打ち合わせに失敗しないためには
打ち合わせは家の間取りや仕様などを決める重要な工程です。
注文住宅は、あなたの要望に沿って計画を立てていくわけですから、
自分の要望をしっかりと伝えることが大切です。
ただ、家づくりの初心者さんが慣れない打ち合わせで、
要望をうまく伝えることは難しいこともまた事実です。
そのために住宅会社の担当者や設計士がいて、
誘導をしてくれるのですが、任せきりは良くありません。
家づくりは共同作業です。
住宅会社が勝手に作るものではありませんし、
ましてや、お施主さんが意見を押し通しても、
それでは素人の建てる家になってしまいます。
打ち合わせをうまく活用して、
自分の希望をしっかりと反映した、
後悔のない計画を立てましょう!
打ち合わせに失敗しないポイント
打ち合わせのはじめの段階で、
「私が建てたい家はこんな家です」と、
先に全部話してしまうのは良くありません。
あなたのこだわりはひとまず内緒にしておいて、
住宅会社側のこだわりを聞くようにしましょう。
最初にあなたのこだわりを話してしまうと、
それに関する施工実績のない工務店でも、
あなたの話に合わせて、
「そういう家づくりはうちでも可能ですよ」と
言ってくる場合があります。
「自分と相性の良い会社だ」と思って契約したものの、
期待外れの家を建てられた、なんてことも起こりえます。
まずはひととおり相手のこだわりを聞くようにしましょう。
「会社の施工事例を見せてもらえますか?」
「採用している工法を教えてください」
「構造材や造作材はどんなものを使っていますか?」などと
相手の会社のこだわりがわかるような
質問をすることが「重要」です。
こだわりがあっていなければ、
候補から外すことも考えてください。
注文住宅では、住宅会社の得意分野で
家を建てることが失敗しないポイントです。
打ち合わせでは、主に平面図を使って計画を立てていくので、
間取りや収納などの仕様などを決める際に、
具体的なイメージがつかみづらいことがあります。
わからないことがあった場合はそのままにせず、
絵をかいてもらうなどして説明してもらいましょう。
また、こちらから提案する場合も、
簡単な絵をかいたり、施工事例の写真などを活用して、
明確にイメージの共有を行ってください。
実は、お施主さんと設計士の間で、
お互いに違う認識をもったまま、
話を進めてしまっていることは多いです。
お互いの認識が違ったまま着工してしまうと、
あとからの修正が難しくなります。
大概の場合、その箇所の施工が終わったタイミングで、
お客さんが異変に気がつきます。
「私のイメージと違う」とクレームをだしても、
出来上がってしまっているので、
取り壊して作り直す手間がかかりますし、
図面を書きなおして再申請を行うため、工期も延期されます。
構造上の理由で修正不可能なことも珍しくありません。
会社によっては追加工事とみなせれ、
追加料金を取られることもあるので注意が必要です。
自分から要望の提案をするときは、
必ずデメリットを聞くようにしてください。
例えば、会社から指定された照明とは違うものを使いたかったり、
住宅情報誌などの施工事例から、
間取りの真似をしてみたいときなどです。
各住宅会社には、過去に何十件という施工経験があり、
失敗の経験も数多くしてきています。
その貴重な経験をあなたの家に役立てないのはもったいないです。
デメリットを知らないまま仕様を決定すると
後悔をする原因につながります。
私の経験でも、お客さんが
「どうしてもこれがいい」と言って取り付けたサッシが、
見た目は良くておしゃれだけど、
遮音性や断熱性がまったくなかったり、
お客さんが指定した外国製の玄関ドアが、
日本の高温多湿な気候に合わずに変形してしまったりと、
「失敗したな...」という経験は数多くあります。
できる限り、お客さんの要望に対して、
反対意見や改善点を提示するようにしているのですが、
既に「これをやりたい!」と気持ちが固まっている
お客さんにはうまく伝わりません。
デメリットがわかっていても、会社側から、
お客さんの要望を強引に却下まではできないため、
そのままにしてしまうこともあります。
間取りや仕様の決定権は、お施主さん側にありますが、
自分の意見を押し通すのではなく、
住宅会社に反対意見を求めて、
メリット、デメリットを提示してもらいましょう。
そのうえで冷静な判断をしてください。
打ち合わせは数日に分けることをおすすめします。
注文住宅の打ち合わせは、決めるべき点が多いので、
どうしても一回の打ち合わせが長くなります。
土曜日の午前中からはじめて夜までかかることもあります。
お施主さん、工務店ともに忙しいために、
一度に集中して打ち合わせをしてしまいがちですが、
その場合、細かな仕様をじっくりと吟味できません。
一気に全部を決めて「はい、それでお願いします。」
などと言う人でも、たいてい後から修正箇所がでてきます。
打ち合わせが一段落したら、すぐには決定せずに、
帰って考える時間をつくりましょう。
短い期間で打ち合わせを終わらせてしまい、
後日変更したときには、既に材料を発注してしまっていて、
その分の費用を請求された。
そんな話を聞いたこともあります。
相見積もりなどで他社の見積もりをとった場合は、
その見積書をもって打ち合わせに臨むのもお勧めです。
見積書の詳細について担当者に聞いてみましょう。
他社との違いを説明してもらうことによって、
先述した、こだわりを聞き出すきっかけにもなりますし、
コストカットの判断材料にもなります。
「他社と比べてあなたの会社を選択するメリットは何ですか?」
と聞いてみるのも良いでしょう。
会社の姿勢をより深く理解できます。
あまり質問責めにされても困ってしまうのですが^^;
住宅会社の担当者も、仕事といえど「人間」です。
「この人は自分を疑っているな。」と思われるのと、
「この人は家づくりに真剣に取り組んでるんだな」と思われるのとでは、
対応や提案内容も違ってきます。
住宅会社との良好な関係が良い家を建てるポイント
だということを忘れないでください。
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