建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶかを検討するにあたって、
いちばん気になるのは価格だと思います。
建売住宅は、注文住宅と比べて安く購入できると言われていますが、
実際には、どれほどの価格差があるのでしょうか?
下記の表に、2021年度の統計データをまとめています。
実際に住宅を購入された方を対象にした調査結果ですので、
ご参考くださいませ。
建売住宅と注文住宅の相場比較
<2021年度 建売住宅の相場>
全国 | 首都圏 | 近畿圏 | 東海圏 | その他地域 | |
---|---|---|---|---|---|
世帯年収 | 563.1 | 608.4 | 548.2 | 523.9 | 509.7 |
住宅面積 | 101.8 | 98.0 | 102.8 | 106.1 | 105.8 |
敷地面積 | 143.2 | 119.9 | 119.6 | 161.7 | 189.1 |
購入価格 | 3604.9 | 4,133.3 | 3,578.2 | 3,138.6 | 2,905.2 |
手持金(頭金) | 270.0 | 327.3 | 281.5 | 177.5 | 209.2 |
融資金 | 3,120.9 | 3,555.6 | 3,091.8 | 2,754.5 | 2,539.5 |
返済額/月 | 10.37 | 11.79 | 10.20 | 9.30 | 8.46 |
<2021年度 注文住宅の相場>
全国 | 首都圏 | 近畿圏 | 東海圏 | その他地域 | |
---|---|---|---|---|---|
世帯年収 | 639.3 | 709.4 | 638.6 | 621.6 | 601.3 |
住宅面積 | 111.4 | 107.2 | 112.7 | 114.5 | 112.8 |
敷地面積 | 226.1 | 170.0 | 170.2 | 233.2 | 281.5 |
建設費 | 3,010.6 | 2,911.7 | 2,965.4 | 3,104.9 | 3,068.1 |
土地購入費 | 1,444.9 | 2,220.9 | 1,693.1 | 1,274.3 | 912.3 |
費用合計 | 4,455.5 | 5,132.6 | 4,658.5 | 4,379.2 | 3,980.4 |
手持金(頭金) | 412.3 | 508.7 | 429.6 | 378.1 | 354.6 |
融資金 | 3,840.6 | 4,372.1 | 3,999.1 | 3,793.5 | 3,465.1 |
返済額/月 | 12.44 | 14.23 | 12.97 | 12.33 | 11.16 |
※「フラット35利用者調査報告(2022年8月2日)」より作成
単位:㎡、万円
上の表の、全国統計を見てみると、
平均850.6万円の金額差があることがわかります。
金額面だけを見ると、建売住宅のほうがお得に感じてしまいますが、
住宅面積と敷地面積との差分を比べると、
住居に対しての敷地面積が狭くなっています。
建売住宅の相場が安い理由は、様式が固定化されていて、
価格や坪数に幅が少ないことが、ひとつの要因にあげられます。
逆に注文住宅は、億単位の建築事例も含まれているため、
相場にすると高くなる傾向があります。
結局のところどちらがお得なの?
相場表を見ると、建売住宅の方がお得に感じます。
ですが、建売住宅は間取りや仕様が固定化されているため、
人によっては“不要なオプションがついている状態”でもあります。
建物に人が合わせる形になってしまうため、
「1部屋余計に多く、数か月後には納戸と化している」
なんて話も耳にします。
家の中に使わないスペースがあったり、
余計な機能(設備)がついているとしたら、
その分は無駄な出費になってしまいます。
反対に、相場としては高いですが、
予算や要望に合わせて計画が立てられる注文住宅のほうが、
無駄が生じず、安く家を建てられる可能性もあるということですね。
建売住宅も入居までのわかりやすさや、
立地条件などから根強い人気がありますが、
もし今まで、金銭的理由から「建売しかない」と思われていた方は、
候補のひとつとして、注文住宅も視野に入れてみてはいかがでしょうか?