持金割合
全国3,010.61,444.9412.39.3
三大都市圏2,964.11,875.7459.09.5
首都圏2,911.72,220.9508.79.9
近畿圏2,965.41,693.1429.69.2
東海圏3,104.91,274.3378.18.6
その他地域3,068.1912.3354.68.9
土地所有者
全国3,569.70596.616.7
三大都市圏3,804.80683.618.0
首都圏3,896.00737.518.9
近畿圏3,775.70676.617.9
東海圏3,650.40581.115.9
その他地域3,368.70522.215.5

※「フラット35利用者調査報告(2022年8月2日)」より作成
単位: 万円

表の『手持金割合』とは、
住宅購入費(建設費+土地取得費)に対する頭金の割合です。
計算式:412.3÷(3,010.6+1,444.9)×100=9.3%
『土地購入者』は、家と土地を同時に購入した方。
『土地所有者』は、土地をもともと所有していた方、
または土地を現金で購入された方を表しています。
手持金割合に大きく差がでていますが、
土地購入者の平均年齢が37.6歳なのに対し、
土地所有者は45.1歳と、世帯年齢にも関係しており、
実家の建て替えや二世帯住宅などによる
親子共同借入の方が多いことなどが考えられます。
フラット35の調査データによると、
2006年度の土地購入者の手持ち金割合は、
全国平均で905.9万円(23.4%)とされており、2022年度は
459.0万円(9.5%)となっているので
頭金の相場は年々減少傾向にあると言えるでしょう。
10%以下の頭金で借入れできる住宅ローンも増えています。

頭金なしで家が建てられる?

最近では“頭金0の家”という広告を目にする機会も増えました。
頭金ゼロを謳っている住宅会社でも、
住宅購入費以外の諸費用や融資手数料などは、
基本的に現金で支払わなければならないため、
“手持ちの現金なし”で家を建てるのは難しいケースもあるようです。
後になってトラブルにならないように、
住宅会社側の言う「頭金の定義」を明確に確認しておきましょう。
また、諸費用なども含めて融資してくれる住宅ローンも存在しますが、
返済金利が高く設定されている傾向にあります。
返済期間の長い住宅ローンでは、
わずかな金利差で総返済額に差がでてしまいますので、
計画を修正または延期することも考慮した上で借入れを検討して下さい。

費用・相場
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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