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土地や間取りに細部までこだわった「終の棲家」の間取り – 注文住宅の口コミ・体験談

躯体工事

注文住宅の口コミ・体験談(D様)

  • 【工務店・ハウスメーカー】
    I工務店
  • 【契約前の予算】
    2000万円程度
    毎月のローン支払い額が6万円を予定(ボーナス払いなし)
  • 【実際にかかった費用】
    2300万円程度
  • 【年齢・家族構成】
    40代
    大人2人、子供2人(現在)建設当時は夫婦2人のみ。
  • 【建坪】
    延べ床37坪 2階建

関連記事:注文住宅を2,000万円で建てる間取りと実例をご紹介

我が家を建設したのは、今から20年前の2003年でした。
結婚して約5年間は、実家の名義の一軒家が
空き家になっていたので、そこに夫婦二人で生活しました。
共稼ぎでしたので、「いつかマイホームを」との思いもあり、
頭金を貯金して家を建築する時点では700万円ほどになりました。
(頭金=現金は絶対にあった方がいいです)
二男である夫に義父が「そろそろ家を建てたらどうか」と
背中を押してくれたこともあり、土地を探すことにしましたが、
土地を決定するのにも2年を要してしまいました。
それは、月々の支払額が6万円程度と考えており、
家の建築費が分らないと、どの程度、
土地に予算を掛けられるのかが分らず、
結局、ハウスメーカーを決めてから、
メーカーの方と一緒に土地を探すという形になりました。
夫の会社と私の実家に近いということと、
駅まで徒歩20分程度という理由で、現在の場所に土地を購入しました。
坪単価は決して安くはなかったのですが、実際に「終の棲家」として選ぶ以上、
土地だけは妥協したくなかったので、広さも限界まで頑張りました。
田舎者としては狭いですが、最終的に80坪あります。
家の建築はカタログから選ぶようなメーカーではなく、
実際に間取りを自分で考えながら建築したかったので、
地元の建築会社さんを探してみようかという話も出ました。
でも、当時はホームページなどで発信している建築屋さんも少なく、
信頼できるところを探す方法が見つかりませんでした。
そんなとき、住宅展示場を何度か回っていくうちに、
値段と思い描いていた「質」のバランスがとれたメーカーさんに出会いました。
それがI工務店でした。担当の方の人柄が良く、
とても楽しく設計や仕様などの相談が進みました。
金銭的なサービスも、かなり良かったです。
大体のイメージで間取りの希望を話して、
設計士さんから提案された図面を何度か見て、お互いの考えを擦り合わせました。
提示された図面の間取りでは大幅に予算を上回ってしまうこともあり、
廊下の10坪分をグシャッと削り和室も6畳から4.5畳に変更したりと、
思い切った発想で変更したりして、すごく面白かったのを思い出します。
また、物が多い私たちは、とにかく収納力が課題でした。
当時、まだ子供がいなかったので、どのぐらい収納が必要なのかも検討がつかず、
出来る限り収納できる空間を取りたかったのです。
それほど建坪が広くないのに、
二人の寝室は広い方が良いなぁとか、妥協点を探すのが大変でした。
子供は出来るか分らないので、とりあえず1部屋にしておいて、
もし出来たら間仕切りをすればいいようにしようとか、
屋根裏を収納にしたこととか、今となっては割と正解だったと思います。
あとは、和室の床を少し高くして空間に変化を作ってみたり、
他のメーカーさんのを真似してキッチンから
ダイニングの間の壁を抜いてカウンターを作ってみたり…。
カウンター下にゴミ箱を入れる空間を作ってみたり…。

I工務店さんの気に入った点は、値段の割に高級感があることと、
阪神大震災で全壊した住宅がなかったということ、営業の方の親しみやすさでした。
1階部分の柱の本数が細かくて多いです。
柱と斜材が多く、耐震性に優れた躯体
それから、2階までつながる大きな出窓は凄く魅力的です。
狭い部屋も2割増の広さに感じられます。
出窓をつけ、広々とした空間になる
営業担当の方は、他のメーカーの方と比べて、
とてもフランクですがキチンとしていて、好感が持てました。
また、上棟や建築中など、私たちが職人さんに
直接お茶を出したりすることはしなくていいという決まりで、とても楽でした。
工事の前にもキチンと、メーカーとして隣近所に御挨拶に行ってくれて、
これから私たちは長く住むわけですから安心できました。
家を建ててみてマイナスに思うことは、
住宅は見た目ではないのだなぁということでした(笑)
メーカーが良くても実際に作るのは職人さんなので、
良い職人さんを使っているのかどうかは重要だと思います。
その点、私たちは唯一失敗したなぁと思うことです。
良くある話ですが、住み始めてから色々と不備が出て、
何度がクレームで直してもらいました。
ですが、ここは泣き寝入りしないで、しっかり納得できるまで言うことは大切です。
「家は3軒建ててみないと、本当に気に入る家には出会えない」と聞きます。
私たちは、実家の三井ホームの家に5年住んでいたので、
失敗点や成功点を参考にして設計したつもりでした。
両親がいろいろと生活動線を考えて作ったであろう家も、
私たちには使いづらく、本当に人それぞれの生活のし方があるのだと思います。
きっと次に建て替えやリフォームする時には、その経験が生かされるのだろうと思います。
もう一度建てられるとしたら、まず屋根や外壁のメンテナンス費用を抑えたいです。
最初は、とにかく予算がなく、その時だけのことしか考えられませんでした。
メンテナンスなんて10年以上先のことだし…。
と考えていたことを今となっては反省しています。
メンテナンスが不可欠なスレート瓦
少し頑張って長持ちする素材を使ったり、
逆にシンプルな素材にして安くメンテナンスが出来るようにするなど、
後悔することも多々あります。
現在14年目になりますが、未だに屋根も外壁も塗り替える予算がありません。
幸いなことに見る人が見なければ、それほど劣化しているようには見えませんが(笑)
それから細かいことですが、コンセントは多めにあった方がいいですね。
多めにしたつもりが、全然足りませんでした。
電化製品も、いろいろと使うものが増えてきたりして、増設する必要が出てきました。
後付けも出来ますが、最初に見越して設置した方が良いかも知れません。
あれから14年近くになり、子供も産まれ現在は二人とも小学生になりました。
当時、子供がいたら、もっと学校に近い場所で、
子供のことを一番に考えた設計になっていたかもしれませんが、
ちょっと変な間取りを子供たちも今では面白がっています。
これから家を建てられる方に言えるとことは、
いろいろと想像して設計を楽しんで欲しい!です!

クチコミ・体験談
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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