この記事では、富士住建とタマホームの特徴や価格、住宅性能、デザイン、保証・サポートを、表を用いながら比較します。富士住建とタマホーム、どちらに家づくりを依頼するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
富士住建とタマホームの基本情報を比較!
まずは、富士住建とタマホームの会社規模や展開エリア、事業の特徴といった基本情報から比較していきましょう。
| 比較項目 | 富士住建 | タマホーム |
| 設立 | 1987年 | 1998年 |
| 施工エリア | 関東エリア中心(埼玉・東京・神奈川・千葉・茨城・栃木・群馬) | 全国展開(一部地域を除く) |
| 主な特徴 | 「完全フル装備の家」がコンセプト。ハイグレードな設備が標準仕様。 | 「良質低価格」を掲げる。徹底したコスト管理による高いコスパ。 |
| 工法 | 木造軸組工法(ハイブリッド工法)、2×4工法 | 木造軸組在来工法 |
| 会社規模 | 地域密着型の中堅ハウスメーカー | 東証プライム上場の最大手ローコストメーカー |
富士住建の特徴
富士住建は、関東地方を中心に展開しているハウスメーカーです。最大の強みは「完全フル装備の家」というコンセプト。引っ越したその日から快適に暮らせるよう、エアコン、カーテン、さらには液晶テレビ付きの1.5坪システムバスまで、生活に必要なあらゆるハイグレード設備が最初から本体価格に含まれています。
タマホームの特徴
タマホームは、全国に営業所を構える東証プライム上場の大手ハウスメーカーです。「家づくりのコストを抑え、その分を豊かな暮らしに回してほしい」という理念のもと、圧倒的なローコスト住宅を実現しています。施工を自社で直接管理し、建築資材を大量に一括仕入れすることで、高品質でありながら低価格な住まいを提供しています。
富士住建とタマホームの坪単価・価格帯を比較!
家づくりにおいて最も重要視する人が多い「価格」について比較します。両社の坪単価の目安と、実際に建てる際の価格帯の違いを解説します。
| 項目 | 富士住建 | タマホーム |
| 予想坪単価 | 約55万円〜75万円前後 | 約45万円〜70万円前後 |
| 30坪の建物本体価格目安 | 1,650万円〜2,250万円程度 | 1,350万円〜2,100万円程度 |
| 価格帯の分類 | ミドルクラス(設備を含めると高コスパ) | ローコストクラス(業界トップクラスの安さ) |
富士住建の価格帯の特徴
富士住建の坪単価は、タマホームの最安プランと比較するとやや高めに見えるかもしれません。しかし、富士住建の提示する金額には他社ではオプション扱いになる数百万規模の設備費用がすべて含まれています。
通常、ローコスト住宅で標準仕様からあれこれ追加していくと、最終的な金額が跳ね上がることが多いですが、富士住建は「最初の見積もりから金額が上がりにくい」という特徴があります。そのため、オプションをたくさん追加する予定の人にとっては、結果的に非常に割安になります。
タマホームの価格帯の特徴
タマホームは、業界内でもトップクラスの低価格を実現しています。主力商品の「大安心の家」や、さらに価格を抑えた「木家ハピ(もく家ハピ)」など、予算に合わせた柔軟なプラン選びが可能です。
「設備はシンプルでいいから、とにかく建物本体にかかる初期費用を限界まで削りたい」という場合は、タマホームに大きな軍配が上がります。ベースの価格が安いため、予算に余裕を持たせた資金計画が立てやすくなります。
富士住建とタマホームの標準仕様・設備を比較!
この2社を比較する上で、最も大きな違いが出るのが「標準仕様(設備)」の充実度です。
富士住建の標準仕様:圧倒的な豪華さと「完全フル装備」
富士住建の「完全フル装備の家」は、他のハウスメーカーの追随を許さないレベルで豪華です。
- キッチン: クリナップやトクラスなどのハイグレードなシステムキッチン(大型カップボードや食器洗い乾燥機も標準)。
- お風呂: 圧倒的な広さを誇る1.5坪(3畳相当)のシステムバス。大画面の浴室テレビやジェットバスが標準装備。
- 生活必需品: 全室のLED照明、エアコン(主要居室)、遮熱レースカーテン、さらには太陽光発電システム(プランによる)まで標準。
これらがすべて基本料金に含まれているため、オプション費用をほとんどかけずに高級マンションのような設備を導入できます。
タマホームの標準仕様:有名メーカーから選べるバランス型
タマホームの標準仕様は、ローコストメーカーの中では非常に優秀で、コストパフォーマンスに優れています。
- 水回り: LIXIL、TOTO、クリナップなどの国内有名メーカーから選択可能。
- 設備内容: 日常生活を送る上で十分なグレードのものが用意されており、安かろう悪かろうではありません。
ただし、富士住建のように「エアコンやカーテン、太陽光発電が最初からすべてコミコミ」というわけではないため、これらは必要に応じてオプションで追加していく形になります。必要なものだけを厳選して選びたい人には、タマホームのシステムが向いています。
富士住建とタマホームの住宅性能・工法を比較!
長く安心して暮らすためには、目に見えない構造や住宅性能(耐震性・断熱性)が重要です。両社の性能面を比較してみましょう。
| 性能項目 | 富士住建 | タマホーム(大安心の家) |
| 耐震等級 | 最高ランクの「耐震等級3」が基本 | 最高ランクの「耐震等級3」が基本 |
| 断熱材 | 高性能グラスウール or 吹き付けウレタン | 高性能グラスウール |
| 窓サッシ | 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス | アルミ樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラス(地域による) |
| 工法 | 構造用耐力面材を使用したハイブリッド工法 | 柱や梁を強固に組む木造軸組在来工法 |
耐震性の比較
耐震性に関しては、両社ともに優れた性能を持っています。国の定める住宅性能表示制度において、最高ランクである「耐震等級3(警察署や消防署などの防災拠点となる建物と同等の強さ)」を基本としてクリアしているため、万が一の巨大地震への備えとしても安心です。
断熱性・省エネ性の比較
断熱性能においては、富士住建がややリードしている印象があります。富士住建では、標準仕様で断熱性に極めて優れた「樹脂サッシ」を採用しており、結露を防ぎつつ室内の温度を快適に保ちます。また、太陽光発電システムが標準で搭載されるプランが多く、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様に近い住まいを標準価格で実現しやすいのが強みです。
タマホームも、主力商品の「大安心の家」では高い断熱性能を確保していますが、窓サッシはアルミ樹脂複合サッシが基本となる地域が多く、さらに高い断熱性(樹脂サッシなど)を求める場合はオプション対応になることがあります。
富士住建とタマホームの保証・アフターサポートを比較!
家は建てた後のメンテナンスも重要です。引き渡し後の保証期間やアフターサポート体制を比較します。
| 項目 | 富士住建 | タマホーム |
| 初期保証期間 | 10年(法律上の義務期間) | 10年〜30年(商品・条件による) |
| 最長保証期間 | 延長保証により対応 | 最長60年(長期優良住宅・有償メンテナンス条件付き) |
| 定期点検 | 1ヶ月、6ヶ月、1年、2年、5年、10年 | 3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、5年、10年(以降10年ごと) |
富士住建のサポート体制
富士住建の初期保証は10年間となっています。10年目に有償のメンテナンス工事を行うことで、保証をさらに延長することが可能です。地域密着型のメーカーであるため、トラブル時のフットワークの軽さや、地元の気候風土に合わせた丁寧な対応が期待できます。
タマホームのサポート体制
タマホームは大手メーカーの規模を活かし、「最長60年」の長期保証制度(※大安心の家、大安心の家Premiumなどが対象)を設けています。条件として、長期優良住宅の認定通知書を取得することや、タマホームが指定する10年ごとの有償メンテナンスを受ける必要がありますが、超長期にわたって同じメーカーに家を見守ってもらえる安心感は非常に大きなメリットです。
富士住建とタマホームのメリットを比較!
それぞれのハウスメーカーのメリットを分かりやすく整理しました。
富士住建のメリット
- オプションをほとんど追加しなくても、ホテルのような豪華な設備が手に入る
- カーテンや照明、エアコンまでコミコミなので、引っ越し時の隠れた出費が少ない
- 最初の見積もりから価格が上がりにくく、資金計画が狂いにくい
タマホームのメリット
- 建物本体の価格が圧倒的に安く、初期費用を極限まで抑えられる
- 全国どこでも建てられる大手としての安心感と施工実績がある
- 最長60年の長期保証など、引き渡し後のサポート体制が手厚い
あなたに合うのはどっち?タイプ別に比較!
ここまでの比較を踏まえ、富士住建とタマホームのどちらを選ぶべきか、あなたの好みのライフスタイルや条件に合わせて診断します。
富士住建がおすすめな人
- 「豪華な設備に囲まれて暮らしたい」という人: 広いお風呂や高級感のあるキッチンに一目惚れしたなら、富士住建一択です。
- オプション選びの手間や価格の変動に疲れたくない人: 最初からすべて揃っているため、打ち合わせで金額がどんどん上がっていくストレスがありません。
- 関東エリアで土地を所有、または検討している人: 地域密着の強みを活かした細かなサポートを受けられます。
タマホームがおすすめな人
- 「とにかく予算重視で、月々のローンを抑えたい」という人: 低価格で自由設計のマイホームを手に入れたい人に最適です。
- シンプルな設備で十分、必要なものだけ後から選びたい人: 無駄なものを徹底的に省き、自分に必要なオプションだけにお金を払いたい合理派に向いています。
- 関東以外の地域に住んでいる、または大手の長期保証を重視する人: 全国展開のスケールメリットと、最長60年の点検体制による安心感を求める人におすすめです。
まとめ
富士住建とタマホームは、どちらも「コストパフォーマンスに優れた家づくり」を得意としていますが、そのアプローチは180度異なります。
富士住建は「同じ予算を出すなら、どこよりも豪華で充実した設備を詰め込む」という引き算のない家づくりです。対して、タマホームは「無駄を徹底的に削ぎ落とし、誰もが手の届く低価格で高品質なベースを提供する」という足し算の家づくりです。


