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注文住宅の土地探しはとっても重要

空地、分譲地、土地

土地を選ぶときの基準となるポイント

マイホームを検討する際、建物の設計やデザイン、設備など、どんな家に住むかばかりを考えがちですが、満足度の高いマイホームにするためには最初の土地探しが非常に重要です。
なぜなら、どんな土地を見つけるかで、交通利便性や生活利便性が変わってきますし、予算や建てられる家の大きさや形状にも影響があるためです。
業者選びや家選びをするのと同じように、土地探しも慎重におこないましょう。土地を選ぶときの基準となるポイントには、次のようなものがあります。

  • 最寄り駅からの距離
  • 通勤・通学時間
  • スーパーやコンビニまでの距離
  • 幼稚園や小学校などが近くにあるか
  • 治安は良いか
  • 地盤が頑丈など災害に強いか
  • 日当たりや風通しは良いか
  • 学校区は良いか
  • 敷地の形状に問題はないか
  • 建ぺい率や容積率は許容範囲か
  • 予算に収まるか
  • 将来の資産価値はどうか

など、このようなポイントを基準として、自分たちの希望条件に合った土地探しをしましょう。土地は動かすことができないため、希望やライフスタイルに合った場所でなければ、良い建物を建てても後悔することになります。
土地の希望条件が出揃ったら、不動産サイトや住宅情報誌を見て気になる土地があれば問い合わせ・見学をするか、不動産会社に行って担当者に探してもらいましょう。

土地は必ず直接確認すること

折込チラシや住宅情報誌、WEBサイトなどに条件に合った土地が載っていたとしても、それだけで決めるのではなく、必ず現地に行き自分の目で確かめるようにしてください。なぜなら、写真や紹介文だけでは全容を掴めないからです。

  • 「希望通りの土地だと思ったが災害被害が多い場所だった」
  • 「最寄り駅まで10分以内の場所だったが、夜は道が真っ暗で怖いと感じた」
  • 「立地の良い場所だったが隣にはゴミ屋敷があった」

など、実際に現地で見たり聞いたりしないとわからない情報はたくさんあります。むしろ、情報誌やWEBサイトに掲載されている情報は、実際の情報の極一部なことが多いです。
実際にその土地を見て、不動産会社や近所の人に土地や周辺環境のことを聞いて、街を歩いてみなければ、本当に条件に合う土地かどうか判断できません。
土地探しの重要性を理解し、忙しくても時間をかけて現物・周辺環境を見て土地選びをするようにしてください。

土地の形状について

「きれいな長方形で整備されている土地でないと不安に感じる」という人もいることでしょう。ハウスメーカーが販売しているような建売住宅であれば、土地もきれいな形で整備されていますが、通常はそこまで条件の良い土地はなかなか見つからないものです。
特に、「子育てに人気のエリア」「再開発エリアで資産価値の向上が期待できる場所」「治安が良く街並みもきれいなエリア」など、需要の高い場所で土地探しをしようとすると、条件の良い土地はほとんど出てきません。良い土地は業者が買い占めたり、買い手が多く販売直後に売れてしまうためです。
土地の形状が整っている方が見栄えは良いですが、その分価格は高くなりますし、購入希望者も多くなります。多少土地の形が悪い場合でも、家づくりに影響がない場合もありますし、土地の形状に合わせて個性的な形の家にすることも可能です。
土地の形状が個性的な場合は、周辺の相場よりも割安な価格で購入できます。事前に家族と話し合い、価格が高くなっても形状が整っている土地を探すのか、形は妥協して割安な土地を探すのか決めておきましょう。
予算に余裕があり、多くの土地が売りに出ているようなエリアであればいいですが、そうでない場合は、どちらを優先するか決めておかないと土地探しが止まってしまいます。

建物との予算バランス

土地にどれだけの予算を配分するのか決めることは悩ましい問題です。土地の予算配分が多ければ条件の良い土地を購入できますが、建物の予算が減るため妥協せざるを得ない点が多々出てくる可能性があります。
逆に、土地の予算配分が少ない場合は、立地や土地の広さ、形状などで妥協点が多く出てきます。ただしこの場合は、建物の予算が増えるため設備や間取り、工法、デザインなど、建物に関しては満足度が高いものに仕上げることができる可能性があります。
予算は限られるため、どのようなバランスにするかは非常に大事なポイントです。特に予算を少なく抑えたい場合は、どちらもギリギリまで切り詰めた中で、配分を決めなくてはなりません。
家族で建物や土地の条件を決める場合は、事前に予算を決め資金計画を立てるようにしましょう。全体の予算や配分を決めずに条件だけ決めてしまうと、現実的でない可能性があるためです。
まずは予算と配分を決め、そのうえで土地・建物の条件について話し合っていった方が現実的な案が中心になるため、家づくりもスムーズに進みますし、あとで落胆することも少ないです。

大工の体験談

建物と土地の費用のバランスをとるのは、なかなか難しいものです。夫婦同士でも揉めることがあります。
例えばご主人が通勤の便を考えて立地を重視したい家が欲しいと言い、家で過ごすことが多い奥様は、家にお金をかけて快適な家づくりをしたいと意見が割れることもあります。
なかなかその仲介に入ることは我々の立場では難しいのですが、それぞれのメリットとデメリットをしっかり伝えて、夫婦が公正に判断するための材料を提供させていただくことはできます。
お互いにとって絶対に妥協できない点はどこなのかをしっかりと紙に書き出して、相談していくのが最も良い解決方法だと、私はこれまでの経験の中で感じています。
特に口に出して意見をぶつけてしまうと、折角の楽しい家づくりが口喧嘩中心になってしまい、楽しくないものになります。
それよりもきちんと冷静に判断するためにまずは、一旦意見や希望、費用を紙に書き出してどれくらいの費用がかかるのか、どれぐらいの条件が必要なのかといった点を、洗い出して、予算内での優先順位決めることが大切です。

探し方・選び方
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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