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注文住宅で家を建てる際の流れを知る①

平屋と芝生

日本では海外と比べて木造の注文住宅が非常に多く、
その割合は約7割を占めると言われてます。
その理由として木造住宅がまず日本古来の製法に則っており、
多くの日本人が木で作られた住宅を愛しているからなのです。
木造以外にも鉄骨やコンクリート造、ツーバイフォー、輸入住宅など
様々な住宅の形がありますが、
それでもやはり注文住宅といえば木造住宅を想像する人が多いようです。

そこで注文住宅作りで失敗をしないための、
どんな段階を経て家づくりを考えていけば良いのか
をお伝えしたいと思います。

注文住宅の完成までの流れを知る①

住宅を建てた後に建ててよかったと思えるような
満足度の高い住宅を作り上げるには、
しっかりとした段取りと流れを知っておかなければいけません。
家づくりとは大きく分けて
「企画」「設計」「施工」
の三つの過程を経て作られます。
注文住宅の企画において必要なものとは
最初にまず家を建てたいと思う方の前準備として、
一生に一度の注文住宅づくりにおいて、
なぜその家を建てるのか、
どういったイメージの住宅が欲しいのか
をしっかりと考えなければいけません。
まず家を購入したい動機を思い浮かべてみましょう。

  • 今の家が狭い
  • 家賃がもったいない
  • 家族が増えた

こういった十人十色の理由で注文住宅を欲しいと思っているはずです。
その不満をしっかりと解消できるような、
自分たちの要望を満たせる家づくりを念頭においてみましょう。
それを解消するためにはどんな形のコンセプトが必要なのか、
そしてどんな機能が必要なのかをリストアップしてみましょう。
注文住宅は自由な家作りが可能なだけに、
最初は何から考えていいのか戸惑うかもしれません。
しかしそれこそが建売住宅や中古住宅を購入する際には得られない、
注文住宅ならではの最も大きな楽しみでもあるのです。

※建売住宅とは土地と住宅をセットで販売する新築分譲住宅のことです。

関連記事:建売住宅と注文住宅の相場比較

建売住宅や中古住宅を購入する際には得られない楽しみ""
私も大工として注文住宅を建てるお客様と会うときには、
まずどんな願いを持っているのかを聞くようにしています。
それは安らぎが得られる家、笑顔が溢れる家、青空が見える家など、
思い描く理想や喜びだけでも良いのです。
そういった願いをひとつひとつ叶えられる住宅にすることが注文住宅の目的ですし、
そういった願いを聞いていくことで私達も、
お客様も家のイメージが作りやすくなるのです。
そして願いを聞く中で、
その願いを叶えられるポイントを
家の設計に盛り込んで行くのです。

注文住宅の基本設計とは

家の基本設計で考えなくてはいけないことは2つです。
まずは動線
家の中で家族がどのように生活をするのか、
どのように動き回るのか想定して間取りを考えていきます。
特に水回りを中心とした動線が考えられていないと、
忙しい朝などに家の中をあちこち歩き回る羽目になり、
住んでいても不便さや暮らしにくさを感じてしまうのです。
もう一つ重要なのが土地と家との相関です。
家は土地の形状や大きさに沿って建てなくてはいけません。
これは都市計画法、建築基準法で厳密に決められています。
法律によって土地に合わせて建てられる家の形状や大きさが決められているのです。
また土地に応じた家の向き、
外観や日当たり、風通し、採光
なども考えながら設計する必要があります。
そうしないと気持ちの良い生活環境は実現できないでしょう。

土地に合わせて建てられる家の大きさとは

注文住宅といっても
自由な大きさや高さの家を建てられるわけではありません。
それぞれの土地によって
建ぺい率、容積率という数字が決められています。

例えば50坪の土地で建ぺい率が50%なら、
その家の1階の投影面積は25坪にしなければいけません。
また家全体の面積も50坪以内に抑える必要があります。
家の基本設計においては
家を建てる敷地の環境調査を行っておく必要もあります。
注文住宅を土地から買って建てるという方は
特に土地に関する法令、そして土地の寸法、
さらに周辺の環境面や住宅が密集していないかといった点を配慮しながら土地を選んでください。
ここをおろそかにしてしまうと後々大きな問題になってしまいます。

家の基本設定の後は間取り決め

家の基本設定の後は間取り決めが重要""
家に求める条件、そして動線などの基本設計が終わりましたら、
次は具体的な図面作成つまり間取り決めに入ります。

※この間取り決めの事を、業界では実施設計と呼びます。この記事ではわかりやすく「間取り決め」としてます。

間取り決めを依頼する先としては、

  • ハウスメーカー
  • 工務店
  • 設計事務所

家を建てる場合、こういった様々な依頼先があります。
それぞれの依頼先によって、
実は大きな差というものはありません。
ただしどこに依頼するのかを選ぶのであれば、
最低3社ぐらいの相見積を取ってコンペをしましょう。

ハウスメーカーに頼む時は住宅展示場に行って、
そのハウスメーカーが実際に建てた住宅を見るのも良いです。
もちろん外観のチェックだけではなく、
中に入って住み心地も確認しましょう。

大工のひとり言

さらに完成後の住宅をチェックすることも重要ですが、
意外と役立つのは建築途中の住宅に行って、
建築現場の様子を見ることです。

私の体験談ですが、
タバコの吸い殻が捨てられている、
家の中が埃だらけ、
道具や鋼材の整理整頓がされていないような状態で、
家を建てているような会社には施工を任せない方が良いです。
注文住宅というのは、その人にとって一生に一度の宝物になるわけですから、
一生懸命取り組んでくれる会社に頼みたいところです。
そういった建築現場の様子を見れば、
施工を注意深くやっているかがわかります。
整理整頓をして真面目に取り組んでいる会社にお願いしたほうが絶対に良いです。

>>住まいを作るまでの流れを知る②はこちら

お役立ち情報
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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