隣人・近隣トラブルに遭ったらどうする?戸建ての事例と相談先

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隣人・近隣トラブルに遭ったらどうする?一戸建ての事例と相談先

隣人トラブル

 

夢にまで見た一戸建てのマイホーム。土地を購入し、ローンを組んでやっとの思いで建てたのに、隣人や近隣住民とトラブルになってしまったら、この先どうなるものかと心配されていないでしょうか?自宅のプランは選べても、ご近所さんは選べません。こちらの記事では、隣人トラブル・近隣トラブルの事例を取り上げ、その予防策や対処法について解説します。これから一戸建てを新築される方は、ぜひ一読してみてください。

 

近隣・隣人トラブルに遭う人はどのくらい?

まずは、一体どのくらいの人が隣人トラブルに遭っているか、2つの調査結果を参考にしながら見てみましょう。1つ目の調査は、日本法規情報株式会社が2016年に1,153人を対象に実施したものです。



この調査によると、「ご近所トラブルに巻き込まれたことがありますか?」という質問に対し、「はい」と回答した人は47%を占めました。トラブルの内容は騒音が20%、駐車・車のトラブルが13%、ペットの飼育やマナーが12%、ゴミ問題が10%などとなっています。

 

トラブル調査

調査期間:2016年4月20日~2016年5月11日

回答者:1,153人(男性518人、女性635人)

 

2つ目の調査は、早わかり不動産売却(運営会社:株式会社インターグロース)が2021年に499人に対して実施したものです。先程の調査と比較して対象人数は半分程度ですが、実施時期が比較的最近であることが大きな違いです。



この調査では50%の人が隣人トラブルを経験したことがあると回答し、トラブルの内容は騒音が53%、駐車・車のトラブルが12%、ペットや飼育トラブルが7%、子供の泣き声やいたずらが6%となっています。

 

WEBアンケート

調査方法:WEBアンケート(ランサーズ)

調査対象者:一般男女10代~60代

有効回答数:499人

調査実施期間:2021年7月28日~2021年8月2日

 

どちらの調査でも、約半数の人が隣人トラブルに遭ったことがあるという結果になっています。言い換えれば、この記事をお読みのあなたも隣人トラブルに遭う確率は50%に近いということになります。これはかなりの高確率と言えるでしょう。



隣人トラブルの内容については、どちらの調査結果でも騒音関連の割合が最も高く、続いて2位が駐車・車のトラブル、3位がペット関連のトラブルという点で共通しています。2つの調査で非常に似通った結果が出ていることは、大変興味深いですね。

 

新築の一戸建てでのご近所トラブルは本当に怖い

新築の一戸建てを購入して住むということは、大きな希望と期待にあふれた新しい生活の始まりを意味します。ほとんどの方にとってマイホームの購入は一生に一度しかなく、しかも最も高額な買い物となります。それだけに、比例して期待感が大きくなるのも当然です。



しかしながら、隣人やご近所との関係が悪いと、毎日が憂鬱で気が休まる時がなくなってしまいます。わざわざ新築して住むからには、引越という選択肢はまずあり得ません。そうなると、まるでマイナスの気に心をつなぎ留められたかのように、人生が重苦しくなってしまいます。



職場の人間関係に悩む方も多いですが、家に帰ってまで人間関係で悩むのは精神的に大きな負担になってしまいます。

 

一戸建て~近隣・隣人トラブルの事例

先程引用した2つの調査結果では、隣人トラブルには主に騒音・車・ペットに関するトラブルなどがあることをご紹介しました。ここでは隣人トラブルの事例にはどのようなものがあるのか、より詳しく見ていきましょう。



人は五感と呼ばれる5つの感覚領域(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を持っています。五感で感じる刺激には心地よいものと不快なものがあり、同じ刺激に対しても感じ方には個人差があります。隣人トラブルは、直接身体に触れる味覚・触覚に関わるものはほぼなく、その多くは視覚・聴覚・嗅覚に関わる不快感に起因しています。

 

騒音

約50%の人が経験したことがあるという隣人トラブルで、原因として最も多いのが騒音です。騒音は聴覚が不快と感じる音が原因ですが、音は多少距離があっても伝わりやすく、耳を塞いだりイヤホンなどで他の音を使って遮断したりしない限り、耳に入ってきてしまうのが特徴です。では、騒音の具体的な事例を見てみましょう。

 

テレビや音楽

テレビや音楽を大音量で視聴したり、窓を開放して鑑賞したりすることによる音漏れが原因です。近隣への配慮に欠ける音量にも問題がありますが、悪意は無くても耳の遠い高齢者が音量を上げ、無意識に迷惑を掛けてしまうこともあります。

 

ホームパーティ

一戸建ての庭やバルコニーで親戚や友人を招き、ホームパーティを行って近隣への騒音となる事例です。人が集まって会話が弾んだりお酒が入ったりすれば、いつの間にか場が盛り上がって声も大きくなりがちです。盛り上がるパーティ参加者とは裏腹に、隣人はイライラを募らせているかもしれません。

 

洗濯機や掃除機

洗濯機や掃除機といった家電製品が出す生活音です。洗濯機のように規則正しいリズムで発せられる音は、聞く人や状況によっては集中力を妨げ、気持ちをイライラさせることがあります。また、掃除機の音は比較的大きく甲高いため、耳障りに感じる人が多いものです。

 

楽器の演奏

家庭で演奏する代表的な楽器と言えばピアノではないでしょうか。その他にも、管楽器やハーモニカ、ピアニカなど小型の楽器は持ち運びも容易で、自宅でも簡単に演奏ができます。仮に音楽好きな人でも、聞きたくない時に聞かされる音楽や、好きではない曲や楽器の音を聞かされることは、不快に感じる可能性が高いです。

 

車(自動車)

隣人トラブルの内容で、騒音に続いて割合が高いのが車に関するトラブルです。車が原因の隣人トラブルには、いくつかのパターンがあります。

 

路上駐車・はみ出し駐車

路上駐車・はみ出し駐車は、いずれも駐車マナーが問題で通行を妨害してしまうものです。あなたが節度のある駐車をしていても、あなたの親戚・友人などの訪問客が路上駐車や隣人の車の出入りを妨害してしまうと、怒りの矛先になるのはあなたです。

 

改造車の爆音

車や大型オートバイが、マフラーの違法改造などで周囲に爆音を撒き散らすという事例です。当人は爆音が好きで格好いいと思っているかもしれませんが、そうではない近隣住民にとってはかなりの迷惑となります。

 

排気ガス

最近では排気ガスをほとんど排出しない車も増えてきましたが、従来のガソリン車ではエンジンをスタートした瞬間から排気ガスが出ます。無駄なアイドリングや空吹かしによる排気ガスの排出は、騒音・煙・臭いが近隣住民に不快感をもたらすことがあります。

 

ペット

ペット関連の問題は、犬などのペットの鳴き声がうるさいという聴覚的な問題と、糞害などの視覚的・嗅覚的な問題がほとんどです。中には、隣家の飼い犬に噛まれて怪我をしたという事例も存在します。

 

鳴き声

鳴き声は犬に限らず猫・鳥なども発しますが、特に屋外でペットを飼育している場合は、鳴き声が直接近隣に響くので注意が必要です。犬種によってはよく吠え、鳴き声が甲高く耳障りになりやすいことがあります。

 

糞害

ペットによる糞害の典型的な事例をいくつか挙げてみます。

  • 犬が散歩中に隣人の敷地前で糞尿をし、しかも飼い主が糞を片付けない。
  • 犬が飼い主の敷地内で糞をするが、境界付近でするため隣人が悪臭に困っている。
  • 放し飼いの猫が隣人の家庭菜園や花壇に糞をする。

ペットの糞尿は見た目の不快感が強いだけでなく悪臭を放ちますので、少し離れたところまで影響が出やすいです。

 

タバコ

健康志向の高まりとともに、喫煙者が同居の家族に及ぼす受動喫煙の影響が認知されるようになり、外でタバコを吸う人が増えました。そのため、タバコの煙が風に乗って隣人が迷惑するという事例が後を絶ちません。タバコの煙は臭いの不快感だけではなく、健康被害も引き起こすことがあります。悪気はなくてもタバコの煙の行き先までは想像が難しいものですので、屋外での喫煙は周囲への十分な気配りが必要です。



煙と臭いが不快感を与えるという点では、焚き火やバーベキューもタバコと共通しています。日中に仕事で自宅を留守にしている最中に隣人が焚き火をし、帰宅して洗濯物を取り込むと焚き火の臭いが付着していたら、いい気分はしないでしょう。バーベキューをしている側は楽しいですが、その煙が隣家へ漂って行き、干している布団に臭いが付いたり、在宅ワークの邪魔になったりしたとすれば、やはり気分は良くないですね。

 

境界線

境界線をめぐる隣人トラブルには、境界線を越える「越境」問題と、越境はしていないもののグレーな状態で起きる問題とがあります。

 

物理的な越境

境界線から木の枝などがはみ出したり、丈の長い雑草やツルが隣地に侵入したりしているという事例です。これは誰の目から見ても越境ですので、明らかに問題となります。

 

フェンス

明らかな越境はしていなくても、境界線付近の樹木から枯れ葉や花が落ち、風に乗って隣人の敷地を散らかしてしまうという事例です。悪意は無くても、このように知らず知らずのうちに隣人に迷惑を掛けてしまうことがあります。

 

子供

幼い子供がいる家庭では、子供が発する泣き声・騒ぎ声・足音などが隣人トラブルを引き起こすことがよくあります。同じような年齢の子供が隣家にもいて、子供同士が仲良く遊んでいるなら「お互い様」で済ませられますが、隣人が受験生を抱えていたり、子育てを終えてから長い年月が経過していたりすると、価値観の大きな違いができてしまいます。

 

ゴミ

ゴミの問題は見た目や臭いの不快感から来るものです。海外では自宅の窓からゴミを投げ捨てることが珍しくない国や、ゴミ回収業者がストライキを起こして街中がゴミの山になる国を見聞きすることもあります。しかし、日本ではそのようなことはまず起きず、清潔好きな日本人はゴミ問題に比較的敏感であると言えます。

 

ゴミの出し方

ゴミの出し方に関わる問題は、指定時間以外にゴミ出しや分別の不徹底によるものです。ゴミ出しは多くの自治体で時間帯が指定されており、これは早くからゴミを出すとカラスなどが生ごみを散らかしてしまうため、それを防ぐための措置となっています。



分別が不徹底なままゴミ出しをすると、ゴミ回収業者は通常回収を受け付けてくれず、ゴミが置き場に放置された状態になってしまいます。放置されたゴミが景観を乱したり、カラスにつつかれて道路を汚したりするため、近隣住民から悪い印象を持たれてしまいます。

 

不法投棄・ポイ捨て

ゴミの不法投棄やポイ捨ては、明らかに悪意のある問題行為です。景観を乱すだけではなく、環境問題や健康被害にもつながる可能性があります。

 

ゴミ屋敷

いわゆるゴミ屋敷とは、不要物を捨てられなかったり、物を拾い集めて溜め込んだりする癖のある住人が、自宅をゴミだらけにしてしまった家のことです。ゴミ屋敷は景観を乱すだけでなく、ゴミが敷地から公道にはみ出して交通の妨げになったり、悪臭が近隣住民を悩ませたりするケースがあります。

 

嫌がらせ

隣人や近隣住民への嫌がらせの事例をいくつか挙げてみます。

  • 意図的に騒音を出す。
  • 悪評を流したり、無視したりする。
  • 車や外壁へ落書きをしたり、汚したりする。
  • 暴言を張り紙や手紙にする。
  • 玄関前にゴミを捨てる。

嫌がらせにはこれら以外にも様々な事例があり枚挙に暇がありませんが、人が嫌がることを意図的に行う嫌がらせ行為は非常にたちが悪く、被害者の精神的苦痛は非常に大きなものになります。


隣人トラブルの予防策

 

一戸建て~近隣・隣人トラブルの予防策

先の章では隣人トラブルの事例について解説しましたが、多くの隣人トラブルには共通してある前提が存在します。それは「コミュニケーション不足」です。人間は知らない人に対して敵意を抱きやすいという心理が働くため、隣に引っ越してきたばかりの見知らぬ人に対しては、責める気持ちが起きやすい傾向にあるのです。



隣人トラブルへの全般的な予防策として、留意しておくと良いことを挙げておきます。

  • 建設候補地を決めたら、朝・昼・夜に現地の様子を観察しに行く。
  • ライフスタイルや家族構成の似た隣人や近隣住民のいる区域を選ぶ。
  • 分譲地に建てる。同じスタートラインで生活が始まるため優劣が付きにくく、類似した住人層が集まりやすい。
  • 近隣住民とコミュニケーションを積極的に取り、お互いを知る。
  • 自分が加害者になっていないか、謙虚な気持ちで周囲に気配りする。
  • 揉め事になる前に、挨拶のついでに「何かご迷惑をお掛けしていませんか?」と尋ねる。

では、先程ご紹介した近隣トラブルの事例について、それぞれの予防策をご紹介します。

 

騒音

騒音を根本的に予防するには、一戸建てのプランニング時に防音性能の高い仕様で建築することが確実です。それ以外にも、隣人に配慮することである程度の効果は期待できます。

 

テレビや音楽

テレビや音楽を視聴する際は、窓を開放しないよう気を付けましょう。音量を気にせず楽しみたい場合は、ヘッドホンの使用がおすすめです。映画や音楽を大音量で楽しみたい場合は、1部屋をシアタールーム仕様の防音室にするという手もあります。

 

ホームパーティ

ホームパーティを庭やバルコニーで開催する時は、周囲への騒音や開催時間に配慮しましょう。隣人に迷惑が掛かりそうな場合、事前に通告して「少し賑やかになるかもしれませんが」と、断りを入れておくことも有効です。何の知らせもなく騒がしくなるよりも、隣人へ配慮していることが予め伝わるだけで、印象はかなり違います。



ホームパーティの後に、パーティで振る舞った料理を隣人にお裾分けしたり、「ご迷惑になりませんでしたか?」と挨拶に行ったりして、誠意を伝えるのもよいでしょう。



庭やバルコニーで頻繁にホームパーティをするライフスタイルを想定しているなら、中庭のある間取りで一戸建てをプランニングするのもひとつのアイデアです。

 

洗濯機や掃除機

洗濯機や掃除機は比較的大きな音が出るので、夜間の使用は控えましょう。隣人が夜勤で働いている場合もあり得ますので、そのような時はできるだけ隣人が起きている間に使用する気遣いがあると喜ばれます。

 

楽器の演奏

大きな音が出る楽器の演奏は、自宅ではなるべく控えましょう。どうしても自宅での練習がしたい場合、アコースティック楽器を電子楽器に置き換える方法があります。例えばピアノは電子ピアノに、バイオリンは電子バイオリンに置き換えれば、音量を調整したりヘッドホンで聴いたりしながら演奏することができるようになります。



アコースティック楽器を生音で演奏したい場合は、費用はかかりますが防音室や地下室の設置が解決策です。

 

車(自動車)

車は動くプライベートな空間ですので、外界と遮断されて自我が強く出やすい環境です。「車に乗ると人が変わる」という話があるのもこのためで、高級車や音の大きな車に乗ると優越感に浸りやすく、運転や駐車マナーにも影響を及ぼすことがあります。

 

路上駐車・はみ出し駐車

路上駐車・はみ出し駐車は明らかにマナーの問題です。近隣住民に迷惑を掛けないよう、運転者自らが高い意識を持って駐車マナーを守るほか、訪問客にも駐車マナーを徹底してもらうようアドバイスをする必要があります。

 

改造車の爆音

改造車の爆音は、楽しんでいる本人以外にとっては快いものではありません。特に違法改造は法的・社会的に見ても迷惑行為ですので、直ちにやめましょう。

 

排気ガス

昔の車は走行前にしばらくアイドリングや空吹かしをして、エンジンを暖める「暖気」が必要でしたが、最近のガソリン車は暖気が不要です。無駄なアイドリングや空吹かしはエネルギーの浪費や大気汚染にもつながりますのでやめましょう。

 

ペット

ペットの鳴き声や糞害に対してできることをご紹介します。

 

鳴き声

ペットとして最も馴染みがあるのが犬と猫ですが、犬は鳴き声の大きな種が多いことが特徴です。鳴き声の問題を予防するには、フレンチブルドッグやパグのような鳴き声の小さい犬種を室内で飼うことです。また、犬にこだわらなければ、猫など鳴き声の比較的小さな動物や、ウサギやハムスターなど鳴き声の出ない動物を飼うのもおすすめです。

 

糞害

散歩中の犬の糞は予防できませんが、飼い主が責任を持って片付けることは可能で、かつ必要なことでもあります。尿に対しては散歩中にペットボトル入りの水や消臭剤を持ち歩き、尿にかけて臭いを軽減することができます。散歩中の糞尿は公共スペースを汚すことになるので、周囲への気遣いを忘れずに飼い主がきちんと処理することが求められます。



自宅の庭でペットがした糞尿も、隣人の迷惑になっている可能性があります。早めに片付けることを心掛けましょう。

 

タバコ

新築に入居する前に、隣人が外で喫煙するかどうかを見極めるのは難しいものです。隣家からのタバコの煙を避けるには、間取りの作成時に隣家を意識したプランニングや窓の配置決めをするとよいでしょう。自宅で隣人を気にせず喫煙やバーベキューを楽しみたいなら、中庭のある一戸建てにするのもひとつの手段です。

 

境界線

境界線に関わる問題は始まりが肝心です。土地を購入する際は、隣人立会いのもとで境界線について合意を取り、写真や署名で記録に残しておくようにしましょう。土地と土地の境界には通常「境界標」と呼ばれる標識が設置されており、境界線や境界点が識別できるようになっています。



境界標が見当たらず境界線が不明確な場合は、隣人ともよく話し合った上で土地家屋調査士に測量や調査を依頼し、明確な境界線を定めましょう。



【境界標の例】

境界標の例
出典:日本土地家屋調査士会連合会知って得する、境界標の「知識」

 

物理的な越境

物理的な越境は法的にも問題があります。一戸建てを新築するために土地を取得する際は、隣人が境界線を越境して使用していないか、境界線付近に問題となりそうな樹木や人工物がないかどうかも確認しましょう。隣人による越境や土地の私物化が目に余るようなら、その土地の取得はあえて見送る方が賢明なこともあります。

 

フェンス

フェンスは隣地との境界線付近に設置することが多いため、自分の敷地内であっても隣人に与える影響が大きいです。フェンスを設置することで隣家に圧迫感を与えるだけでなく、日当たりや風通しも悪くしてしまう可能性があります。フェンスを設置する場合は、事前に隣人とよく相談して進めましょう。



隣人から反対意見が出た場合、フェンスの高さを計画より低くしたり、木製のフェンスを取りやめて半透明な樹脂製にしたりすることで、圧迫感や日当たりの悪さを軽減することもできます。話を一方的に進めるのではなく、隣人の理解を得られる折衷案を模索するようにしましょう。

 

落ち葉・散り花

樹木は越境していなくても、落ち葉や散り花が境界線を越えてしまう問題を予防するには、境界線付近に樹木は植えないことが最善の策です。特に落葉樹は秋から冬にかけて葉を落とすので、自分の敷地に落ちた枯れ葉でも強風に煽られると簡単に隣家まで飛んで行き、迷惑を掛けることがあります。

 

子供

幼い子供の泣き声・騒ぎ声・足音は、どんなに躾をしても完全に予防できるものではありません。子供が幼いうちはなるべく窓を閉め切り、空調を利用して音漏れを防ぎましょう。住宅では壁より窓から圧倒的に音が漏れやすいので、遮音性の高いガラスを取り入れると隣家への騒音を防げるだけでなく、外からの騒音も抑制できます。



子供が走り回ったり高い所から飛び降りたりした時の「ドスン」という衝撃音は、防音マットや防音カーペットを敷くことである程度は軽減できます。遮音性の高いフローリング材もあるので、これから新築を計画していて小さなお子さんのいるご家庭では、採用を検討するとよいでしょう。

 

ゴミ

ゴミの出し方や不法投棄・ポイ捨て、ゴミ屋敷については、個人が高い意識を持ってマナーやルールを守る以外に予防策はありません。自分が何気なくしている行動が、周囲に迷惑を掛けていないだろうかという視点を持つことが大切です。

 

嫌がらせ

嫌がらせの予防策は難しいものですが、監視カメラをわざと目立つように取り付け、撮影していることを誇示することである程度の抑止力は期待できます。嫌がらせは行為の内容によっては脅迫罪・侮辱罪・名誉棄損罪などに問うことができます。「何かあったら証拠を警察や弁護士に提出して、罪に問う」という毅然とした態度を示しましょう。

 

隣人調査

ここまで隣人トラブルの様々な事例や予防策について解説してきましたが、隣人トラブルを予防する方法として、専門業者に依頼する「隣人調査」というサービスをご存知でしょうか?



隣人調査の「トナリスク」では、隣人や近隣住民に対し直接聞き取り調査を実施し、隣人の人柄や、家族構成・年齢・仕事などを調査します。聞き取り調査だけでなく、昼夜に現地調査を行って生活環境やリスクを調べ、役所や警察から過去のトラブルについて情報収集も行います。



隣人や近隣住民への聞き取り調査は、その道のプロが自然な会話を通じて行うので、相手は調査されていると気付かないように配慮されています。30分間は無料で相談ができ、今なら無料相談から初回Web面談を受けて頂くと、お好きなギフト券5000円分をプレゼントします!



新築の一戸建てで楽しく暮らすには自宅のプランニングが大切ですが、トラブルを未然に防ぐためには隣人調査も同じくらい大切です。

 

トナリスク

 

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建設候補地が決まったら、自ら現地の様子を観察に行ったり、「ここに家を建てようかと思っています」と伝え、周囲の環境などをご近所さんに直接訪ねたりすることもできますが、どのような人が住んでいるか全く情報がない状態で自ら足を運ぶことには不安も付きまといます。



その点、多少の費用を負担してもプロに調査を依頼できるのは、大変心強いですね。

 

一戸建て~隣人トラブルに波及した時の対処法

隣人トラブルについて情報収集し、予防策も色々実行してみたものの、実際に隣人トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法をご説明します。

 

証拠を残す

隣人トラブルに遭ってしまった場合は、トラブルの内容を第三者が理解できるように証拠や記録に残しましょう。証拠を残すには、スマートホンや監視カメラを使って録音・写真撮影・動画撮影をします。



それが難しい場合は、トラブルの内容をできるだけ詳細なメモに記録します。メモのポイントは5W1H、つまりWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の要素を漏れなく書き記すことです。メモはトラブルの内容を第三者に伝える時に有用であるだけでなく、将来的に裁判になった際、証拠として使うこともできます。

 

親類・友人に相談する

隣人トラブルについて直接相手に苦情を伝えたり、いきなり当事者同士が対面で話し合ったりすると、一気に口論やさらなる関係悪化に発展してしまうこともあります。まずは親類・友人や信頼できる近隣住民など、身近な人に相談してみましょう。トラブルとなっている隣人の人となりをよく考えて進め方を判断します。

 

民生委員・町内会・自治会・役所へ相談する

次の段階で相談する相手は、地域の民生委員・町内会・自治会・役所など、肩書のある個人や公共の組織です。地域の民生委員・町内会・自治会には、トラブルとなっている隣人についてよく知っている人も多いはずです。解決策の糸口を探ってもらったり、仲裁役として話し合いに同席してもらったりするとよいでしょう。

 

防犯会社・警察に相談する

防犯会社のホームセキュリティサービスに契約すると、トラブルになっている隣人があなたの敷地に入って来た時に警備員がすぐに駆け付けてくれるだけでなく、問題発生時にもあなたの代わりに対処してくれます。隣人と直接接触する必要がなくなるので、暴言を吐かれたり危害を加えられたりするリスクから自分を守ることができます。



次の段階は、警察への相談・通報です。隣人があなたの自宅前に繰り返し迷惑駐車をしたり、夜中に大騒ぎしたりするなら、警察に相談や通報して厳正に対処してもらうことも必要です。盗難や器物破損などの事件性がないと警察は積極的には動いてくれないですが、騒音などの比較的軽微な隣人トラブルでも、相談に乗ってくれたり、警告やパトロールの強化はしてくれたりすることが多いです。



事件・事故などの緊急事態ではない限り、警察への連絡は「110番」ではなく「#9110」に電話をしましょう。

 

弁護士に相談する

隣人トラブルで警察が積極的に動いてくれない事案の時は、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に本格的に動いてもらうには費用が掛かりますが、最初の相談や見積までは無料で対応してくれる弁護士事務所もあります。



相談相手を段階的に変えても隣人トラブルが解決しない場合、警察や弁護士などに相談することはあくまで最終手段です。警察や弁護士に助けを求めれば、問題を法的に解決してもらうことや隣人に制裁を科すことはできるでしょう。そうは言っても、隣人との関係が改善するかと言えば決してそうではなく、むしろ今後も硬直した関係が続くことも十分あり得ます。



そのため、警察や弁護士に相談するということは隣人に対して対決姿勢を明確にすることを意味し、今後も対決姿勢を継続していくためには、あなたにもそれなりの覚悟が必要になることは留意しておかなければなりません。


弁護士に相談

 

隣人トラブルを避けるテクニック

こちらの記事の冒頭でご紹介した調査によると、約50%もの人が隣人トラブルを経験したことがあるという結果でした。しかも、隣人トラブルに一旦巻き込まれると解決はなかなか難しく、苦情を伝えると関係がむしろ悪化することもあり、非常に厄介な問題です。



このことから、隣人トラブルに巻き込まれないようにするためには、予防に徹することが肝になるという事実が見えて来ます。では、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?ここからは、隣人トラブルを避けるためのテクニックをご紹介します。

 

隣家の迫っていない土地を探す

新築の一戸建てを建築する場合、土地から探すという方も多いものです。隣人トラブルを避けるには、初めから隣接地に家が建っていない土地を探すのが効果的です。隣接地が駐車場だったり、家は建っていても境界線から離れていたりすれば、騒音やタバコの煙はお互いに届きにくくなります。



隣接地が空き地だと当面は隣家がなく心配無用ですが、近い将来新築の家が建つかもしれないので、駐車場のように既に何かの用途に使用されている土地であることが望ましいです。

 

防音性能の高い一戸建てを建てる

隣人トラブルの要因として最も多い騒音を防ぐには、防音性能の高い家を建てることも有効です。騒音が伝わりにくい住宅の仕様は高気密ですので、気密性の高い住宅を得意とするハウスメーカーを選ぶとよいでしょう。騒音は壁よりも窓から伝わるので、気密性・遮音性の高いペアガラスやトリプルガラスを採用したり、床や壁に吸音材・遮音材を追加したりするのも防音効果が期待できます。



一般的に住宅の防音性能は木造よりも鉄骨造、鉄骨造よりもRC(鉄筋コンクリート)造の方が優れているので、構造面からもプランを検討してみましょう。

 

隣家を意識した間取りにする

土地や住宅の防音性能で融通が利かない場合は、隣家を意識した間取りや外構のプランニングで対策することもできます。隣家と接する土地に駐車場を配置して隣家からの距離を取ったり、隣家に接する壁面には収納を設置したりすることで、騒音はある程度緩和できます。他にも、窓の配置や大きさを工夫したり、中庭・袖壁・フェンスを取り入れたりすることで、隣人に迷惑を掛ける可能性を低くできます。



さらに、隣人トラブルを避けるためのテクニックを具現化する方法があるのをご存知でしょうか?隣人トラブルを避けて通るには、土地選びと間取りプランの段階から隣人を意識することが肝心です。「タウンライフ家づくり」では、家づくりのスタートでもある土地探しと間取りプランの作成が、無料でしてもらえるサービスです。



ご利用方法はとても簡単で、3分程度で必要事項を入力して、対象のハウスメーカーに一括送信するだけです。この時に、隣人を意識した土地探しや間取りプランの提案を依頼すれば、ハウスメーカーから希望事項に沿った提案書が届きます。(場合によってはご希望に沿えない場合もあります。)

 

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近隣住民とコミュニケーションを取る

隣人トラブルが発生する前提として、コミュニケーション不足があることは先に書いた通りです。一戸建てを新築する際は、工事開始前や引越後に近隣住民に挨拶に行き、お互いに顔を合わせて相手をよく知ることを心掛けましょう。相手の家族状況が分かっていれば、多少のことは大目に見ることもできるものです。

 

まとめ

こちらの記事では隣人トラブルの事例や、その予防策・対処法について解説してきました。約50%の人が隣人トラブルを経験したことがあり、トラブル内容で最も多いのは騒音です。



一旦トラブルになってしまうと隣人との関係修復は困難で、トラブルにならないよう予防に徹底することがポイントでしたね。そこでお役に立つサービスが、隣人調査の「トナリスク」と、家づくりプラン作成の「タウンライフ家づくり」です。



隣人との良好な関係は、幸せなマイホーム生活を送る上では自宅のプランニングと同じくらい重要です。隣人や近隣住民とのコミュニケーションを大切にし、マイホームで楽しい生活を送りましょう。

 

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