注文住宅の流れを知ってマイホームを購入

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はじめての家づくりを後悔しないために注文住宅の流れを知ろう

はじめての家づくりを後悔しないために注文住宅の流れを知ってマイホームを購入しよう

 

こんにちは。私が大工になったのは約20数年前。

皆さん最初は分からないことだらけ。そしてお客様から『もっと家づくりについて調べたり準備していれば』と『もう少し知っていれば』と後悔の声を多数お聞きします。

 

そこでこの記事では
  • 家づくりにかかる期間やスケジュール
  • みんな気になっているお金のこと
  • 失敗しないために注意したいポイントやコツ

など、よくある疑問も含めて紹介していきます。

 

改めて…【注文住宅って何?】

注文住宅とは、ハウスメーカーや工務店に自分の要望を伝え、既存にはない自分のこだわりや希望を形にして設計して建ててもらうのが注文住宅です。

 

注文住宅と建売住宅の違い【違いは?魅力は?】

はじめての家づくりを後悔しないために注文住宅の流れを知ってマイホームを購入しよう

 

注文住宅と建売住宅の大きな違いは、自由度の高さが魅力で細かな注文ができる、注文住宅に対して建売住宅は、規格化され売られているセットパックのイメージ。住宅と土地がセットになっている事も多く、値段も注文住宅より控えめで、住まいを一から検討するのが大変と感じる方には建売住宅もおすすめです。違いを簡単に表にまとめました。

 

【注文住宅と建売住宅の違い】

特徴 メリット デメリット
注文住宅 ・自由設計。
・自由に注文でき、家族の希望を取り入れやすい。
・設計や間取りに自由度が高い。
・自分の要望を伝え、既存ではない自分のこだわりや希望を形にしたもの。
・自由度が高い分、費用や時間がかかりやすい。
・住む場所も自由に選びやすい。
・住みたい家のイメージが上手く伝えられないと思いどおりの住宅が出来ない可能性も。
建売住宅 業者が間取りなどを既に設計済み作の住宅のこと。 ・一から検討する手間が省ける。
・費用が抑えられる。
・土地とセットで売られている事が多く、土地取得の手間がかかりにくい。
・決まった間取りから変更できない。
・個性を発揮できない。
・土地とセットの場合、住む場所が決まってしまう。(郊外物件が多いのも特徴)

 

家づくりをはじめる前の大事な段取り二つ【予算検討と情報収集】

では、注文住宅でも、建売住宅でも家づくりを始める前に大事な段取りが二つあります。

まず一つの目は、予算検討です。

家を建てる時、多くの人は金融機関から住宅ローンを借りて住宅を購入しますが、この時の借りられる金額によって選べる工務店やハウスメーカーなども変わります。

でも、家を買うという事は高いという事は分かりますが、自分がどの程度の金額の住宅を購入し、月々ローンを返済していけるのか、借りる前にイメージしにくいかと思います。しかし金融機関で住宅ローンを借りる前に年収などからネットから簡単に試算もできます。

また、近隣の金融機関で借り入れをするより、ネット銀行で借りる事が出来れば金利も安い場合も。実際に借りる前にぜひ試算してみてください。

もう一つは情報収集。

家を買う事は一生の買い物です。もちろん、ハウスメーカーの担当者は言い方は悪いですが、買ってもらうために必要な情報は丁寧に教えてくれます。

しかし、住むのは自分達です。自分たちの希望をすべて叶わないかもしれませんが、メーカー、工務店に頼りきらず、住みたい家を建てられるように情報収集して下さい。

 

 

イメージ作りのための情報収集【家づくりに後悔しないためにして欲しいこと】

後悔しないためにして欲しいことは、イメージ作りのための情報収集です。

情報収集はほんっと大事です。しかも早めにされることを強くオススメします。

情報収集と言っても、今から家づくりをされるみなさんは、『玄関に大きな収納が欲しい!』とか、『こういうキッチンが良い!』などSNSや口コミ、実際建てた人の話などを聞いて“良いとこどり”して下さい。

また、絶対にゆずれないこだわりや、家族の希望があれば、一緒に家に住む家族とも話し合っておきましょう。後の打ち合わせがスムーズに進めやすく、気持ちがぶれた時に原点回帰になります。

自分たちの納得いく家づくりをするためには、理想の家に対するイメージ作りが重要ですが、全ての人がイメージづくりが簡単にできる訳ではありません。

実際の間取りを見るとイメージが付きやすいですが、『じゃあ、工務店やハウスメーカーに行こう!』とはなかなか、ハードルが高いですよね…。

お客様によく聞くのが家を建てる時に住宅展示場でメーカーめぐり、行けば来場プレゼントなんかをたくさんもらって、入ると声をかけられ、アンケートを書き…完全に場所に飲まれる人が多いみたいです。
それから、メーカーを選んで、自分たちの要望を伝えている事には、何度も同じような事を聞かれ、言い疲れてあまり情報が頭に入らない状態に。なんて事が起こるのか想像がつかなかったとよく聞きます。
最初の頃は皆さん、情報収集する事に全く関心がなく、SNSなどノーチェックで家づくりをしています。“今なら調べまくって家づくりするのに…。”や、“しっかり調べていたらローンで借りる額がもう少し減っていたかもしれない。”など、今住んでいる家に大きな不満はないが、やっぱり少し失敗だったなという箇所もあとからの後悔が多いようです。

なので、情報収集するのはぜひお早めに!

 

何を基準に考える土地探し【土地探しのポイント3つ】

何を基準に考える土地探し【土地探しのポイント3つ】

 

土地探しと家づくりと同じくらい重要な土地選び。

元々、親族などから受け継いだ土地や、住みたい土地などがある方もいらっしゃると思いますが、そうでない方は土地探しから始める必要があります。

けど、何を基準に土地を探すと良い土地探しをするために優先的に考えたいポイントを3つご紹介します。

 

【土地探しのポイント】
予算

予算は、土地を購入する場合、土地を少し早く購入するか、同じタイミングで住宅と合算し借り入れをして購入しますが、土地代が上がれば、当然、ローンの総額が増えます。

そうなると、建築費用の中で何かを削る、もしくはローン額を上げるという事態に陥りますので、あらかじめ土地購入費の上限額を決めておくと良いかと思います。

だからと言って、“安すぎる”は要注意です。値段の相場には必ず理由がありますので、しっかり見定めて決めて下さい。

 

立地

住みたい土地周辺の治安や環境は、自分だけの力では変えられません。

学校、病院などはもとより、公園や図書館、普段の買い物に行くスーパーや、レストラン、コンビニなどの周辺施設が徒歩圏内にある便利な場所を選びたいですね。

 

自然環境

昨今、多発する災害を考えると、周囲の自然環境は把握しておくことはとても重要に感じます。住みたい地域の災害ハザードマップをチェックして、近くに危険がある所などは避け、安全な土地を選びたいですね。

また、普段の生活で考えると、購入希望の土地の日当たりや周囲の街並みや人通り、市街地の場合、街灯や歩道の有無も気になるところ。いける範囲の場所であれば、日中や夜、雨の日など周囲がどのような状況になるか確認できると良いですね。

 

 

工務店やハウスメーカー選び【ハウスメーカー選びのポイント4つ】

また、土地以上にハウスメーカーによって建築費用やメーカー独自のこだわり、保障内容などさまざまな特色があります。ハウスメーカー選びをする前に、建てたい理想の家をイメージして、何を優先するのかを家族で話し合っておくと迷った時、判断基準になります。では、ハウスメーカー選びでも優先的に考えたいポイントをご紹介します。

 

【工務店・ハウスメーカー選びのポイント】
住宅性能

家は住んでからのスタートだと私は思います。なので、性能は大切なポイントです。

多くのメーカーで大きく力を入れているのは、耐震性能。

その他にも、断熱性能や気密性、遮音性、長期優良住宅や、長期保証など、住む人が暮らしやすくなるための工夫を各メーカーの魅力としてウリにしています。

どんなに見た目が理想的で、間取りも思い通りになっても極端な話、“日当たりが良すぎて暑い。リビングにずっと居られない。”、“住んで数年経ったら雨漏りがした。”はたまた、“地震で倒壊した”などが起こったら本末転倒です。各メーカーの魅力として自分たちが納得いく性能がある工務店やメーカーを選びたいですね。

 

 

理想の間取り

理想の間取りは家族の人数や趣味によってこだわりポイントはそれぞれ違います。

理想を持って家づくりをするのは私たちですが、実際に建てるのはメーカーです。

なので、メーカーによって、『この希望なら叶えられる。』というAメーカーがあれば、『全ての希望を叶える事はできない。』というBメーカーもあると思います。そうなった時に、“Aメーカーは理想が叶うけど、予算オーバー”、“Bメーカーはできない間取りはあるけど、性能が良い”などを見定めした結果がメーカー選びのポイントのひとつになりそうです。

 

保障内容やアフターサービス

日本の住宅の平均寿命は30年ですが、10年経つとメンテナンス時期がくると言われています。各住宅メーカーのアフターサービスは法律上義務付けられているわけではなく、不動産協会が定めた基準を基本にしています。

メンテナンスパックや、独自の保障を付けている工務店や、ハウスメーカーもありますが、そうでない最低限の保障しかない場合も。メンテナンスが必要になった時には保障がなく高額な費用がかかったというケースもあるようです。選ぶハウスメーカーの保障内容は気を付けておきたいなポイントですね。

 

 

予算

予算はみなさん大変気にするポイントですよね。

“ない袖は振れぬ”ということわざがあるように、建築費や土地代にお金をかけ過ぎでローンが高額になり、月々の支払いに苦しい思いをしてしまうと、せっかくこだわりの詰まった新しい家に住んでも、嬉しさいっぱいとはいかなくなりかねません。

そんなことが起こらないようにスマホやPCからでも簡単にローン手軽にシミュレーションできるようになっていますので、実際にローンを組む前に、月々いくらぐらい支払うのか心づもりをしておくと慌てませんね。

ちなみにあるお客様夫婦は二人収入合算でローンを借りる予定でしたが、奥様が妊娠し、産育休予定のためローン審査対象外になり、金利が安い高いなど関係なく、そこでしか借り入れが出来ないという事態に。なっていました。

 

 

間取りの設計と見積もり

先ほどの4つのポイントを参考に、今まで理想の家づくりを“ふんわり”考えたいたものを具体化させてみてください。SNSなどで理想の間取りを探して見るのも。映像で見せる事によってイメージを伝えやすいかもしれません。

サイト検索すると間取りもたくさん出てきますので、参考にしてください。自分や家族が希望する間取り要望を具体化させてハウスメーカーに間取り設計と見積もりを依頼しましょう。

できれば、数社同じ条件でやってみて下さい。自然に比較できると思います。

実際にメーカーが決まり、『お願いします。』と言うと、手付金が発生し、ほぼ本契約の一歩手前になります。

実際建築をお願いする工務店、メーカーが決まり、実際の間取りで資材も使う量が想された金額で見積もりが決まります。

 

 

 

工事請負契約

見積もり内容を工務店、ハウスメーカーと合意するとここで本契約となります。

正式には、工事請負契約と言い、発注者が請負人(業者)に依頼し、工事を受注することですが、簡単にいうと、どんな家を、いつまでに、いくらの金額で建てますと約束するという事です。

家を建て終わった後も必要な書類です。保障内容を確認したり、将来リフォーム工事をする時にも確認される書類です。住みはじめた後も生涯大切に保管してください。

 

建築プランの詳細打ち合わせ

建てる前に、建てる予定の建物が法律上問題ないか建築確認が行われます。

電気設備の詳細や収納品詳細、壁紙の素材など『一式』となっているものがないように、細かな家のありとあらゆるものを着工前に決めていく事です。これらが決まり、建築確認が無事下りると工事着工になります。

 

着工

着工とは、工事自体が始まる事ですが、着工前にその土地の神様(氏神様)を鎮め、土地を利用させてもらう許しを得て工事の無事を祈って地鎮祭(じちんさい)とを基礎工事の前に縁起が良い日を選んでされることが多いです。

私も建てるとき、地鎮祭をした後、着工しました。

 

竣工・引き渡し

竣工と引き渡しは同じ意味のように感じますが、少し違っています。

竣工は工事が完了して終わった事を指し建物が建つ事で、引き渡しは竣工後の検査も終え、土地や建物が工事業者から建築を依頼した側へ引き渡される事を指します。

この長いプロセスのあと、マイホームが手に入り、実際に住めることになります。

 

スケジュールと期間の目安

スケジュールと期間の目安

では、先ほどのスケジュールも含めて並行して行える事を表にしました。

 

【実際の家づくりのスケジュール】

全体のスケジュール かかる期間 並行して行う事ができる事
予算検討と情報収集 3ヶ月~6ヶ月程度 住宅ローンを組む金融機関を検討する。
仮審査(事前審査)
家のイメージ作り
土地探しとハウスメーカー選び 1ヶ月~半年程度 実際ローンを組む金融機関に本審査を受ける。
(土地や、建物を契約するタイミングで実行される)
間取りの設計と見積もり 3か月程度
プランと見積依頼
工事(建築)請負契約 ローンの契約手続き
建築プランの詳細打ち合わせ
着工から竣工検査 2か月~半年程度
引き渡し 1ヶ月程度 融資実行

 

ざっくり説明すると

まずは資金計画をし、ローンを借りられるだろう額を試算、それからハウスメーカー選びをします。

土地探しも必要な場合、ハウスメーカー選びと同時進行ですすめるのががベターと言われています。

土地とハウスメーカーが決まったら、土地の売買契約、住宅の工事(建築)契約、土地の所有権を移転し名義が買主に変更された後、着工というのがざっくりした流れです。

家づくりのイメージづくりや情報収集している時に、並行してローンの審査のために金融機関を回ったり、土地探しをされる方もおられると思います。その間ほとんどの方が仕事をしながらなので、大忙しです。

我が家の場合は当初予定していた土地で建てられない事が分かり、ハウスメーカーと契約直前ぐらいのタイミングで、途中から土地探しをしたという経緯もあり、とにかくとても忙しかったのを覚えています。

 

土地探しから引き渡しまでの期間

土地探しにかかる時間もいろいろ。

早い人は1~3か月で決められる方や、一方で1年以上かかる人も。

打ち合わせの期間は3ヶ月~6ヶ月、それから着工し、引き渡までは早くて2か月、長いと半年以上。家づくりは土地さがし、打ち合わせは並行して行われ、ハウスメーカーの担当者もサポートしてくれますが、家づくりにかかるのは1年位と考えておきたい期間です。

 

土地がある場合の期間

土地探しがない場合でも、着工から引き渡しが終わり家に住めるのは早くて2か月、半年程の期間がかかると考えておきたい期間です。

 

着工から完成までの期間

注文住宅が完成までにかかる期間は造や、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などいろいろな構法がありますが、一般的に2ヶ月から半年程度と言われています。

私の場合は工場でほぼ全てを作って来る鉄骨ラーメンユニット工法。着工から引き渡しまで約3か月でした。棟上げの日、部屋を積んだトラックがやって来て、1時間程度で出来てしまいました。一緒に見ていたご近所の方にもビックリされました。

 

竣工から引き渡しまでの期間

竣工すると、竣工検査と言って建築主と工事業者が行う最終確認です。これが無事終わると晴れて引き渡され、引っ越しができる状態になります。期間は長めに見て1ヶ月。実際は2週間程度と言われています。

 

資金計画と支払いスケジュール

資金計画と支払いスケジュール

では、資金計画も見ていきましょう。建物の打ち合わせのをしている時期にハウスメーカーも融資が受けられるか状況を確認、サポートてくれるメーカーもあります。

では、住宅ローンの流れを確認していきましょう。

 

【融資実行の流れ】

仮審査 住宅ローンを組む金融機関を検討する。
申し込み 申し込む金融機関を決め事前審査を申し込む。
事前審査 返済比率や申請者の年齢や職業、家族構成、などの情報でローン審査を受ける。
本審査 実際に土地や不動産を購入することが決まれば本審査が行われる。
(一緒に団体信用生命保険の審査も行われる事が多い)
契約 金銭消費貸借契約を銀行など金融機関で行われ、融資額、月々の返済額などを確認し、回答する。
融資実行 家が完成し、一回目のローンを支払うまでに融資が実行されます。

 

 

お金の流れと費用の種類

家づくりにかかる費用は大きく2つに分かれまです。

 

土地購入費(必要な方のみ)

土地を購入する場合、登記費用、仲介手数料、税金、収入印紙代がかかります。

 

新築工事費

新築の工事費用は本体工事費、その他工事費、諸費用の3種類に分かれます。

 

支払い回数とタイミング

支払いは数回に分かれての費用請求が行われることが多くあります。

請求のタイミングはハウスメーカーによってタイミングが異なるようですが、手付け金が発生する場合があります。

私が実際支払ったタイミングは、土地購入時に手付け金として土地の1割程度の支払い、土地購入契約時に、つなぎ融資を受けて土地代を支払いました。建物購入時は住宅ローン借入先の金融機関から借りてつなぎ融資を支払い、住宅ローンを組み現在も支払い途中という感じです。

見たこともない金額が一気に通帳に振り込まれ、一瞬にして無くなりました。

それ以外にも数万円単位の金額が1、2回必要だったような記憶があります。

 

住宅ローンの組み方と注意点

住宅ローンの組み方はだいたい3種類。

毎月の返済額に対して借入期間中ずっと変わらない固定金利、借入期間中に返済額が変動する変動金利、ローンを組んだ後、一定期間固定金利で支払いのローンの支払い、その期間を過ぎると選択できる固定期間金利選択型に分かれます。

住宅ローンを組む時に気を付けたい事ですが、借り入れ額です。

頭金ゼロで借りた場合は、当然、月々のローンの返済額は上がります。頭金を出し過ぎて普段の生活費がひっ迫する場合も。ボーナス返済額を大きく想定していたら、会社の業績不振で予定していたボーナス額がもらえないというといった事も。

また、住宅ローンには審査があります。

まだ返済中のローンがあったりするとその返済額も含まれての借入額になるので予定額まで借りられないとい場合も。新車購入などは可能な限り避けたいです。

クレジットカード情報も過去にさかのぼって調べられるので、カードローンの滞納歴が過去5~7年前にがあれば、ローンの審査が通らない場合があります。

 

つなぎ融資とは?

つなぎ融資とは、住宅ローンの実行前にかかる費用を支払うために行われる融資の事で、実行前に大きな金額がかかることがあります。例えば、土地の購入や、相続を受けた土地建物の解体費用等。住宅ローンの融資実行は建物が完成し、引き渡された後に実行されます。住宅ローンのみで自己資金が少ない方は住宅ローン実行までに“つなぎ融資”という選択があります。建てる工務店、メーカーと検討してみてください。

 

 

費用の内訳と諸費用

建物を建築費用の内訳は本体工事とその他工事費、諸費用の3つに分かれます。

本体工事は建物とその中の設備、その他工事は外構工事など建物以外の敷地内にかかわる工事、その他、諸費用は土地にかかわる調査費用や、管理費用もかかります。

 

本体工事費

本体工事価格とは建物本体の費用です。

その中に仮設工事(仮設電気、水道、トイレ足場の組み立て)や基礎工事、木造の場合は木工事(木の加工や組み立て全般の工事)、内外装工事(外壁から屋根、床、クロスなど)や建物内設備工事・空調工事(キッチン、浴室、トイレ、エアコンなど)などが建物本体全てが含まれています。全体費用の70%以上を占めると言われています。ちなみに我が家は80%を超えていました。

 

その他工事費

付帯工事費や、別途工事費とも呼ばれることもあります。

例えば、駐車場や土地の周囲を囲むフェンス、家の顔となる門や門柱をはじめ、屋外の電気工事や排水工事、基礎補強工事や外構工事や、屋外排水設備など外回りの工事です。

その他にも敷地調査費や地盤調査費、住宅建築に必要な手続きなどの諸官庁台公費、設計工事管理費も含まれます。

こちらの金額は総額の10~15%程度と言われています。

私は外構工事にあまりお金をかけなかったので、ちょうど10%程でした。

購入した土地に元々あった塀や階段を一部利用し、足りない部分を足して使っていますが、10数年たつと違和感もなく周囲になじんでいます。

 

諸費用

契約印紙代や土地、建物の登記費用、つなぎ融資を利用した場合は利息分などが諸費用の内訳になります。

その他にも新しく購入する家具や家電、引っ越し費用など、一つひとつはそこまで金額が大きくなくても、最終的に塵も積もれば山となり結構な費用になります。

住宅の打ち合わせをしていると、多くな金額の動きを見てしまうので、感覚が麻痺してくると思いますが、目安はこちらも金額は総額の10~15%程度と言われています。

大きなお財布と充分相談して締められるヒモは締めてください下さいね!!

 

注意点と失敗しないためのコツ5つ

注意点と失敗しないためのコツ5つ

 

家づくりを失敗しないためのコツを5つ紹介します。

  1. スケジュールに余裕を持って【何が起こるか分からない】
  2. 本契約前に確認【契約後は後戻りは出来ない】
  3. 追加費用や工期延長への対策【自己資金は合った方がベター】
  4. なるべく予算内に収めよう【住み始めてから苦しまないように】
  5. 自分に合ったメーカーを選んで!【優先条件であてはめよう】

この5つです。それぞれ説明していきます。

 

スケジュールに余裕を持って【何が起こるか分からない】

家づくりは一生のお買い物。設備の打ち合わせから壁の色まで注文住宅の場合、自分たちで決めるので、考える事が多く、一朝一夕では出来ません。

打ち合わせから着工、引き渡しまではだいたい早くて半年はかかります。いざ着工となっても工事の進み具合は、おまかせ。なかには天気が良い日でないと出来ない工事もあり、自分が思っていた速度でスケジュールで進まない事も。

東日本大震災が起こった直後に家づくりをしていた方は、木材が手に入らず、工事が全くと言っていいほど進まなかった時期があったと聞いたことがあります。

賃貸物件を借りて仮住まいをされている方もたくさんおられると思いますが、スケジュールが決まると、賃貸料金がとても無駄にかんじてしまい、『早く住みたい…。』と思いますが、スケジュールは余裕をもって下さい。

 

本契約前に確認【契約後は後戻りは出来ない】

少し前に記載しましたが、本契約してしまうと、もう後戻りは出来ません。

本契約をきっかけに数千万単位のお金が動き資材や設備から工事の手配など段取りし、本格的な工事が始まります。この時点で間取りの変更や、使用する設備メーカーの変更など、全て変える事ができないと思って下さい。

 

追加費用や工期延長への対策【自己資金は合った方がベター】

本契約の後も工事途中に追加工事が必要な事があります。追加で工事するという事は、追加料金もかかります。

また、何らかの理由で工期が伸びると、仮住まいをしている場所の賃貸料が想定以上にかかったりします。しかし、どうしても不可抗力で起こってしまう事くあります。

お客様の夫婦の話ですが地盤調査時、問題がないとなった土地だったのですが、そのすぐ後に集中豪雨に見舞われ、土地が冠水し、追加工事を行いました。全く想定していない金額だったので、急きょ住宅ローンの組みなおしました。

家づくりをする時は、なるべく自己資金を準備しておきましょう。

自己資金の平均は建てる住宅のおよそ10%程度が平均的です。自己資金を準備していない方は、少し余裕を持って住宅ローンを借りて繰り上げ返済や、ローンの借り換えも検討してみて下さい。

 

なるべく予算内に収めよう【住み始めてから苦しまないように】

家以外でも大きな買い物をする時、予算がいくら位あって、その範囲内で購入しようとする方が多いかと思いますが、家を買う時も同様の事が言えると思います。相場が分っていれば大幅に予算を上回る事はないかと思います。

また、建てようとしている都道府県の土地建物の相場を調べてたり、希望する工務店やメーカーのだいたいの坪単価も分かる場合もあるので建てたい坪数でざっくり建物費用も試算出来ます、先ほどもお伝えしましたが、だいたい年収からの自分がどのくらいの金額を住宅ローンでい借り入れができるか、ネットで検索してみてください。

 

自分に合ったメーカーを選んで!【優先条件であてはめよう】

まずは、一緒に住む家族とどんな家に住みたいかイメージすることが大事だと思います。そこから優先条件(住宅性能、間取り、保障内容、予算)を当てはめていくと自分たちが希望する性能や雰囲気を得意とするメーカーに巡り合えるに出会える可能性は高くなり、大きく失敗してしまういう事はないかとおもいます。

 

 

家づくりの流れを改めておさらい

ではここからは家づくりの流れについておさらいしていきたいと思います。

  • 家づくりの流れ【土地なしの場合】
  • 家づくりの流れ【土地ありの場合】
  • ローンの組み方【注意点】
  • 期間に関する注意点
  • についてです。

     

    土地なしの場合の流れ

    土地なしの場合は、まずは土地の予算を検討し土地探しをします。

    土地探しでポイントとなるのは、予算・立地・自然環境を考慮した土地がポイントとなってきます。条件の良い土地が見つかったら、土地購入の契約をして、土地の所有権を自らに移します。

    その間にも家の打ち合わせがあります。予算検討し、予算に合った工務店、ハウスメーカーを出来れば数社選び、間取り作成を依頼しします。(家族が希望する間取りやイメージを伝えましょう。)

    間取りや見積もりを検討し、実際に建築してもらう業者と工事(建築)請負契約をし、建築プランを決め終わった着工、竣工後検査を受けその後引き渡しとなります。

     

    土地ありの場合の流れ

    土地ありの場合は、先ほど説明したように予算検討し、予算に合った工務店、ハウスメーカーを出来れば数社選び、間取り作成を依頼しします。(家族が希望する間取りやイメージを伝えましょう。)

    間取りや見積もりを検討し、実際に建築してもらう業者と工事(建築)請負契約をし、建築プランを決め終わった着工、竣工後検査を受けその後引き渡しとなります。

     

    ローンの組み方と注意点

    ローンの組み方は3つ。

    ずっと変わらない固定金利、変動する分少し金利が低い変動金利、一定期間固定された金利の後に選択する固定期間金利選択型。世間の情勢に合わせて検討してください。

    ローンに対する注意点です。

    まずは、自己資金で、家にかけられる金額、住宅ローンを組んで借りる金額をいくらになるかはっきりさせ、不用意に大きな金額を借り過ぎないようにしましょう。

    また、車の購入など大きなお買い物は控えておきたい時期。別にローンを組んでいる場合は返済しておきましょう。

    過去にクレジットカードで滞納歴がある場合はローンの審査に通らない場合も。

    一定金額が用意出来たら繰り上げ返済や、条件が合えば借り替えも検討してみてはいかがでしょうか?

     

    期間に関する注意点

    土地のあるなしに関わらず、家を建てるには時間が必要です。着工しても天候、気候に左右されたり、資材トラブルがあったりと完成予定はあくまでも予定と思っておいていいかと思います。

     

    よくある質問と回答

    最後によくある質問です。

     

    Q.家は何ヶ月で建ちますか?

    A.早い場合2カ月程度、だいたい半年程度かかると想定して下さい。

     

    Q.完成までにかかる期間はどのぐらいですか?

    A.家を建てる情報収集を始めてから引き渡しまで一年程想定してください。

     

    Q.本契約の後は追加料金がかかる事がありますか?

    A.住宅基礎のために追加工事が必要な場合があり、その場合は追加料金が発生します。

     

    今回のまとめ

    今回のまとめ

     

    今回は注文住宅の検討から引き渡しまでの全体の流れについてまとめてみました。

     

    家づくりはイメージづくりが鍵‼SNSなどもチェックして家族とイメージを共有しよう。

    初めに借り入れ予算を決め、大幅にオーバーすることなく適正な住宅ローンを組もう。

    家づくり期間は何が起こるか分からないので余裕を持って一年程度。

    家は一生一度の買い物じっくり時間をかけて、こだわりいっぱいの家で家族と楽しい時間を過ごせる情報のひとつになれば幸いです。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

     

     


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