この記事では、一条工務店とクレバリーホームの特徴や価格、住宅性能、デザイン、保証・サポートを、表を用いながら比較します。一条工務店とクレバリーホーム、どちらに家づくりを依頼するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
一条工務店とクレバリーホームの基本情報を比較!
まずは、両社の会社規模や家づくりのスタンスを一覧表で比較してみましょう。一条工務店は「自社生産・高性能」を突き詰め、クレバリーホームは「フランチャイズ・タイル・自由度」を武器にしています。
| 比較項目 | 一条工務店 | クレバリーホーム |
| キャッチコピー | 家は、性能。 | 人生を創る。家も創る。 |
| 主な構造 | 木造(枠組壁工法・軸組工法) | 木造(プレミアム・ハイブリッド工法) |
| 展開方式 | 直営(全国展開) | フランチャイズ(FC)方式 |
| 最大の特徴 | 全館床暖房、圧倒的な気密・断熱 | 総タイル外壁、高い自由度、陶器瓦 |
| 強み | 住宅設備の大部分を自社生産 | 外壁タイルの圧倒的コスパ |
一条工務店は、自社工場で住宅設備の大部分を生産しており、「どこで建てても一定以上の超高性能」が保証されるのが強みです。
一方のクレバリーホームは、地域密着の工務店が本部のノウハウを活用して建てるFC方式。「タイルの高級感を手頃な価格で」というニーズに応えつつ、地元の施工店による柔軟な対応が期待できます。
一条工務店とクレバリーホームの性能(断熱・気密)を比較!
冬の暖かさや夏の涼しさに直結する「断熱・気密性能」。ここでは一条工務店が業界トップクラスの数値を誇りますが、クレバリーホームも標準的なZEH基準を上回る高い水準を維持しています。
一条工務店:業界をリードする「超断熱」
一条工務店の代名詞は、外壁を2重の断熱材で包み込む「外内ダブル断熱」です。
- UA値(断熱性):0.25 W/m²K前後(i-smartの場合)
- C値(気密性):0.59 cm²/m²(平均実測値)
数値で見ると、国内の一般的な住宅基準を遥かに超える性能です。標準仕様で高性能樹脂サッシ(トリプルガラス)が採用されている点も、性能重視の層から圧倒的に支持される理由です。
クレバリーホーム:必要十分な高性能と健康配慮
クレバリーホームも、ベタ基礎や気密シートを用いた高い施工精度を誇ります。
- UA値(断熱性):0.4〜0.6 W/m²K程度
- 特徴:トップクラスの断熱材を採用。
数値としての断熱性だけでなく、独自の空気環境システムなど、住む人の健康や快適性に配慮した設計を得意としています。
性能数値の比較まとめ
| 項目 | 一条工務店 | クレバリーホーム |
| 断熱性能 | 最高レベル(ダブル断熱) | 高水準(外張り・充填断熱等) |
| 換気システム | ロスガード90(熱交換型) | 第1種換気システム |
| 窓の仕様 | トリプル樹脂サッシ(標準) | アルゴンガス入り樹脂サッシ等 |
「とにかく数値重視、冬の寒さを極限まで抑えたい」なら一条工務店、「基準以上の性能を確保しつつ、バランスを重視したい」ならクレバリーホームが向いています。
一条工務店とクレバリーホームの外壁・メンテナンスを比較!
両社とも「タイル外壁」を売りにしていますが、その種類や「標準」の考え方には大きな差があります。
クレバリーホーム:選べるタイルの圧倒的バリエーション
クレバリーホームの最大の武器は、「総タイル外壁」が標準仕様であることです。
- 種類の豊富さ:何十種類ものデザイン、色から選べる。
- 耐久性:傷に強く、色あせにくい。30年経っても塗装の必要がほとんどない。
- 陶器瓦:屋根も標準で陶器瓦を採用することが多く、家全体の耐久性が非常に高い。
「タイルを貼りたいけれど予算が……」という人が最後に辿り着くのがクレバリーホームと言われるほど、タイルのコストパフォーマンスは抜群です。
一条工務店:ハイドロテクトタイルの「自浄作用」
一条工務店で人気の高い「ハイドロテクトタイル」は、光触媒の力で汚れを分解し、雨で流し落とす機能を持っています。
- 特徴:白系のタイルでも汚れが目立たず、長期にわたって外観を保つ。
- 注意点:主力商品では標準的に提案されますが、デザインのバリエーションはクレバリーホームに比べると限定的です。
外壁・屋根のメンテナンス比較
| 比較項目 | 一条工務店 | クレバリーホーム |
| タイルの種類 | ハイドロテクト(光触媒) | オリジナル・自然石調等 |
| デザイン性 | シンプル・モダン(画一的) | 豊富(和風・欧風・モダン等) |
| 屋根材 | 太陽光パネル一体型が主流 | 陶器瓦が主流 |
「タイルで自分好みの外観を追求したい」ならクレバリーホーム、「太陽光パネルとセットで、機能的にタイルを採用したい」なら一条工務店がおすすめです。
一条工務店とクレバリーホームの標準設備と自由度を比較!
「家づくりでどこまで要望が言えるか」という点は、満足度に大きく影響します。
一条工務店:「至れり尽くせり」だがルールは厳しい
一条工務店の家は、「全館床暖房」が標準仕様(一部商品を除く)という圧倒的なメリットがあります。
- メリット:キッチン、お風呂、トイレ、収納まで高品質なオリジナル設備が揃っている。
- デメリット:通称「一条ルール」と呼ばれる制約があり、窓のサイズ変更や他社メーカーの設備導入が難しい場合があります。
クレバリーホーム:間取りの自由度と「収納」へのこだわり
クレバリーホームは、一条工務店に比べると間取りの自由度が非常に高いです。
- メリット:フランチャイズならではの柔軟性があり、施主の細かな要望が通りやすい。
- MONOプレイス:独自のシステム収納が秀逸で、生活動線に合わせた「散らからない家」づくりが得意です。
「モデルハウスのような高性能なセットをそのまま買いたい」なら一条工務店、「間取りや収納を自分たちでじっくり作り込みたい」ならクレバリーホームが適しています。
一条工務店とクレバリーホームの坪単価と価格帯を比較!
価格帯については、一般的に一条工務店の方が高めに設定されています。
| 項目 | 一条工務店 | クレバリーホーム |
| 想定坪単価 | 80万円 〜 100万円以上 | 60万円 〜 80万円前後 |
| コスパの方向性 | 性能に対するコスパが高い | 外装・内装の質に対するコスパが高い |
一条工務店は初期費用は高いですが、大容量の「太陽光発電」などを安価に搭載できるプランがあるため、光熱費を含めたトータルコストで考える必要があります。
一方のクレバリーホームは、初期費用を抑えつつも「高級感のあるタイル外壁」を手に入れられるため、予算内で見た目の質を上げたい層に支持されています。
一条工務店とクレバリーホームの保証とアフターサポートを比較!
長く住む家だからこそ、建てた後の安心感も重要です。
一条工務店:自社製品の長期保証
一条工務店は、自社製のオリジナル設備について独自の保証を設けているのが特徴です。また、アプリで修理依頼ができるなど、大手らしい組織的な対応が魅力です。
クレバリーホーム:地域密着と長期保証
クレバリーホームは、最長30年(条件付き)の長期保証制度を用意しています。地域密着の工務店が窓口となるため、何かあった際に地元の担当者がすぐ駆けつけてくれる安心感があります。
まとめ
一条工務店とクレバリーホーム、どちらを選ぶべきかの最終的な判断基準をまとめました。
一条工務店を選ぶべき人
- とにかく「住宅性能」が第一。冬はどこにいても暖かい家で過ごしたい。
- 全館床暖房の快適さを他の何よりも優先したい。
- 太陽光発電をフル活用し、光熱費を極限まで抑えたい。
- 高性能なパッケージを信頼し、設備選びの手間を省きたい。
クレバリーホームを選ぶべき人
- 外壁タイルの美しさが好き。高級感のある外観を手頃な価格で叶えたい。
- 自由設計を楽しみたい。キッチンや収納、間取りに独自のこだわりがある。
- 初期費用を抑えつつ、メンテナンス費用も節約したい。
- 地域密着の丁寧な対応や、収納計画に魅力を感じる。
どちらのハウスメーカーも、日本の住宅市場において非常に高い評価を得ている選択肢です。性能数値を重視するのか、あるいはデザインと自由度を重視するのか。この優先順位を整理することが、後悔しない家づくりの鍵となります。



