住宅ローンの繰り上げ返済をしない方がいいケースとは

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住宅ローンの繰り上げ返済しないほうがいいケースとは

住宅ローンの繰り上げ返済

 

日本人の国民性として借金を嫌う文化は根強いです。
年配の人だけではなく、
クレジットカードに若い頃から馴染んでいる世代でも、
借金に対する抵抗が強いのを感じます。

 

むしろ雇用が安定しない現代人のほうが、
高額な住宅ローンへの警戒感は強いのかもしれません。

 

そのような背景もあり、
「住宅ローンは早く返済したい」という人が多いのですが、
必ずしも繰上返済がお得とは限りません。

 

住宅ローンの繰上返済をしたほうがいいケースと
しないほうがいいケースを比べてみましょう。

 

住宅ローンの繰上返済とは

 

繰上返済の是非を見る前に、
メリットについて確認してみましょう。
当然、借金が減るという効果があります。

 

借金が減ると毎月返済額を抑えたり、
返済期間が短くすることができます。
さらに、「借金している状態が嫌!」
という人にとってはそれだけで精神的に嬉しいですね。

 

 

ただし、こういった効果を実感するには
ある程度まとまったお金が必要です。
せっかく貯めたお金を繰上返済に当ててしまい後悔した、
という例もあります。どういった場面でしょうか?

 

■近々大きな支出がある場合は、現金で持っていたほうが安心

 

子供の進学が控えていたり、車を購入予定であるなど、
大きな支出がある場合は、繰上返済は慎重に行う必要があります。
このとき、出産やマイカーなどといった
大きなイベントだけに気を取られないように注意しましょう。

 

 

意外とありがちなのが、
せっかく繰り上げ返済するのだからと、
家のお金をかき集めてしまうパターンです。
このような人は、うっかり必要なお金まで
繰り上げ返済に回してしまいがちです。

 

 

普段の生活費は頭に入っていても、
車検や保険料の一括支払いなど、
不定期の支出を忘れており、
いざ請求が来て現金が足りず慌てるというケースが多いです。

 

 

また、住宅ローンには
団体信用生命保険(以下:団信)という心強い保険があります。
これはローン契約者(返済者)に万が一のことがあったときに
ローン契約者の生命保険金を、
残った住宅ローンすべての返済に充当するという保険です。

 

 

つまり、団信があれば過度の繰り上げ返済は不要となります。
団信がなけらば返済者に万が一のことがあったときのために、
住宅ローンの残高を減らしておきたいところですが、
団信があれば現金を貯めておくというリスクヘッジが可能なのです。

 

これらから、繰上返済はあくまで余裕資金で行いましょう。

 

住宅ローン金利が低いときは状況を見極めて

 

住宅ローン金利が高いと、利息も大きくなります。
早く返せば返すだけ支払利息が少なくてすむため、
繰り上げ返済はより効果的であるといえます。
逆に言うと金利が低いときは、支払利息の軽減
という視点ではメリットが小さくなってしまいます。

 

 

変動金利の例で考えてみましょう。
金利の低いときは貯めておいて、現金として保有しておきます。
自分で保有していれば、運用してお金を殖やすこともできるかもしれません。

 

 

金利が低いままなら運用を続け、
金利が上昇しそうになったら繰り上げ返済を行うのです。
金利が高いときに繰り上げ返済を行えば、より高い効果を得られます。

 

 

■住宅ローンは契約通り返済していれば何の問題もありません

 

借金(借入れ)を早く返したい気持ちになる人も多いですが、
利息を支払っている以上、借入れに対して罪悪感を感じる必要はありません。
金利が低い住宅ローンは、契約時の期日までに返済を終えればいいのです。
毎月の返済が苦でないなら、繰り上げ返済をしないという選択も決して悪くありません。

 

 

ただし繰り上げ返済の必要性が低いのは、
一定の収入があり完済の見通しがついている人に限られます。
定年まであと数年で、定年後は収入が心もとないという人は、
給与があるうちに繰り上げ返済したいと考えるのが自然でしょう。

 

 

他にも、購入から20年程度経ち、
家のリフォームを考えているため住宅ローンを終了させてしまいたい
という場合もあります。

 

このように、繰上げ返済すべきかどうかは
「金利」「返済能力」「保有現金」など複数の視点で考えることが必要になります。
繰り上げ返済は悪いものではありませんが、
メリットがあるかどうかを検証したうえで行うことが望ましいといえるでしょう。

 

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