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県民共済住宅の注文住宅の坪単価や評判

県民共済住宅の注文住宅の坪単価や評判

出典:県民共済住宅

皆さんは「県民共済住宅」という会社について聞いたことがありますか?県民共済住宅は埼玉県の生活協同組合の子会社で、ハウスメーカーとして住宅の建築・リフォーム事業を運営しています。この記事では、県民共済住宅の特徴や価格、口コミなどについて分かりやすく解説します。特に埼玉県に居住か就労している方には、かなり耳寄りな情報が手に入るかもしれません。ぜひ最後までお読みになり、チャンスを逃さないようにしてください。

県民共済住宅とは

県民共済住宅は、埼玉県民共済生活協同組合が100%出資する子会社で、埼玉県民共済の組合員を対象として非営利で住宅建築事業を展開しています。共済の組合員を対象に住宅建築事業を行っているのは、都道府県民共済の中で埼玉県民共済だけで、非常に稀な存在です。

ハウスメーカーの坪単価に関する比較一覧を知りたい方は、ハウスメーカーの坪単価比較ランキングの記事もご覧ください。

埼玉県民共済住宅の会社概要

県民共済住宅は、被災した県民共済加入者に対し、低価格で高品質な住宅建設を支援する目的で1985年7月に創業しました。その後、2008年には生協法の改正によって株式会社となりました。

会社の最大の特徴は利益を追求せず、顧客への最大限の還元を経営方針としていることです。低価格を実現するために広告宣伝費用やモデルハウスの費用を最大限削減し、資材は大量に一括購入することでコストダウンを実現しています。

【県民共済住宅の会社概要】

社名株式会社 県民共済住宅
所在地〒338-8701 埼玉県さいたま市中央区上落合2-5-22
代表者代表取締役 小川 光
設立2008年2月(創業:1985年7月)
事業内容木造注文住宅建築・リフォーム工事・外構工事など
資本金8億9,000万円
株主埼玉県民共済生活協同組合100%出資
累計建築棟数30,000棟以上

出典:県民共済住宅

県民共済住宅で家を建てられる人は?

県民共済住宅で家を建てられる人は、埼玉県民共済の加入者のみです。また、建設地は埼玉県内に限定されます。埼玉県民共済に未加入でも、これから加入して会員になれば建設の申込をすることができます。

県民共済住宅の口コミをご紹介

県民共済住宅の口コミで、代表的なものをいくつかご紹介します。肯定的・否定的な口コミの両方がありますが、結果的には県民共済住宅で建てて良かったという意見が多く見られます。

コストパフォーマンスが高い

  • 低価格でも標準装備が充実している。
  • 耐震等級3(最高等級)で安心して住める。
  • 標準装備でZEH水準を実現し、省エネ性能に優れている。
  • コストパフォーマンスの高さゆえ、埼玉県では絶大な人気がある。

積極的な提案がない

  • 営業がいないので積極的な提案・営業がなく、物足りなさを感じる。
  • 積極的な提案がない分、施主が自分で勉強しなければならないことも多い。
  • 押し売りがなく安心できる。

時間がかかる

  • 申込から最初の打ち合わせまでに長く待たされる。長いと3か月。
  • 打ち合わせは施主がショールームに行く必要があり、時間を取られる。
  • 営業がいないため、施主が自分でする手続きなどが多い。

・申込から最初の打ち合わせまでに長く待たされる。長いと3か月。
・打ち合わせは施主がショールームに行く必要があり、時間を取られる。
・営業がいないため、施主が自分でする手続きなどが多い。
坪単価だけではない。あなたが気になるハウスメーカーが簡単に比較できる

県民共済住宅の価格相場

県民共済住宅の標準的な坪単価は現在38.8万円で、これは35坪以上の標準仕様価格です。コロナ禍以降木材が値上がりして「ウッドショック」と呼ばれていますが、県民共済住宅は原料高騰をカバーするため「ウッドショック等対策費」を坪単価に上乗せしています。

2022年3月までの坪単価は31.8万円でしたが、その後止むを得ず数回に渡り価格改定を実施しました。

【県民共済住宅の標準坪単価】

38.8万円
  • 35坪以上標準仕様価格
  • 35坪以上標準仕様価格

あわせて読みたい:注文住宅の相場価格や費用、家を建てる費用は?

出典:県民共済住宅
令和4年8月「建築資材価格高騰に伴うお客様ご負担のお願い」

県民共済住宅の平屋の価格相場

県民共済住宅はホームページで標準坪単価38.8万円を案内していますが、“延べ床面積が35坪未満、または平屋建・3階建て・間取りにより階別の面積が異なる場合などは坪単価が割増になります”と明記しています。

出典:県民共済住宅
令和4年8月「建築資材価格高騰に伴うお客様ご負担のお願い」

坪単価は建物本体価格÷延床面積で計算しますので、2階建てと比較して延床面積の小さな平屋は坪単価が高くなる傾向にありますが、残念ながら県民共済住宅は平屋の具体的な坪単価は明記していません。

県民共済住宅のメリット

県民共済住宅のメリットを、コンパクトに5つにまとめました。

とにかく低価格

県民共済住宅は営利を目的としていないため、低価格で家を建てられることが最大の魅力です。坪単価38.8万円はローコスト住宅の範疇で、注文住宅として建てられる金額の中では破格です。

分かりやすい単価設定

県民共済住宅はホームページで標準坪単価38.8万円を明記しており、ハウスメーカーが坪単価をホームページに明確に掲載することは非常に稀です。この坪単価には地盤調査費用や確認申請費用も含まれており、坪単価に含まれる費用・含まれない費用が明確に区分けされている点も良心的です。

出典:県民共済住宅
令和4年8月「建築資材価格高騰に伴うお客様ご負担のお願い」

標準装備のグレードが高い

県民共済住宅は標準装備のグレードが高く、「オプションがほとんど要らない」という口コミも多数あります。

【県民共済住宅の標準装備】

装備内容
基礎ベタ基礎
構造材土台・柱には国産ヒノキの無垢材を使用
外部仕様外壁材・高断熱サッシ・玄関ドアは大手メーカーから選択可能。
内部仕様収納・フローリング材は大手メーカーから選択可能。
設備システムキッチン・浴室・洗面台・トイレ・空調など、大手メーカーから選択可能。

自由設計

県民共済住宅が採用している木造軸組構法は柱と梁を主とした構造で、寸法や間取りの自由度が高い設計が可能です。土地の形状や施主の希望条件に基づいて、県民共済住宅の設計士がプランニングします。

押し売りがない

県民共済住宅には営業がおらず、打ち合わせは施主と設計士が行います。利益を追求しない社風ですので押し売りがなく、施主が希望する以上のことを勧められることもないので、安心して商談に臨めます。

押し売りがない

出典:県民共済住宅

県民共済住宅のデメリット

県民共済住宅のデメリットを5つにまとめました。

埼玉限定

県民共済住宅で住宅を建てられるのは埼玉県民共済の組合員に限定されます。埼玉県民共済に加入できる条件は、埼玉県在住か埼玉県に職場があり、健康であることです。

基本的にはセルフビルド

県民共済住宅には営業がいませんので、通常のハウスメーカーであれば担当営業がしてくれる多くのことを、施主が自分でしなければなりません。例えば打ち合わせひとつ取っても、新都心本店か熊谷支店にあるショールームを毎回訪問しなければなりません。

土地探しや、新築に関わるあらゆる手続き、「こんな家を建てたい」という希望を伝える作業も、施主が主体的に動く必要があります。そのため、通常なら営業任せにできることを施主が自分でする必要があり、多くの手間と時間を取られることになるのです。

土地所有が前提

県民共済住宅では、土地があって初めて話が進められます。土地がないと担当の設計士が付かず、住まいの具体的な相談は何も進められません。ハウスメーカーによっては土地がなくても想定した坪数で大まかな間取りを作成してくれたりしますが、県民共済住宅では土地ありきが商談の大前提となります。

また、通常ならハウスメーカーは無償で土地探しを手伝ってくれますが、県民共済住宅の場合は土地探しには関与してくれません。

県民共済住宅で後悔はしないのか?

県民共済住宅で注文住宅を建てるには、住宅に使用する建築資材や設備を標準装備の中から選ぶか、オプションを追加するか、さもなければ標準装備以外の製品を施主が自分で探すかになります。

標準装備の選択を誤った(例:壁紙は違う色にすればよかった)とか、オプションを付ければよかった(例:2階バルコニーに水栓を付ければよかった)というような後悔の口コミは確かに多数あります。ただし、このような後悔は他のハウスメーカーで建てても同様にあり得ることです。

その一方で、県民共済住宅を選択したことに後悔している口コミはほとんど見かけません。反対に、県民共済住宅の存在を知らずに家を建てたことに後悔する口コミはあります。このようなことから、県民共済住宅で建てたことに後悔している方は、非常に少数派であると言えるのではないでしょうか。

県民共済住宅でできないこと

県民共済住宅ではできないことを挙げてみました。

  • 埼玉県民共済に加入せず建築する
  • 埼玉県以外に建築する
  • 土地探しをしてもらう
  • 木造軸組構法以外で建てる
  • 営業に頼る

県民共済住宅は、埼玉県民共済の加入者向けのサービスですので、共済への加入が前提となるほか、埼玉県内での建築が条件となります。構造は木造軸組構法一択ですので、鉄骨造や鉄筋コンクリート造で建てることもできません。会社の体制として営業が不在ですので、本来なら営業がやってくれそうな面倒なことも、施主が自ら対応する必要があります。

これらはデメリットでもありますが会社の特色でもあり、それと引き換えに低価格で高品質な住宅を提供していると理解すればよいでしょう。
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県民共済住宅を1,000万円で建てることは可能か?

破格の坪単価を誇る県民共済住宅ですが、結論からするとさすがに1,000万円で建てるのは厳しそうです。県民共済住宅は、標準坪単価として35坪以上で38.8万円を謳っています。単純計算すると、

坪単価38.8万円×35坪=1,358万円(建物本体のみ)

となり、1,000万円を大幅に超えてしまいます。仮にこの坪単価で建物を1,000万円にするには、

1,000万円÷坪単価38.8万円=25.8坪

となってしまい、条件の35坪以上を下回ってしまいます。35坪未満には割増価格が適用されるので、現状の坪単価では1,000万円で建てるのは難しそうです。

「ウッドショック等対策費」が適用される前の2022年3月時点では、標準坪単価が31.8万円だったので、念のためこの坪単価でも試算してみましょう。

坪単価31.8万円×35坪=1,113万円

1,000万円にかなり近づきましたが、もうあと一歩といったところです。建物だけも1,000万円に抑えるのはかなり難しいようですが、実際には建物に加えて土地代・外構費用・付帯工事費・諸費用などが加算されることになります。

あわせて読みたい:私はいくら借りられる?最新版!住宅ローンの融資金相場

県民共済住宅でおしゃれな注文住宅は可能か?

県民共済住宅は標準装備でも比較的グレードが高いので、それなりに高級感もあり品質に問題はないです。ただし、営業がおらず設計士も積極的な提案まではして来ないと言われるため、おしゃれにできるかどうかは施主のセンスに依存するところが大きくなりそうです。

施主がまめに情報収集をして、おしゃれに建てるためのアイデアを設計士にうまく提案できれば、ワンランク上のおしゃれな注文住宅を建てることも可能でしょう。

おしゃれな注文住宅

出典:県民共済住宅

県民共済住宅のリフォーム

県民共済住宅ではリフォーム事業も行っています。新築と同様に、適正価格で補修・メンテナンス・リフォームのサービスを提供していますが、県民共済住宅で建てた住宅のみが対象です。

以下は県民共済住宅の保証内容です。新築から5年経過後は5年ごとに防蟻(シロアリ防虫)処理が、10年経過後は必要に応じて住宅設備の交換や外壁などのメンテナンスが必要となります。保証期間は最長で10年ですので、それ以降は施主が自分で住まいを点検し、疑わしい箇所があれば県民共済住宅に相談するという流れになります。

【県民共済住宅の保証内容】

対象部分保証期間
基礎・床・壁・屋根・土台・柱・梁などの構造体10年
シロアリによる構造体への被害5年
内外仕上・内外付属品・設備など2年

出典:県民共済住宅

リフォーム工事費の参考例をご紹介します。

  • 給湯器の交換工事:約130,000円(税込)
  • トイレの交換工事:約100,000円(税込)
  • シロアリ防虫工事:約3,300円/坪(税込)

出典:県民共済住宅

リフォーム費用も決して安いものではありません。県民共済住宅ではリフォームローンも取り扱っていますので、もしリフォームをする際には利用を検討されるとよいでしょう。

理想のハウスメーカーを手に入れるには?

こちらの記事では、埼玉県民共済の組合員を対象として住宅事業を営む、県民共済住宅について解説してきました。県民共済住宅はそのコストパフォーマンスの高さで埼玉県では絶大な人気がありますが、施主がかなりの時間と手間をかけて自分でしなければならないことも多く、そこがボトルネックになって諦める方もいます。

では、理想のハウスメーカーに出会うためにはどのようにしたらよいのでしょうか?ハウスメーカーの住宅展示場を1社ずつ回るとしたら、膨大な時間を費やしてしまいそうです。ヒントはずばり、「タウンライフ家づくり」にあります。タウンライフ家づくりは、家づくり無料でサポートするサービスです。必要なことは、ネットで希望事項を記入してお好みのハウスメーカーに一括送信するだけ。3分ほどでできる作業です。

その後、情報を送った複数のハウスメーカーから、以下の3つの提案書が届きます。

  1. 間取りプラン
  2. 資金計画書
  3. 土地提案

提案書が届いたら、じっくり比較検討してお好みのハウスメーカーを絞ることができます。家づくりの計画は、とても時間のかかる作業です。ハウスメーカーを訪問すると、1回の打ち合わせで2時間かかることも珍しくありません。それを複数社に対してするとしたら、一体何日かかるでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのがタウンライフ家づくりです。受け取った提案書は自宅に居ながらにしてゆっくりと比較検討できるので、この段階でお気に入りのハウスメーカーを少数に絞り、情報収集もした上で住宅展示場を訪問すれば、話が格段にスムーズに進みます。

タウンライフ家づくり

出典:タウンライフ家づくり

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まとめ:県民共済住宅は「セルフビルド+埼玉県民の特権」

記事をお読みになって、県民共済住宅への理解を深められたでしょうか?県民共済住宅の特徴を一言でまとめるなら、「セルフビルド+埼玉県民の特権」といったところでしょうか。営業が存在しない会社のため、施主が自ら営業のように立ち回る必要があり、しかも県民共済住宅で建てられるのは埼玉県民共済の加入者のみだからです。

県民共済住宅は低価格・高品質で、非常にコストパフォーマンスの高い住宅を供給しているので、埼玉県で絶大な人気を得ています。理想のハウスメーカーを手に入れるには、「タウンライフ家づくり」をご利用になり、複数のハウスメーカーから提案書を入手して、じっくりと見比べてみましょう。あなたの家づくりプランが大きく前進するはずです。

最後になりましたが、マイホームの夢を楽しく実現してください!

ハウスメーカー
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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