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長期支払いがお得な火災保険の意外なメリット・デメリットとは?

電卓を持って笑っている女性

新しい住宅を建築・購入する際は、
住宅ローン加入と同時に火災保険も契約するのが一般的です。
火災保険には長期払いと短期払いがあり、
多くの人は割安な長期払いを選ぶようです。
しかし、保険の目的はあくまでも補償ですから、
保険料以外の面も重視したいですよね。

今回は補償の面から火災保険の加入方法を考えてみたいと思います。

火災保険の長期払い

火災保険は2015年10月以前は
最長36年という長期の契約もありましたが、
2017年現在は最長で10年となっています。
以前に比べると短くなったとはいえ、10年という契約は十分に長いです。
火災保険の支払い方法は月払いから10年一括払いまでと多岐に渡り、
一般の支払いと同じように、
月払いなどの短期払いよりも長期払いの方が割安になります。
総支払額からいうと10年一括の長期払いがお得なのですが、
長期払いにしてしまうと保険の見直しをしにくくなります。
毎年継続する手間がないため、支払っているという感覚も薄れがちですし、
時間の経過とともに契約内容そのものを忘れてしまう恐れもあります。
見直しのきっかけが乏しいというのが長期払いの注意点ですが、
そもそも火災保険の見直しは必要なのでしょうか?
実は専門家によると、定期的な見直しを推奨しています。
それはどうしてなのでしょう…?

近年の火災保険

火災保険は火災だけを補償するものではなく、水害や盗難も補償します。
この保障範囲の広さが火災保険の利点であり、
最近は必要な補償を選んで効率よく加入するのが主流です。
家が高台にあり台風が少ない地域であるならば
戸建てでも水害補償は付けない、などのように。
ただし、近年豪雨、竜巻、雪災などの自然災害は頻発傾向にあります。
現状では災害が少ない、もしくは災害に強い地域であっても
将来的には危険度が増す可能性もあります。
他にも、個人的な理由で補償内容を変えたいということもあるでしょう。
年々激化する自然災害に合わせ火災保険は見直しが必要

進化を続ける火災保険

また、新たな保障内容が登場するなど、
火災保険そのものも日々進化しています。
例えば昔は火災保険の保険金額は時価が多かったのですが、
現在では再調達価格が主流です。
火災で建物が焼失しても、時価契約であると
保険金額が少額になってしまうケースも多かったのですが、
再調達価格であれば「同等の建物を再度建てるための金額」が補償されるので安心です。
これらから、火災保険は定期的に見直し出来るものが望ましいのですね。

保険料はどのくらい違う?

ここで、保険料はどの程度変わってくるかも確認してみましょう。
実際の保険料をご紹介します。

【S社火災保険の、支払い方法による10年間の総支払額の差】

支払い方法総支払い金額備考
一括払21万9,450円
年払24万円毎年24,000円×10回
月払25万2,000円毎月2,100円×120回

※シミュレーションの条件・東京都、準・耐火以外(H構造)、
建物の保険金額:1,500万円、保険期間10年

月払いと一括払いでは3万2,550円の差があることが分かります。
しかし、この差は1年あたりに換算すると3,255円の差です。
長期払いの方がお得なのは確かですし、
長期払いでも火災保険の見直しは可能です。
しかし、きっかけがないと忘れてしまいそう、という人もいるでしょう。
年間3,255円の差ならば、月払いという選択も検討の余地があるのではないでしょうか。

火災保険の短期払いとは

補償や保険料の見直しや確認がしやすく、
契約内容を忘れにくいというメリットがある短期払いですが、
長期払いに比べ保険料が割高になるのは事実です。
また、口座に現金を入れ忘れたり、
家計が苦しい時期があり支払いが滞ったりすると、
被災しても保険金が支払われないということもあり得ます。
月払いにする際は、住宅ローンと同等に支払い管理を徹底したいです。

火災保険の支払いまとめ

長期払い = 保険料は割安だが見直しがしにくい
短期払い = 保険料は割高だが見直しがしやすい
定期的に見直しが出来るならば、割安な長期払いが良いのでしょうが、
大きな価格差ではない以上、見直ししやすい短期払いも十分にメリットがあります。
向き不向きもありますので、ご自分に合った加入方法を選びたいですね。

参考:保険料の支払方法による総支払額の差は?|セゾン自動車火災保険

税金・補助金・保険
古河 忠雄

現役の大工です。新築、ハウスメーカー、建売、リフォーム、設計事務所、様々な案件を経験してきました。都市計画の一環として、新宿の高層ビル内にお寺の本堂を造るということで、大手ゼネコンの仕事をしたこともあります。あるお客さんから、「家を建てるのは大工なのに、大工さんの意見を聞く機会ってなかったんだよね」と言われたことがきっかけで、このサイトを開設しました。自身の大工としての経験から、家づくりに関する情報を発信しています。皆さんのより良い家づくりに、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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