間取りが決まったら注文住宅の性能を考えよう
間取りの次に考えたいのは注文住宅の性能です。
まだ、注文住宅で家を建てる際の流れを読んでいない方は
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
注文住宅は住宅品質確保促進法(品確法)によって
- 新築住宅の瑕疵担保責任期間の10年間義務化
- 住宅性能表示制度
が義務付けられています。
注文住宅の三大性能
注文住宅で規格住宅や建売住宅よりも
性能にこだわろうと思うのであれば、
かなりのこだわりを盛り込むことができます。
特に重視されるのは
- 耐震性能→地震にどれだけ強いのかです 建物の強度と地盤調査を行います
- 省エネ性能→高気密、高断熱の家造りです
- 断熱構造 外断熱構造、充填断熱、内断熱など様々な構造があります
特に木造住宅を建てるのであれば、
内部の木材が湿気で劣化しないようにしなければいけません。
結露を防いで木材が腐らない構造にします。
■大工のひとり言
これも私の体験談ですが、
最初住宅の性能をチェックしなかったのですが、
後々住宅の打ち合わせ中に急に性能のことを
知りたいというお話をいただきました。
しかし着手後の性能の変更は大変難しいのです。
間取りや装飾、クロスなどはまだ多少変更が効くのですが、
先程挙げた耐震性能、省エネ性能、
そして断熱構造は後からは変更が利きません。
在来の木造住宅で建築が始まると性能や
グレードの変更は大変難しいです。
最初にどれくらいの機能性が
欲しいのかをしっかりと決めましょう。
戸建住宅の耐震性能にこだわるには
耐震性能の前提は家が傾かない
揺れないということです。
つまり、建物の構造以上に敷地の地盤が最も重要なのです。
地盤の強さによって基礎も変わります。
地盤調査では
スウェーデン式サウンディング試験という試験方式
がよく使われます。
これは100キロのおもりをスクリューモジュールで挿し込み、
その速度で地盤の硬さを把握します。
そして布基礎、ベタ基礎、地盤の補強で杭を打つのか、
セメントで補強するのかを決めます。
家の構造が強固でも土台がしっかりとしていなければ無意味です。
人間の上半身が家だとしたら、地盤は足腰の強さなのです。
住宅の断熱性能にこだわるには
断熱性能を決める前に、
3つのポイントを決めておく必要があります。
それは自分自身がどれだけの断熱性能にしたいのかという点です。
例えば沖縄では断熱性能、高気密の家は不要であり、
むしろ風通しの良い家が好まれます。
しかし北海道の住宅は氷点下の環境で過ごすため、
非常に高い気密性が必要です。
このように性能は自宅の場所に合わせて考えていきます。
また気密性にこだわると熱が逃げない家になりますが、
その反面換気性の悪い家になる可能性もあります。
24時間換気、室内換気機能を盛り込みましょう。
断熱性を左右するのは断熱材の厚みです。
素材としては
グラスウールやロックウール、ウレタン系などがあります。
どれも特徴がありますが、
木造住宅にマッチしていて施工しやすいのはグラスウールです。
住宅の工法を選ぶには
軸組工法
木造住宅の工法は軸組工法が多くなっています。
軸組工法とは柱と梁を作り、それを留めて行く工法です。
特に梁が重要で建物の強固さにも影響しますし、
間取りの自由度が高いというメリットもあります。
ただし施工では高い技量が必要です。
壁工法
壁工法は枠組みごとに組み立てます。
壁工法はいわゆる2×4工法や2×6工法であり、
壁全体を一つのパネルとして組み合わせて面を作るのです。
別名で面工法とも言います。
壁工法は施工が簡単なので、大工などの技量に左右されませんが、
間取りの自由度や開口部の自由度が少ないです。
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