注文住宅工事の仕上げ 設備工事のポイント

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注文住宅工事の仕上げ 設備工事のポイント

注文住宅工事の仕上げ 設備工事のポイント

 

付帯工事が完了した後に住宅設備工事に入ります。家を建てる仕上げの工事です。

 

その設備工事のポイントですが、施工側の大工としては
まず下地材がきちんとできているかを確認してから設備工事を行います

 

注文住宅とはやはり、一つ一つの工事が独立しているわけではなく、
全ての工程が連動しているので、それぞれ工事担当が分かれているとしても、
下地材がちゃんと縦・横・水平に備え付けられているかを確認しないと先に勧めません。

 

もし下地材の時点で不備があれば、
傾きがあって排水が流れない事なども起こりえます

 

注文住宅の設備工事では水の流れを左右する勾配に気を配る

 

特に私が設備工事で気を付ける点は水の流れです。
家というのは常に水が流れています。

 

外部からの雨、内部の結露、その他にも台所やお風呂の設備に伴う使う給水や配水など
家の中では水の流れをコントロールできることが、居住性を大きく左右します

 

水の流れの勾配はとても重要です。

 

そのため注文住宅の設備工事に関しては、勾配の取り方に気を配る必要があります

 

湿気は注文住宅の大敵である

 

また冬寒い時・夏暑い時は湿気が溜まりやすく結露の問題、湿気に気を配らなければいけません。

 

梅雨溜まりともいいますが、冬や暑い時にコップの表面に水滴が溜まる様子を思い浮かべてください。

 

そういった水滴は家の大敵です。

 

水滴が起こる、湿気があると以下のような問題を引き起こします。

 

  • 金属の錆
  • 木材の腐食
  • ダニ
  • カビ

特にダニやカビの問題を防ぐにはしっかりと雨露を凌ぐための保温工事が必要です。

 

その工事の流れとしては

  1. 基礎貫通部の配管 システムバスの設置に向けての配管工事
  2. システムバスの設置 給水・給湯・排水の接続配管
  3. 1階床下配管 根太い取り付け前に必要な床下配管・配線
  4. 天井内配管・配線 構造体に隠れる配管や電気配線とスイッチやコンセントのボックス類設置
  5. 天井・壁内組み込み器具取り付け ビルトインされるエアコンや換気装置、でんでん版などを取り付ける
  6. 器具取り付け 設備機器具・照明器具類の設置と接続配管・配線

このような手順を守れているか、施工する側が知っているかを一度確認しても良いでしょう。

 

工程にて前後や手抜きがあると問題が後々起こる可能性が高まってしまいます。

 

注文住宅の外装工事

 

注文住宅の外装工事

 

内装工事の次は注文住宅の外装工事です。注文住宅の外装工事のポイントは3つあります

 

注文住宅の外装工事のポイント

 

  1. シーリング
  2. シーリングとは簡単に言えば隙間を埋める工事です。

     

    隙間を埋めることで防水処理を行います

     

    私は木造住宅を多く手がけましたが、外装に関しては
    パネル材・サイリングなど様々な構造材を必ず繋ぎ合わせます。

     

    この繋ぎ合わせの作業をコーキングといいますが、つなぎ合わせる時にシーリング処理で
    いかにしっかりとその隙間を埋められるかは、一つの大工の腕の見せ所です。

     

  3. たわみや緩みのチェック
  4. 次はたわみや緩みがないかという点ですパネルとパネル、木材と木材を繋ぎ合わせるので、
    垂直、建て、横ときちんとたわみや緩みが無く接続できているかチェックします。

     

    これは家の見栄えにも頑丈さにも、影響します

     

    不格好な家はたいへんみっともないです。

     

  5. ジョイント
  6. 3つ目はパネルなどのジョイントです。

     

    パネルとパネルだけでなく、パネルと柱・梁も繋ぎ合わせます。

     

    その際に釘や金物の打ち込み方が上手くいってるかどうかも、大工の力量が大きく出る部分です。

 

この3点が注文住宅の外装工事の注意点です。

 

大工のひとりごと

私の体験したエピソードですが、住宅建築中の施工中お施主さんが突然いらっしゃって、
工事についての不安を仰られたことがありました。

 

ちょうど雨が降った後だったものですから、
パネルとパネルのコーキングの所に少し水が染み出てしまっているのを見て、
不安になったのだそうです。

 

家を建てる時は誰しも自分の財産で何千万円の買い物をするのですから、
どうしてもお客さんは「これ大丈夫なのか」と心配になります

 

そんな不安な気持ちを持たせないよう、
工事する側は雨の日は養生シートを掛けるなどの配慮が大事と思いました。

 

経験が少ない頃はこういった思いをさせてしまうこともあり、よく反省したものです。

 

注文住宅の断熱工事

 

注文住宅の断熱工事

 

注文住宅にかかる費用のうち、かなりの割合を占めるものが断熱工事です。

 

今は国の住宅に関する性能基準審査では、
さすがに隙間風が入る住宅は分譲住宅だとしても許可されていません

 

断熱性能も国の基準で決められています。

 

つまりどの住宅でも断熱材がない家はありませんが、
せっかくの注文住宅ですから快適さを左右する断熱性能にもこだわりたいものです。

 

そこで断熱工事をする時のチェックポイント2つをお伝えします。

 

断熱工事のチェックポイント

 

断熱材は湿気厳禁です。

 

湿気を含んでいる断熱材は断熱効果が半減します。

 

つまり工事の際には雨の日や湿気の多い日は避けましょう。
水に濡れないような管理も必要です。

 

2つめは断熱効果を損失する隙間がないようにすることです。
いかに隙間なく断熱材が敷き詰められるか、そこを確認してください。

 

この工程がしっかりできていれば、断熱の精度が高まります。

 

大工のひとりごと

家を建てる場合に結露を防ぐということは、住宅ではとても大事です。

 

どうすれば結露を防げるかですが、結露は空気が冷やされ、
空気が湿気を含み切れなくなって構造体に水が付着する事から起こります。

 

そのため空気が冷えなければ結露も起こりません
だから気温低下を防ぐ断熱材は凄く大事なんですね。

 

もう一つの問題が家のカビです。

 

カビは乾燥した空気が入って来ない、ジメジメした環境で繁殖します。

 

結露とカビを防ぐには、乾燥した空気を常に入れ替える事が大事なんです。

断熱性と相反する部分もありますが、

  • 家は24時間換気をしながら空気を入れ替える
  • 空気を急激に冷やさない

この2点に配慮が必要です。

つまり結露やカビ対策には

  1. 家の中の過剰な湿気を換気設備や窓で排出する
  2. 家の断熱性能を高めて屋内の雹目のンドの低下を和らげ、室内温度の低下を防ぐ

この2点を覚えておいてくださいね。

 

注文住宅の内装工事

 

注文住宅の内装工事

 

内装工事は家を注文された方にとってもイメージしやすいですし、
内装は見た目で一目瞭然ですから大変気を使うポイントです。

 

内装工事のポイント クロス張りの注意点

 

家を建てる場合、内装工事で一番のポイントは全体からみて表面積の大きなクロス張りです。

 

ここがしっかりとシワやたるみ無く出来るかで見栄えが変わります。

 

またクロスの材質で雰囲気も変わるので、
自然住宅にはクロスと一緒に調湿効果のある珪藻土を使ったり、
ウッディ調にするために木張などにしたりします。

 

また9割り近くの住宅でクロス張りをしますが、下地のパテ埋めも仕上がりを左右します

 

下地は主に石膏ボードですが、そこには色々な釘穴や繋ぎがあります。

 

そこをしっかりとパテ埋めを行い、凸凹が無いようにすればクロスもきれいに張ることができます

 

床材仕上げの注意点

 

内装工事の2番目は床材です。

 

クロス張りの次に表面積が大きいので目立ちます。

 

注文住宅ではフローリング材とか建具材をよく用います。

 

チェックするべきポイントは、たわみ・歪みがないかです。

 

見た目にもよくありませんし、時には転倒事故を起こしたりしますから。

 

たわみや歪みがあるのは大工として恥ずかしいですね。

 

注文住宅の屋外工事の注意点

 

3つ目は屋外給水・排水などの屋外工事です。

 

建物が出来たら屋外の給水管・排水管・ガス管、あと電気といった
屋外の設備関係との繋ぎ込み工事を行います。

 

建て売り住宅ではこの辺りは出来合であることが多いですが、
注文住宅の場合ですと全てがオーダーなのでよく考える必要があります

 

排水管

 

まず重要なのが排水です。
屋外の雨水・雑排水を外の道路の中の排水管まで引き込む工事です。

 

この時に見るべきは排水の水通りに影響する口径=サイズです。

 

サイズがちゃんと合っているか。そして勾配が付いているか。これがポイントです。

 

給水管

 

もう一点は給水管です。水圧を考えて口径を決める必要があります。

 

屋外工事は外構工事と絡む事が多ので、外構計画・・・つまり門扉などの工事と一緒に行うほうが進めやすいです。

 

大工のひとりごと

私の話ですが、完成した後、外構業者が別の業者ということがありました。

 

そうしたらなんと外構工事の時、道路の排水管と
外構のカーポートがバッティング
してしまったことがありました。

 

結局、はやり替えの工事を行う結果になり、大変な手間となりました。

 

つまり屋外給水・排水・ガスの工事の時には
外構工事と一緒に図面を描いたほうが良いという事です。

 

バッティングが起こると時間もコストも余計にかかってしまいます。

 

電気工事

 

最後は電気工事です。これは外の電柱からの繋ぎ込みになります。

 

注意するべき点は電線が直線距離で配されるか、また隣家とのバッティングがないかどうかをチェックします。

 

空中でお隣の家の敷地を跨ぐとトラブルの元になりますので、その点の配慮は必要です。

 

大工のひとりごと

家づくりの最大の敵は私の体験ですが、やはり雨漏です。

 

10年20年後に雨漏りしない家…出来れば一生雨漏りしない家っていのが一番望ましいです。

 

雨漏りはするって事は見えないにところで起こることもあって、
特に屋根から漏れた雨漏りはなかなか気づかないんです。

 

屋根は主にトラスの三角形の形状で組むので、屋根から漏れた水分に気づくまで数年かかるケースもあります。

 

もし気づかないと嫌なカビくさい臭いが出てしまったり、
結露になって木を腐らせたりという事もあります。

 

なので雨漏りがないような家にするためには、
「雨漏りがないようにどういう対策をしていますか」
という事をハウスメーカーの営業マンや設計士の方に必ず聞いてください

 

そこで明快な回答が来るハウスメーカーや工務店ならば安心して家造りを任せられるでしょう。

注文住宅の完成

注文住宅の完成

 

注文住宅の家づくりの最後。

 

念願の建物の完成=竣工から引渡しまでのポイントです。

 

注文住宅完成後の竣工検査

 

新築の家が完成した時の検査を竣工検査といいます

 

新築の家の完成時には検査が必要です。

 

警察署や融資をしてくれた住宅金融公庫などによって、
住宅の性能がきちんと法律に沿ったものかどうかを検査する義務があります。

 

この時のポイントですが、資料をチェックし、その後建物の実物をチェックします。

 

竣工検査時のチェックポイント「資料チェック」

 

まず注文住宅の間取り・設計図では契約後の追加・変更や修正が反映されているかを見てください。

 

たまに追加・修正工事が反映されていないこともあります。

 

またお客様からも竣工工事の時に「こういう事を追加したい」などの要望が出ることもあります。
例として「棚を付けてください」とか「ドアの取っ手をこうして欲しい」とか「鍵が欲しい」などですね。

 

そのための追加の工事費用の確認や工事も必要です。

 

引渡し条件として不具合のあった場所や手直しが必要な箇所の項目出しも確認しておきます。

 

不具合はないに越したことはないですが、もし起こってしまった場合のためにこれを互いで確認し、
サインしておいたほうが後々トラブルになりません。

 

竣工検査時のチェックポイント「建物チェック」

 

床のチェックポイント

  • 内装材がちゃんと施工されているか
  • たわみゆがみがないか
  • 軋みがないか
  • 汚れがないか
  • クロスであれば浮き剥がれがないか

実際に建物を見ながら、目視で確認します。

 

ドア・窓のチェックポイント

  • 開け閉めに問題がないか
  • バネが効いているか
  • 隙間がないか

 

電気関係設備のチェックポイント

  • スイッチ・コンセントの位置が問題ないか
  • 照明器具がきちんと点灯するか
  • お風呂・キッチン・洗面台の設備がしっかりと取り付けられているか

基本的なことですが、一点一点確認します。
また設備検査に関しては、ライフラインの安全性もよく見ましょう。

ライフラインに関するチェックポイント

  • 電気関係・ガスや水道の操作方法
  • 警報器や火災警報器が正常に作動するか
  • 換気計画に問題がないか
  • 給水・排水・電気関係の施工箇所に故障がないか
  • 排水・給水状態に関しては水が想定どおりに流れているか
  • 各部屋の冷房・暖房装置が作動するかどうか
  • 分電盤と電気回路が正常なのか

完成時の住宅内の竣工検査としてはこのような点を見ていきます。

 

注文住宅の外装と外構の竣工検査

 

次は外装と外構の竣工検査を行います。外装や外構の検査はほとんどが外見から検査します。

  • 外装のヒビ割れや破損
  • ジョイント部分のコーキング
  • 施工漏れがないか
  • 雨どいの設置
  • 排水路が確保されていて流れるか

などを確認します。繰り返しになりますが勾配は特に重要です。
そのため一旦水を出して勾配がついていて排水が行われるかを確認しましょう。

 

大工のひとりごと

一つ、私が感激したエピソードがあります。
完成検査の時は注文住宅のハウスメーカーであれば、
営業マン・工事監督・一括業者・設計士など家に関わった全員が勢ぞろいします。

 

実はこの時我々大工を含めた工事側…注文住宅の会社側の人間は一番ピリピリするんですね。

 

「お客様から何か指摘があったら怖いな」など、ここでやり直し工事が発覚すると後々に響きます。

 

そのため大変緊張する時なんですね。

 

この時、とあるお客さんが気を利かせてくれたのか、全員にお菓子や飲み物など、
ちょっとした差し入れをしてくださいました

 

そして完成検査が終わったあと、簡単な食事会をしてくれたのです

 

そういうご配慮があると、非常に我々としても和やかな雰囲気で検査が進められ、
終わったとの達成感、お客様への感謝の気持ちもより高まります。

 

人間同士ですから、お客様の心配りがこういう時にあると我々も喜びと感謝の気持ちを感じますね。

 

注文住宅の引き渡し

 

注文住宅の引き渡し

 

いよいよ引渡しです。引渡しの時はお客様が最も喜ぶ時です。

 

この引渡しの時のお客様さんが喜ぶ顔は大変大工側としても喜ばしいものです。
やはり1年掛けてようやく大変だった家づくりが終わり、
いよいよマイホーム、しかも注文住宅が手に入る訳ですから。

 

その時の引き渡しの時には以下のポイントを押さえておきましょう。

 

まず引渡し時に住宅設備・注文住宅の建物の書類関係一式を受け取ります

 

これは大変重要なものですからしっかりと保管しておきます。

 

もし家を売ることになった時にも必要です。
特に重要な書類は建築確認申請の複本、検査済証と竣工検査です

 

こういう物を頂戴するという事になります。
また工事記録として工事のプロセスに関する図書一式の引渡しも受けましょう。

 

また工事請負契約で定められている瑕疵担保の責任の説明も受けましょう。

 

新築住宅では10年間の瑕疵担保責任を施工側が負いますが、その細部について確認します

 

これも書面を受け取りましょう。
その後の保障書、保障関係の説明とアフターサポートの窓口なども聞いておきます。

 

そして注文住宅の工事費用のお支払いです。
これも確認して今後の流れを把握しましょう。

 

大工のひとりごと

私達の会社では、お客様にメッセージプレートをお渡しし、
簡単なお花もお送りしていました。これは毎回大変お客様に喜んでいただけていました。

 

注文住宅の工務店でも設計事務所でもハウスメーカーでもそうですが、
引渡しの時に心を込めた簡単な儀式をする会社があると良いなと思います。

 

これを読んでいる読者の皆さんは、もし家づくりを進めているのであれば、
「引渡しの時に何かされてますか?」って聞いてみたら良いんじゃないでしょうか。

 

会社の姿勢や顧客への向き合い方を図る指標にもなります

最後に一点。

 

契約時には設計図書をもらっているはずですが、
最後には完成後の竣工図も忘れずにもらっておきましょう

 

工事の中間で間取りの変更や設備図は随時起こります、
そのため最終的に完成した竣工図は契約図書と変わっていることが多いです。

 

そのため最終的な竣工図ももらっておきましょう。


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