注文住宅30坪の相場が分かる~間取り実例とポイントもご紹介!

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注文住宅30坪の相場が分かる

住友林業
出典:住友林業

 

近年、ウッドショックや円安などの影響で住宅価格が値上がりしたため、以前よりコンパクトな延べ床面積30坪程度の注文住宅を建てる方が増えています。住宅のコンパクト化の理由は値上げだけではなく、少子化や共働きの影響や、広さよりも性能を重視するようになった購入者の意識の変化もあります。こちらの記事では、30坪の注文住宅を建てる時の相場について詳しく解説します。

 



この記事で分かること

注文住宅30坪の金額相場

  • 土地あり/土地なし別
  • 主要地域別
  • 平屋の場合
  • ハウスメーカー別
  • 間取り実例とポイント

 

30坪の注文住宅を建てるには約3,000万円かかる

ずばり結論からしますと、延べ床面積が30坪の注文住宅を建てるには、建物だけで約3,000万円かかることが分かっています。土地あり(既に土地を所有済み)と土地なし(土地と建物の両方を購入)で比較しながら、詳しく見てみましょう。

 

全国的な平均相場【土地あり】

住宅金融支援機構の2022年度調査によると、土地所有済みの住宅購入者にかかった注文住宅の費用は3,717万円で、住宅面積は122.8㎡(約37坪)でした。これを99㎡(30坪)に換算すると注文住宅の費用は2,997万円で、ほぼ3,000万円という結果になります。



項目 住宅面積 費用
注文住宅 122.8㎡(約37坪) 3,717万円
99㎡(30坪) 2,997万円

参考:住宅金融支援機構 2022年度調査 P.10、P.18、P.19

参考までに、敷地面積の平均は252.7㎡(約77坪)でした。

 

全国的な平均相場【土地なし】

では、同じ調査で土地なしの場合も見てみましょう。土地と注文住宅の両方を購入した場合の費用は4,694万円で、住宅面積は111.5㎡(約34坪)でした。これを99㎡(30坪)に換算すると4,168万円となります。大まかな計算としては、建物に3,000万円かかったと想定すると、土地に1,168万円かかったと考えることができます。



項目 住宅面積 費用
土地+注文住宅 111.5㎡(約34坪) 4,694万円
99㎡(30坪) 4,168万円

参考:住宅金融支援機構 2022年度調査 P.10、P.18、P.19

敷地面積の平均は201.6㎡(約61坪)で、土地あり注文住宅の252.7㎡(約77坪)と比較すると、所要資金が土地代に圧迫されて、より狭い土地を選んだことが窺えます。

 

30坪の平屋の相場は2,000万円

住友林業
出典:住友林業

 

次に、延べ床面積30坪の平屋の相場を見てみましょう。一口に平屋と言っても、住宅のグレードによって価格は大きく異なります。グレードは、大別するとローコスト・ミドルコスト・ハイコストの3種類に分けることができます。



ローコスト帯は、ローコスト住宅メーカーと呼ばれる住宅会社が手掛ける規格住宅が主体となります。ミドルコスト帯は工務店やローコスト寄りの大手ハウスメーカー、ハイコスト帯は大手ハウスメーカーが主体です。



この中で平均値を取るとすれば、坪単価が60万円~70万円程度で、建築費用は2,000万円程度となります。住宅の価格は仕様や設備によっても大きな差が出ますので、2,000万円はあくまで平均値とお考えください。



 

 

 

住宅の等級 坪単価 建築費用
ローコスト 40万円〜50万円 1,200万円〜1,500万円
ミドルコスト 50万円〜80万円 1,500万円〜2,400万円
ハイコスト 80万円以上 2,400万円以上

この後は、東京・大阪・福岡での費用の相場を探っていきます。




 

30坪の注文住宅の相場【東京】

住宅金融支援機構の2022年度調査によると、東京での土地あり注文住宅は住宅面積が121.2㎡(約37坪)、建築費は4,352.0万円でした。特筆すべきは土地なしの注文住宅で、建築費が2,960.0万円なのに対し土地取得費は3,662.9万円で、土地代が建築費を上回っています。このことは東京の土地がいかに高額かを物語っており、3階建ての狭小住宅に人気が出るのも頷けます。



30坪に換算した時の建築費は土地ありが3,554.9万円、土地なしが2,892.8万円です。概算ですが、東京では建物だけで約3,000万円~3,500万円が相場となることが分かります。



 

住宅面積
(㎡)
建築費
(万円)
敷地面積
(㎡)
土地取得費
(万円)
30坪換算の建築費
(万円)
土地あり 121.2 4,352.0 - - 3,554.9
土地なし 101.3 2,960.0 120.4 3,662.9 2,892.8

参考:住宅金融支援機構 注文住宅・土地付注文住宅の集計表より作成

 

 

 

30坪の注文住宅の相場【大阪】

大阪での建築費は東京でのそれと大差はありませんが、土地取得費が大きく下がった点が注目に値します。東京での3,662.9万円に対し大阪では2,052.4万円で、約1,600万円も下がりました。



住宅面積と敷地面積は東京よりやや大きくなり、30坪換算の建築費は土地ありで約3,200万円、土地なしで約2,700万円が相場となります。



 

住宅面積
(㎡)
建築費
(万円)
敷地面積
(㎡)
土地取得費
(万円)
30坪換算の建築費
(万円)
土地あり 126.4 4,125.2 - - 3,231.0
土地なし 110.8 2,997.9 141.1 2,052.4 2,678.6

参考:住宅金融支援機構 注文住宅・土地付注文住宅の集計表より作成

 

 

 

30坪の注文住宅の相場【福岡】

福岡の注文住宅は、住宅面積は大阪とほとんど変わらないものの、敷地面積が大阪の2倍近くなり、逆に土地取得費は大阪よりも850万円程度下がっています。土地代が安くなった分だけ、より広い土地の購入が可能になったことが推測できます。



30坪換算の建築費の相場は、土地なし・土地ありともに約3,000万円となっています。東京・大阪・福岡で比較をしてみると、建築費は3,000万円前後で大きくは変わらないものの、土地取得費で2~3倍の差が出るという、大変興味深い結果となりました。



 

住宅面積
(㎡)
建築費
(万円)
敷地面積
(㎡)
土地取得費
(万円)
30坪換算の建築費
(万円)
土地あり 122.6 3,625.3 - - 2,927.4
土地なし 112.5 3,344.5 266.2 1,197.1 2,943.2

参考:住宅金融支援機構 注文住宅・土地付注文住宅の集計表より作成

 

 

大手ハウスメーカー別~30坪の注文住宅の相場

積水ハウス

 

主要地域別に30坪の注文住宅の相場が見えてきたところですが、そうなると次は「憧れのあのメーカーで建てたらいくらになるか」が気にならないでしょうか?ハウスメーカー別に、平均的な坪単価を表にまとめましたので、ご参考にしてください。一覧表の後には、坪単価ごとにどのような注文住宅が建てられるかを解説します。



 

【ハウスメーカー別坪単価まとめ】


ハウスメーカー 平均坪単価
(万円)
30坪の建築費相場
(万円)
積水ハウス 100 3,000
ヘーベルハウス 100 3,000
三菱地所ホーム 100 3,000
ダイワハウス 95 2,850
スウェーデンハウス 95 2,850
住友林業 90 2,700
三井ホーム 90 2,700
パナソニックホームズ 90 2,700
セキスイハイム 90 2,700
住友不動産 85 2,550
ミサワホーム 80 2,400
トヨタホーム 80 2,400
一条工務店 75 2,250
ヤマダホームズ 70 2,100
アイ工務店 70 2,100
アイフルホーム 55 1,650
アキュラホーム 55 1,650
タマホーム 50 1,500

 

 

ローコスト住宅(坪単価40万円〜50万円程度)

タマホーム

 

坪単価40万円〜50万円の住宅はいわゆるローコスト住宅メーカーが建て、間取りの決まった規格住宅であることが多いです。そのため、一般的に間取りの自由度は低いと言えます。標準仕様が決まっているので、それ以外のオプションを選ぶと価格が跳ね上がる傾向にあります。



コストを抑えるために資材の一括大量購入や共同購入を行い、住宅展示場に出展しないことで広告費を削減する工夫をしています。また、打ち合わせの回数に制限を設けたり、保証期間を最低限の10年間に限定したりすることも多いです。



コストの低さと引き換えに、性能(断熱性・気密性・耐震性など)にやや懸念があることは覚悟しましょう。長期優良住宅の認定や、耐久性の高さも期待はできません。



 

 

 

ミドルコスト住宅(坪単価50万円〜80万円程度)

ヤマダホームズ

 

坪単価50万円〜80万円の住宅は、中堅の工務店やハウスメーカーが建てる価格帯で、購入者が多いボリュームゾーンでもあります。この価格帯の住宅では比較的高い性能が期待でき、メーカーによっては30年間の長期保証も付いています。設計の自由度も高目で、選択肢を増やすことができるでしょう。



大手ハウスメーカーの中央値は坪単価80万円程度で、この価格帯になると軽量鉄骨造も視野に入れられるようになり、太陽光発電システムや蓄電池など、高価な設備を導入できる予算を組むことができます。

 

ハイコスト住宅(坪単価80万円程度~)

三菱地所ホーム

 

坪単価80万円以上の住宅は、大手ハウスメーカーの中でも価格帯の高い部類に入ります。この価格帯を提供するハウスメーカーは、会社規模が大きく倒産リスクが低いので、長期間に渡ってアフターサポートを受けることができるほか、サポートの内容も手厚くなっているので、とにかく安心です。



構造は木造・鉄骨造(軽量・重量)・RC(鉄筋コンクリート)造から選ぶことができ、断熱性・気密性・耐震性などの性能も基本的に申し分ありません。長期優良住宅の認定を標準としている会社も多く、耐久性が高く長持ちする住宅を建てることができるでしょう。



特に坪単価100万円以上はハイエンドな高級住宅で、この価格帯を提供できるハウスメーカーには、購入者のあらゆるこだわりを形にするだけの高い提案力や設計力が備わっています。

 

坪単価は今後も上がる?

ここ数年、コロナ禍に始まるウッドショックや、ロシアとウクライナの戦争の影響などにより、住宅価格は急速に上昇し、高止まったままになっています。住宅価格は現在も上昇基調にあり、資材や原料の高騰・人件費の値上げ・大幅な円安などによる価格上昇は、今後も続くことが予想されます。残念ながら、現時点で住宅価格が下がる要素は見つかりません。

 

30坪の間取り実例

こちらの章では30坪の間取り実例をご紹介します。坪単価や建築費だけだと少し具体性に欠け、どのような家が建てられるのかイメージが湧きにくいかもしれません。間取り図と写真を見て、どのくらいの広さの家になるか想像してみましょう。

 

積水ハウスの30坪2階建て

このお宅は積水ハウスの神戸支店が手掛けた2階建てで、延べ床面積が30坪未満でありながら、抜群の開放感を実現しました。大きな家でなくとも広く見えるように造るのは、設計担当者の腕の見せ所です。



まず玄関は壁で仕切らずに、扉を開けて室内に入ると、すぐにリビングや吹き抜けとつながっています。玄関とリビングを兼用したことで、省スペースと空間の広がりを意識しました。



そして家の中心には階段を箱型に配置し、それを木製パネルで囲うことで、どっしりと構える「大樹」のような存在としました。この大樹の周囲に回遊動線を取ることで空間に奥行が感じられ、広く見せる効果を産み出します。



リビングには外への視線が抜ける大開口の窓を設けつつ、目隠しフェンスと植栽が隣家や接道からの視線を上手に遮っています。



 

【玄関に入ってすぐの内観】

玄関に入ってすぐの内観

 

【玄関からリビングと吹き抜けを臨む】

玄関からリビングと吹き抜けを臨む

 

【リビングからの景色】

リビングからの景色

 

1F

 

2F

 

 

敷地面積 179.40㎡(54.26坪)
1F床面積 65.29㎡
2F床面積 33.50㎡
延べ床面積 98.79㎡(29.88坪)

 

30坪の家は狭い?

さてここで、延べ床面積30坪程度のコンパクトな家は狭くないのかという疑問が湧いてくるかもしれません。30坪を狭く感じるかどうかは個人の価値観やその家の間取りによるところも多いはずですが、厚生労働省が「住生活基本計画における居住面積水準」という、ひとつの指標を示していますのでご紹介します。



この居住面積水準によると、30坪(99㎡)は以下の居住人数に向いています。

 

  • 都市での集合住宅なら4人
  • 郊外での戸建住宅なら3人

 

 

従って、郊外での戸建住宅に4人で住む場合には、30坪では若干の窮屈さを感じる可能性があるかもしれません。



ただし、家の広さは延べ床面積だけでなく、視線の抜けや空間の広がりを感じさせる間取りの工夫が肝となります。先程の積水ハウスの30坪弱の実例でも、家族4人が居住するスペースは確保できていますので、提案力と設計力があれば問題なく暮らせる広さと言えます。

 

まとめ:同じ30坪でも見せ方次第

こちらの記事では、「延べ床面積30坪の注文住宅にはいくらかかるのか」という視点で、その相場についてお伝えしてきました。2022年度調査での注文住宅延べ床面積の全国平均は、土地ありが約37坪、土地なしが34坪でした。住宅価格が今後も値上がりすることを考慮すると、注文住宅はさらにコンパクト化が進むと予想され、平均延べ床面積が30坪になる日もそう遠くないかもしれません。



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