住宅購入時に必要な諸経費をおさらいしよう
住宅ローンの諸経費は、
物件価格の5%前後が相場といわれています。
5%とはいえ、もともとの購入価格が高額なため
その金額は軽視できません。
大きな借り入れを行うときですので、
支出は少ないほうがいいと考えるのが普通でしょう。
ですが、この諸経費には
今後の住宅ローンを守るために必要な費用も含まれているため、
単に安ければよいというものではありません。
諸経費の内容や金額についてご紹介します。
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■まずは、住宅購入時の諸経費をすべて見てみよう
マイホーム取得時にかかる費用は以下のようなものがあります。
- 登記費用や税金
土地建物及び抵当権設定登記の登録免許税や印紙税の他、
司法書士への報酬も。取得後に不動産取得税も発生。 - 金融機関へのお金
ローンの事務手数料、保証料、団体信用生命保険料。
金融機関によって異なる。 - 新居にかかるお金
家具購入費や引っ越し費用、火災保険料。
物件、家族ごとに費用は様々。 - その他
仲介手数料や売買契約書に貼る印紙税、
フラット35を申し込む場合は適合証明証も必要になります。
このように諸経費は多くのものがあります。
このなかで、登記費用や税金は、
物件価格や借入金により金額が決まっています。
逆に新居にかかるお金は
「家具は最低限だけ買ってあとはゆっくり揃えよう」
「電化製品は今あるものを利用しよう」などと、
家計の状況にあわせて調節が可能なものが多いです。
そこで今回は、上記から特に「住宅ローンにかかるお金」。
つまり金融機関で発生する費用について見ていきたいと思います。
金融機関に支払う住宅ローンの諸経費
住宅ローンの諸経費は、
主に「事務手数料・保証料」と「団体信用生命保険料」です。
事務手数料・保証料は、金融機関と保証会社へ支払う経費ですが、
団体信用生命保険料は、私達自身のために支払う保険料となります。
事務手数料とは、金融機関への手数料のこと。
保証料とは保証会社へ支払うもので、
借り入れを行う際、保証人を立てる代わりに
保証会社へお金を払って保証してもらうのです。
万が一返済が滞った場合は、
保証会社が代わりに返済を行い、
以後は保証会社へ返済を行います。
事務手数料、保証料ともに定額制と定率性があり、
金融機関により内容は異なります。
いくつか例をみてみましょう。
金融機関 |
事務手数料 |
保証料 |
---|---|---|
メガバンクA |
32,400円 |
金利0.2%上乗せ、もしくは一括前払い (一括前払い目安:3,000万円借入れ |
ネット銀行B |
借入れ金額の2%+消費税 | 無料 |
ネット銀行C |
324,000円、 もしくは借入金額の1.08% |
無料 |
地銀D |
32,400円 |
金利0.2%上乗せ、もしくは一括前払い (一括前払い目安:3,000万円借入れ |
事務手数料と保証料は別々の諸経費ですが、
この2つをセットで考えると諸経費の総額が見えやすくなります。
例えばメガバンクAは、事務手数料だけ見たら定額32,400円と低めです。
しかし、保証料は金利0.2%上乗せ、
もしくは一括前払いとなっており、
保証料無料のネット銀行と比較すると高いといえます。
事務手数料と保証料は
合算していくらかかるのかを意識するようにしましょう。
ただでさえ住宅購入時は様々な出費があるので、
保証料は安いほうがいいと考える人が多いです。
しかし、「高い・安い」よりも、
「継続して返済し続けることができるのか」が大事です。
例えば、一括前払いのほうが安いからと
前払いを選んだら現金が足りず、
結局諸経費ローンを組んでしまっては意味がありません。
また、保証料が無料でも金利が高い、
という可能性もあるかもしれません。
どう返済していくかを念頭にいれた最終判断をおすすめします。
団体信用生命保険とは、生命保険の一種です。
ローン借り入れ者に万が一のことがあった場合に、
ローン残高に相当する保険金が支払われ、住宅ローンが終了します。
死亡、高度障害を担保するものは、
ほとんどの金融機関で無料となっていますが、
「ガン特約」「3大疾病」「収入補償」などの特約をつけると保険料がかかります。
保険料は、借入額や返済年数などに応じて別途支払うタイプと、
金利に上乗せされるタイプがあります。
フラット35は別料金ですが、
一般の金融機関では金利上乗せ型が多く、
保障内容に応じて0.2~0.3%が上乗せされます。
預金が少ない、世帯主が1人なので
世帯主に何かあったときはリスクが大きいなど、
必要なときは保障が厚めの保険に加入しましょう。
保険料の負担は大きい時は、保障を削るのではなく、
物件価格を見直すことことが望ましいです。
住宅ローンの諸経費まとめ
住宅ローン諸経費のなかには、
金融機関へ支払うもの、保証会社へ支払うもの、
保険料として自分自身のために支払うものがあります。
それらは住宅ローンの借り入れに不可欠な費用です。
住宅購入時の予算オーバーや、諸経費を削ることにならないよう、
当初から諸経費を差し引いた価格で、予算計画を立てておきましょう!
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