建売住宅と注文住宅の相場比較
建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶかを検討するにあたって、
いちばん気になるのは価格だと思います。
建売住宅は、注文住宅と比べて安く購入できると言われていますが、
実際には、どれほどの価格差があるのでしょうか?
下記の表に、2016年度の統計データをまとめています。
実際に住宅を購入された方を対象にした調査結果ですので、
ご参考くださいませ。※2017年7月更新
|
全国 |
首都圏 |
近畿圏 |
東海圏 |
その他地域 |
---|---|---|---|---|---|
世帯年収 |
554.7 |
585.6 |
537.2 |
508.0 |
502.4 |
住宅面積 |
101.7 |
97.8 |
103.3 |
108.6 |
107.8 |
敷地面積 |
129.7 |
114.9 |
117.4 |
154.3 |
184.9 |
購入価格 |
3,337.8 |
3,646.4 |
3,270.4 |
2,955.5 |
2,699.7 |
手持金(頭金) |
313.1 |
337.4 |
302.5 |
270.1 |
273.8 |
融資金 |
2,850.0 |
3,102.9 |
2,800.4 |
2,546.4 |
2,317.7 |
返済額/月 |
9.25 |
10.09 |
9.08 |
8.21 |
7.49 |
|
全国 |
首都圏 |
近畿圏 |
東海圏 |
その他地域 |
---|---|---|---|---|---|
世帯年収 |
599.3 |
679.8 |
599.0 |
613.3 |
558.9 |
住宅面積 |
113.3 |
107.8 |
112.2 |
116.6 |
115.3 |
敷地面積 |
197.2 |
145.5 |
154.4 |
200.0 |
224.3 |
建設費 |
2,663.3 |
2,575.2 |
2,577.1 |
2,847.7 |
2,687.8 |
土地購入費 |
1,291.4 |
2,076.9 |
1,500.3 |
1,274.3 |
863.8 |
費用合計 |
3,954.7 |
4,652.1 |
4,077.4 |
4,122.0 |
3,551.6 |
手持金(頭金) |
461.5 |
560.1 |
473.4 |
475.5 |
408.6 |
融資金 |
3,371.8 |
3,908.7 |
3,461.2 |
3,537.9 |
3,053.9 |
返済額/月 |
10.95 |
12.95 |
11.25 |
11.44 |
9.82 |
※2016年フラット35利用者調査より作成
単位:㎡、万円
上の表の、全国統計を見てみると、
平均616.9万円の金額差があることがわかります。
金額面だけを見ると、建売住宅のほうがお得に感じてしまいますが、
住宅面積と敷地面積との差分を比べると、
住居に対しての敷地面積が狭くなっています。
建売と注文住宅を、同一面積で計算してみると、
単純計算ではありますが、3,337.8万円:3,280.5万円となり、
同一面積当たりでは、それほどの価格差はないと言えるでしょう。
建売住宅の相場が安い理由は、様式が固定化されていて、
価格や坪数に幅が少ないことが、ひとつの要因にあげられます。
逆に注文住宅は、億単位の建築事例も含まれているため、
相場にすると高くなる傾向があります。
結局のところどちらがお得なの?
相場表を見ると、建売住宅の方がお得に感じます。
ですが、建売住宅は間取りや仕様が固定化されているため、
人によっては“不要なオプションがついている状態”でもあります。
建物に人が合わせる形になってしまうため、
「1部屋余計に多く、数か月後には納戸と化している」
なんて話も耳にします。
家の中に使わないスペースがあったり、
余計な機能(設備)がついているとしたら、
その分は無駄な出費になってしまいます。
反対に、相場としては高いですが、
予算や要望に合わせて計画が立てられる注文住宅のほうが、
無駄が生じず、安く家を建てられる可能性もあるということですね。
建売住宅も入居までのわかりやすさや、
立地条件などから根強い人気がありますが、
もし今まで、金銭的理由から「建売しかない」と思われていた方は、
候補のひとつとして、注文住宅も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
おすすめ関連記事