大阪で注文住宅を建てようとする時、多くの方が費用相場やどのハウスメーカー・工務店で建てるかについて悩むのではないでしょうか?こちらの記事では、大阪で注文住宅を建てる時の費用相場や、建てる時の注意点、おすすめのハウスメーカー・工務店について解説します。大阪で注文住宅を建てる前にぜひご一読し、参考にしてみてください。
注文住宅の相場に関する比較一覧を知りたい方は、注文住宅の相場価格は?家を建てる費用を徹底解説の記事もご覧ください。
大阪の注文住宅の相場
注文住宅は1,000万円単位の大きな買い物です。購入者の多くがお金の問題に直面しますので、まずは費用の相場を確かめてみましょう。
住宅金融支援機構の2022年度の調査によれば、大阪府での土地付き新築注文住宅の建設費※は2,997.9万円(全国平均3,194.6万円)、土地取得費は2,052.4万円(全国平均1,499.5万円)でした。この調査結果は、建設費と土地取得費の両方をフラット35で借り入れしている契約を対象としています。
参考:住宅金融支援機構
※ここでの「建設費」とは、“主体工事費、主体工事に付随する電気、給排水、ガス設備、太陽熱温水器の各工事費、設計費、工事監理費、除却工事費、屋外附帯工事費、その他必要な費用の合計額(予定)”と定義されています。
出典:住宅金融支援機構
この調査結果から、大阪府では建物と土地で合計して平均5,050.3万円が必要と見て取ることができます。フラット35は多くの住宅購入者が利用しているサービスですので、この金額をひとつの指標と考えてよいでしょう。
この調査での建設費にはいわゆる諸費用は含まれていないようですので、実際の購入費用はもう少し高くなると考えた方がよさそうです。また、最近は原料高騰により建設費は上昇基調にありますので、そのことも念頭に入れておく必要があります。
【大阪府での土地付き新築注文住宅の建設費】
費用 | 大阪府 | 全国平均 |
---|---|---|
建設費 | 2,997.9万円 | 3,194.6万円 |
土地取得費 | 2,052.4万円 | 1,499.5万円 |
合計 | 5,050.3万円 | 4,694.1万円 |
参考:住宅金融支援機構
大阪の注文住宅~おすすめハウスメーカー
大阪で注文住宅を建てる時に、おすすめのハウスメーカーを3社ご紹介します。各社とも高い性能を持っている点では共通していますが、それぞれに異なる特色がありますので、確認してみましょう。
アイ工務店

広告で見かけることがほとんどないため、ハウスメーカー探しをしない限り見聞きすることはまずないかもしれません。まだ若くて知名度も決して高くはないアイ工務店ですが、実は業績の伸びが著しい会社です。
坪単価と値段
アイ工務店の平均的な坪単価は50万円~70万円程度です。大手ハウスメーカーで建てると80万円~100万円程度かかることが多いので、それと比較すると3割ほど安いことになります。アイ工務店は安い、コストパフォーマンスが高いと言われる理由のひとつはこの点にあります。ローコストとまではいきませんが、注文住宅の価格帯としてはミドルレンジの位置付けになります。
「アイ工務店」の注文住宅の坪単価や評判の詳細はこちら
積水ハウス
1960年に積水化学工業の
住宅部門として発足してから
60年近くの歴史を誇り、
その優れたメディア戦略による知名度、
そして戸建ての供給実績と、
名実ともに日本で
トップクラスのハウスメーカーです。
坪単価と値段
積水ハウスの新築注文住宅の建築坪単価の見積もりは、その購買層の幅広さとインテリアで用いる建具などの違いにより
かなりばらつきがあり、一括見積もりは難しいものがあります。
各種調査によりますと、建築坪単価は概ね50万円から80万円程度とシミュレーションされており、他のハウスメーカーの平均坪単価の相場と比較しても
極めて平均的なプライスレンジに収まっています。
「積水ハウス」の注文住宅の坪単価や評判の詳細はこちら
アイダ設計
888万円の分譲住宅やアパートなど、
ローコスト住宅の施工会社として高い知名度を持つアイダ設計。
ローコストながらも品質の高い住宅を多くの人に提供し続けています。
坪単価と値段
アイダ設計のアピールポイントの一つである888万円の家のスペックを見ると、
家の面積は28坪となっています。
888万円を28で割るとおよその坪単価は30万円強です。
30万円の家でありながらカウンターシステムキッチンや浴室乾燥機、
浴室テレビや24時間換気システムなど十分な設備を搭載しています。
ローコストでありながらも品質面で手を抜かない設計の特徴が
まさによく表れていると言えるでしょう。
注文住宅であれば坪単価はやや高くなることが予測されますが、
それでも見積価格では坪単価23~30万円。
オプションなどを付けた最終的な坪単価は
35~40万円といったところになるようです。
「アイダ設計」の注文住宅の坪単価や評判の詳細はこちら
ミサワホーム
ミサワホームは大手ハウスメーカーの1つで、
毎年多くの人に安心・安全で
資産価値の高い住宅を提供しています。
ここでは、ミサワホームの特徴やメリット、
家づくりのこだわり、工法、坪単価などについて
解説しています。
坪単価と値段
ミサワホームの注文住宅で
マイホームを建てる際の坪単価は、
およそ65万円~75万円です。
坪単価30万円前後の
ローコスト住宅を建てるハウスメーカーと比較すると
高く感じますが、大手ハウスメーカーの中では
比較的安い価格です。
「ミサワホーム」の注文住宅の坪単価や評判の詳細はこちら
パナソニック ホームズ
パナソニックホームズは、
1963年に大阪に設立されたパナソニックグループの
不動産部門の会社です。
戸建や分譲マンション、リフォーム、
賃貸住宅、医療・介護事業など、
さまざまな事業を手掛けています。
坪単価と値段
パナソニックホームズの
注文住宅で建てるマイホームの坪単価は、
およそ50万円~80万円です。
耐震性や耐久性、断熱性に優れ、60年の長期保証もあるなど、
長く安全・安心に暮らせる家づくりをしているため、
安価な価格で建てられるローコスト住宅というわけではありません。
「パナソニック ホームズ」の注文住宅の坪単価や評判の詳細はこちら
もみの木ハウス・おおさか

出典:もみの木ハウス・おおさか 3人家族2階リビングのもみの木の家
内装材にモミの木を使用
もみの木ハウス・おおさかは、堺市に事務所を構えるハウスメーカーで、社名にもある通りモミの木を内装材に使用することが大きな特徴です。もみの木ハウス・おおさかが使用するのは樹齢250年程度のモミの木で、年間で10棟分しか入手できない非常に希少な材料です。
モミはマツ科モミ属に分類される針葉樹の仲間で、身近なところではクリスマスツリーとしてよく利用されることで知られています。
ドイツから輸入したモミ材
もみの木ハウス・おおさかが使用するモミの木は、鹿児島県のマルサ工業がドイツ南部のシュバルツバルト地方より厳選した原木を輸入し、宮崎県にて天然乾燥と加工を施したものです。モミ材選びについては他社の追随を許さず、品質には高い自信を持っています。
なぜモミの木にこだわるのか?
もみの木ハウス・おおさかは、モミの木にある以下のメリットに高い価値を置いており、他の材料では置き換えできないと考えています。
- モミの木が放出するフィトンチッドが化学物質を分解する。
- 微香性で消臭効果がある。
- 調湿効果があり、室内干しの洗濯物が乾きやすい。
- 目に優しい色調で、感触も良い。
- 害虫(ダニ・ゴキブリなど)やカビを抑制する。
好き嫌いの別れそうなハウスメーカー
もみの木ハウス・おおさかは、モミの木を内装材に使用することに強いこだわりがあるほか、設計はプロである自分達に任せて欲しいというスタンスを取っています。顧客の要望は全て叶えられるわけはなく、値引きもしない、場合によっては引き合いを断ることもあるとホームページに明確に書いています。
このようなことから、細かいことまで自分達で決めたい購入者には向かないハウスメーカーかもしれません。
坪単価
もみの木ハウス・おおさかの坪単価は、ホームページによれば約70万円(2019年時点)で、ミドルコストの価格帯と言えます。ただしこの情報は少し古く、近年の原料高騰やウッドショックによる値上げを考えると、最新の坪単価はこれより10%程度値上がりしていても不思議ではありません。
参考:もみの木ハウス・おおさか
もみの木ハウス・おおさかではコスト削減のために営業マンを置かず、広告費も最小限に抑えています。これだけ材料にこだわりを持ちつつミドルコスト帯の価格を実現できるのは、少数精鋭の企業努力によるところが大きいと言えるでしょう。
評判
- モデルハウスで体感すると、空気環境の良さがはっきり分かる。
- 消臭効果が抜群で、前夜の臭いが翌朝残らない。
- 睡眠の質が改善し、夜ぐっすり眠れるようになった。
アーキホーム

出典:アーキホーム 宮津市 S様邸 注文住宅
最適価格の高性能住宅
アーキホームは京都府福知山市に本社のある、株式会社ホームライフが運営する住宅ブランドです。顧客のニーズを事細かに聴き出して実現することで、創業以来、平均で毎年成長率140%という目覚ましい実績を上げてきました。関西地方を中心に、標準で全棟ZEH対応の高性能な住宅を提供しており、UA値0.6/C値1.0以下の高断熱・高気密を実現しています。
アーキホームでは自由設計の注文住宅を比較的ローコストで建てることができ、顧客の要望を最適な価格で具現化できる設計・提案能力を持ち合わせています。概算金額で契約後、オプション追加で増額になり顧客が困惑しないよう、初めから合計金額が分かりやすい明朗会計にも努めています。
高い透明性
アーキホームは構造計算や現場の監査記録書を顧客に開示し、建設現場も包み隠さず見せるなど、透明性が高く安心も提供する会社です。ホームページでは、「現場レポート」として建築現場の工程ハイライトを紹介しています。
通常、どの住宅会社も建築実例として完成した住宅は紹介しますが、現場の工程を写真で紹介するハウスメーカーは非常に珍しいと言えます。
60年長期保証
新築住宅については、引き渡し後10年間は売主が瑕疵担保責任を負うことが「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)で定められています。大手ハウスメーカー以外はアフターサービスを10年のみに限定することが多い中、アーキホームの注文住宅は構造躯体・防水・基礎については、60年の長期保証(10年目以降は有償修理)が付いています。
京都府の注文住宅相場とおすすめハウスメーカー【5選】はこちら
京都府の人気居住エリアトップ5:住みやすさランキングはこちら
坪単価
アーキホームの坪単価は商品ラインナップによって大きく異なります。ホームページに掲載されている参考価格より、坪単価を計算してみました。
プラン | 坪単価 |
---|---|
レース | 約70万円 |
ZERO CUBE + FUN | 約34万円 |
プレミア平屋 | 約80万円~90万円 |
トリプル断熱の家 | 約80万円~90万円 |
参考:アーキホーム
ZERO CUBE + FUN
プレミア平屋
トリプル断熱の家
評判
- 大手ハウスメーカーより安く、高断熱でコスパの良い住宅が建てられた。
- オプションを選ぶと想像以上に高くつく。
- 気密測定はしていないようだ。
ファーストプランテクノ

出典:ファーストプランテクノ
子や孫まで受け継ぐ家づくり
ファーストプランテクノは未来の子供たちのことまで考え、50年~100年に渡り済み続けることのできる高性能・高耐久な家づくりを目指しています。そのため、ファーストプランテクノは標準仕様で耐震強度3以上の最高レベルをクリアし、全棟で気密測定を実施。ZEHビルダーにも登録されています。
FPグループの加盟工務店
ファーストプランテクノは「FPの家」を展開するFPグループの加盟工務店です。FPとはフレームとパネル(Frame & Panel)のことで、FPの家では木枠パネルに発泡ウレタンを注入し、高圧プレスして木枠パネルと発泡ウレタンを一体化させた「FPウレタン断熱パネル」を使用することが特徴です。FPウレタン断熱パネルにより、高断熱・高気密を可能にしています。
性能とデザインを併せ持つ強み
ファーストプランテクノの創業者は、元々は建築会社でビルや店舗の設計・デザインを担当していました。その経験から、注文住宅においても高いデザイン力を発揮します。現在は提携先の建築家や設計士と店舗や歯科医院の建築も受け持っており、住宅より大きな建物を扱う経験から、より俯瞰した立場でデザインすることができます。
坪単価
ファーストプランテクノの坪単価はホームページ上に記載はなく、ネット上にも情報がありません。創業者は、“過去には、業績につながりやすい売りやすい価格帯の規格住宅で平凡な家を建てていこうかと迷った”こともあったものの、“高性能・高耐久な本物の住まいを建て続けることを決めました”と記していることから、ミドルコスト以上の価格になることが予想されます。
出典:ファーストプランテクノ
評判
- 狭小地でも理想的な間取りの家を建てることができた。
- 価格が少々高くても性能が良く、安心して暮らすことができる。
- 性能とデザイン性を両方持ち合わせている。
あわせて読みたい:ハウスメーカー坪単価比較ランキング
大阪で注文住宅を建てる場合の注意点
注文住宅を建てる時には、うっかり見過ごすと後悔することになる様々な注意点があります。こちらの章では、大阪で注文住宅を建てる時の「土地柄的なポイント」と「一般的なポイント」の2つの視点からアドバイスします。
土地柄的なポイント

大阪の土地柄的なポイントとして、住むのが心配な地域と人気のある地域をそれぞれ3つずつご紹介します。マイホームを建てるならまずは安全第一。治安が良く住みやすい地域に建てたいものです。
住むのが心配な地域【3選】
住むのが心配な地域は、治安面や、その土地に部外者が馴染みやすいかどうかという視点で3つ選びました。
大阪市西成区

出典:ダイヤモンド社
西成区は、地元の大阪府民でも立ち入ることを躊躇する場所です。西成区の中でも「あいりん地区」(旧名:釜ヶ崎)と呼ばれる一画は特に治安が悪いことで有名です。通称「三角公園」と呼ばれる萩之茶屋南公園には、テント暮らしをする路上生活者や日雇い労働者が多く、むやみに近寄ることは危険を伴います。
あいりん地区のすぐ東側には飛田新地と呼ばれる一画があります。飛田新地は、大正時代に設置され当時日本最大の遊郭と言われた飛田遊廓の跡地です。現在の店舗は表向きには料亭として営業していますが、文字通り飲食物を提供する店舗は少数で、大多数は実質的に風俗店として営業しています。
あいりん地区には、路上生活者や日雇い労働者のニーズに合わせた格安の簡易宿泊所が多数存在し、「ドヤ街」とも呼ばれます。「ドヤ」とは簡易宿泊所のことで、「宿」を逆さに読んだ言葉です。物価が安く宿泊料金が格安なため、最近では一部の外国人旅行者から人気があります。
西成ではかつて覚醒剤の密売が横行していた時期があり、現在でも暴力団事務所があることも見逃せません。
このように、かなり特異な色を持つ西成区ですが、橋下徹元大阪市長が「西成特区構想」で改革してからは治安がかなり改善し、現在では子育て世帯の転入が増えるほど変化しつつあることも事実です。
大阪市生野区鶴橋

出典:楽天グループ
生野区鶴橋にはコリアタウンがあり、住民は韓国系移民が高い比率を占めている特異な地域です。コリアタウン周辺は観光客が多い繁華街で、常に喧騒に包まれています。多くの店で店頭にキムチが並び韓国語が飛び交っているので、韓国に来たかのような錯覚さえ覚えるほどです。
鶴橋は大阪中心部への交通アクセスが良く家賃が安いため、近年ではベトナム人が急激に増え、コミュニティを形成しつつあります。しかしながら、不法滞在者も多いと噂されており、過去にはベトナム人同士の凶悪犯罪事件も発生したことがあります。
昼間は観光客も多く治安の悪さを感じないかもしれませんが、鶴橋は狭い路地が多く、夜はやや危険な印象を受けるかもしれません。観光で訪れる分には問題ない場所ですが、良くも悪くも異国情緒が強すぎて、住むとなると別問題になりそうです。
岸和田市

出典:岸和田市 観光課
岸和田と言えば、だんじり祭を思い起こす方も多いのではないでしょうか。だんじりは勇壮で男気溢れる祭ですが、頻繁に事故が発生するため、見る人に街の荒々しい雰囲気を刷り込んでしまっているかもしれません。岸和田の人々は地元愛や絆が大変強く、移住者には入りづらいという一面もあります。
岸和田で使用される方言は泉州弁と呼ばれ、敬語らしい言葉がほとんどなく語尾が特徴的なため、同じ大阪府民でもかなりきつく聞こえることが多いようです。実際のところ、岸和田にはガラの悪い人や暴走族も一定数おり、暴力団事務所も存在します。街灯の少ない狭い路地も多いため、夜の一人歩きは避けた方がよいでしょう。
ただし、実際のところ犯罪発生率はそれほど高くはありません。また、岸和田の人は義理人情に厚く面倒見が良いという面もあるので、一旦輪の中に入ってしまえば住むことに特段の心配は無用かもしれません。
住むのが心配な地域の地価
「住むのが心配な地域」の最後に、参考として各地域の平均地価と、比較のために大阪市の平均地価を掲載します。大阪の中心部ほど地価が高いことは想像に難くありませんが、同じ大阪市内でも西成区・生野区は目立って地価が安いことが窺えます。治安の悪さや中心部からの距離は地価とある程度連動しますので、地価から治安の良し悪しを推測することもできます。
【平均地価比較:その1】
地域 | 平均地価 |
---|---|
大阪市 | 85万5,714円/㎡ |
西成区 | 18万5,785円/㎡ |
生野区 | 18万6,000円/㎡ |
岸和田市 | 9万5,412円/㎡ |
人気のある地域【3選】
人気のある地域は、治安の良さ・子育てのしやすさ・買い物や交通の便利さから、3つ選びました。
吹田市

吹田市は1970年に開催された日本万国博覧会の会場になったことで知られています。万博を機に開発が進み、元々あった千里丘陵の自然を上手に生かしながら、千里ニュータウンが建設されました。市内は美しい街路樹が並ぶ幅広の道路が整備され、閑静な住宅街が広がる住みやすい街として、老若男女から高い評価を得ています。
吹田市内には多数の防犯カメラが設置され、犯罪防止や子供の見守りに役立っています。住人には地域を見守るという意識が強いため、犯罪件数が少なく総じて治安も良好です。
医療機関・教育施設・子育て支援施設や、万博記念公園をはじめとするレジャー施設が充実しており、この点は特に子育て世代から高い人気を得ています。府外からの移住者も比較的多く、転入しても馴染みやすい土地柄です。
このように魅力が一杯の吹田市ですが、丘陵地に造成した街であるため「坂が多くて大変」、「飲食店が少なくて不便」といった声もあります。
高槻市

高槻市は、駅前の大規模商業施設と緑豊かな郊外が共存する街です。市の中心部にあるJR高槻駅から阪急電鉄の高槻市駅を囲む地域には、デパート・商業施設・商店街など数多くの店舗が集まっており、買い物をするには大変便利です。飲食店の数も多いため、外食や食べ歩きも存分に楽しめます。
大阪市と京都市の中間に位置し、どちらにも近いという地の利があるため、交通アクセスも良好で通勤・通学にも好都合な立地です。便利で都会的な市の南部に対して北部は山がちで、手近に自然を楽しめる環境があることも人気の理由です。
高槻市は子育て支援サービスに注力しています。子供の預かり保育や送迎サービスがあるほか、高校生までを対象とした医療助成制度も設けられており、子育て世帯を手厚く支援する体制が整っています。2021年~2022年は待機児童ゼロも達成しており、育児と仕事の両立がしやすい環境の整備に努めています。
高槻市に対するネガティブな口コミとしては「市内の所々で渋滞が発生する」、「市営バスは路線が充実していて便利だが、料金が高い」などがあります。
豊中市

出典:フリーダムアーキテクツ 豊中市で注文住宅を建てるなら知っておきたいポイント!
豊中市には転勤族や富裕層が多く、品が良くおしゃれな雰囲気の街というイメージが定着しています。高層ビルや騒がしい繁華街も少なく、市内のほとんどは閑静な住宅街が広がっています。治安も良く、仕事帰りの女性が1人歩きをしても、不安を感じることはほとんどないと言われるほどです。
豊中市内には広大な敷地面積を誇る服部緑地公園をはじめとして、公園や緑地が点在しており、身近に家族の憩いの場があります。市の西側には大阪国際空港(伊丹空港)があり、新大阪や梅田まで近いことから、交通アクセスも非常に良好です。
教育環境について言えば、公立学校のレベルが高く進学塾も多いため、質の高い教育を受けることができます。児童手当や医療助成制度といった子育て支援も充実しているため、子育て世帯にとっては大変住みやすい環境が整っています。
とは言え、「繁華街が少ないため、外食には少し不便」、「レジャー施設が少ない」など、マイナスな口コミもいくつかあります。大阪国際空港の近辺は騒音問題があり、吹田市と同様、千里ニュータウンは坂道が多いこともデメリットです。
ここでご紹介した吹田市・高槻市・豊中市はいずれも大阪府北部の北摂エリアにあり、大阪市のベッドタウンとして発展してきた地域です。これらの地域の共通点として、高級住宅街や富裕層が多く、治安が良いことが挙げられます。大阪府は概して北部の方が治安は良く、南部の方が治安に懸念がある傾向にあります。
人気のある地域の地価
「人気のある地域」の最後に、各地域の平均地価を掲載します。大阪市は中心部にある一部の区が平均地価を押し上げているため、単純な比較はできませんが、北摂エリアにある吹田市・高槻市・豊中市の平均地価は、大阪府の中では大阪市に次いで高い部類に入ります。
【平均地価比較:その2】
地域 | 平均地価 |
---|---|
大阪市 | 85万5,714円/㎡ |
吹田市 | 28万4,070円/㎡ |
高槻市 | 18万0,096円/㎡ |
豊中市 | 25万7,714円/㎡ |
一般的なポイント
土地柄的なポイントに続き、大阪で注文住宅を建てる時の一般的なポイントについて解説します。一般的なポイントは、地震への備え・坪単価の注意点・土地探しの3点に関するものです。
地震への備え

出典:防災システム研究所
日本では、10年に1回以上の頻度で最大震度7の大地震が発生しています。地震大国である日本で注文住宅を建てる時に、地震への備えを十分にすることは欠かせません。M8~M9の地震を引き起こすと予想される南海トラフ地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と言われています。
地震への備えには、以下の3つのポイントがあります。
耐震等級3で建てる
耐震等級とは、住宅が地震に対してどの程度の強度を持っているかを示すもので、現行の「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」では、耐震等級1~3を以下のように定めています。
耐震等級 | 内容 |
---|---|
1 |
|
2 |
|
3 |
|
この中で耐震等級3は最高ランクに相当するもので、耐震等級1の1.5倍の耐震性を保有します。耐震等級3の認定を得るには、国土交通省に登録された第三者機関で、住宅性能評価を実施してもらうことが要件となります。
過去の大震災で全壊・半壊ゼロのメーカーで建てる
阪神淡路大震災や東日本大震災など、震度7クラスの揺れを引き起こした過去の大震災で全壊・半壊ゼロを公表しているハウスメーカーは、耐震性に信頼の置けるハウスメーカーと言ってよいでしょう。これから注文住宅を建てるなら、そのようなハウスメーカーで建てることを強くおすすめします。
特に阪神淡路大震災の発生は1995年と、かなり前のことになります。その当時で既に震度7に耐えられる構造躯体を可能にしていたということは、先進的な技術力を持ち合わせていたことの証です。
例えばヘーベルハウスは、カタログ中で阪神淡路大震災・東日本大震災の両方において、全半壊ゼロを公表しています。
参考:へーベルハウス 重鉄3階制震FACTBOOK P.1~P.2
住宅密集地では耐火構造で建てる

出典:大阪市
阪神淡路大震災は1995年1月17日(火曜日)の5時46分に発生し、地震そのものだけではなく火災が被害を拡大させました。原因の確認できた火災においては、最も多かったのが電気機器によるもの、次いでガスや油などを使用した燃焼機器によるものでした。
寒い冬の日に発生した地震だったため、ほとんどの世帯では暖房を使用していたことが想像できます。また、地震直後ではなく、避難後の留守宅で電気が回復した際に電気機器にスイッチが入り、火災が発生した世帯が多くあったとの報告もあります。
参考:内閣府
さらに、この時間帯は多くの世帯で朝食を調理中だったと考えられます。現在のようにオール電化が普及していなかったこともあり、当時主流のガスを熱源として調理中に地震が発生したことで、キッチンから出火した世帯も多かったことでしょう。
このように、阪神淡路大震災では地震発生の季節と時間帯が災いしたこともあり、多くの火災が発生しました。しかも、古い木造家屋が密集した地域があったことや、倒壊家屋が道路を塞いで消防活動を妨害したため、出火後に多くの延焼も招いてしまいました。
【阪神淡路大震災の住宅被害状況】
府県 | 全壊 | 半壊 | 全焼 | 半焼 |
---|---|---|---|---|
大阪府 | 895 | 7,232 | 1 | 5 |
兵庫県 | 104,004 | 136,950 | 6,147 | 64 |
出典:内閣府 阪神・淡路大震災の概要と被害状況 P.7
これらのことから、住宅密集地では耐火構造で建てることを強くおすすめします。耐火構造の一例として、住宅金融支援機構が基準を定める「省令準耐火構造」があり、その特徴には“「外部からの延焼防止」、「各室防火」、「他室への延焼遅延」”の3つがあります。
出典:住宅金融支援機構
省令準耐火構造にするには、具体的には以下のような対策を施します。
- 屋根・外壁・軒天を防火構造とする。
- 部屋同士を区切って防火区画化する。
- 火の通り道にファイヤーストップ材を設置する。
参考:住宅金融支援機構
耐火構造であっても、耐震性能が低く地震で倒壊してしまうと延焼の原因となることがあります。安心して暮らすには、耐火構造と耐震性能の両方を兼ね備えていることが理想的です。
坪単価の罠

注文住宅は金額が大きく、ハウスメーカーが正確な見積を算出するのには多くの時間がかかります。そこで、費用の概算を把握するためにしばしば利用されるのが坪単価です。
坪単価とは1坪(約3.3㎡)当たりの建築費のことです。計算式は本体工事費÷延べ床面積(坪)で、例えば本体工事費が3,000万円で延べ床面積が30坪の時、坪単価は
3,000万円÷30坪=100万円
となります。
しかしながら、坪単価で金額のやりとりをする時はいくつか注意点があります。
付帯工事費・諸費用は含まれていない(ハウスメーカーにより異なる)
注文住宅の建築に必要な総費用は、おおよそ以下のような構成と比率になっています。
総費用=本体工事費(70%)+付帯工事費(20%)+諸費用(10%)
※土地代は除く
坪単価は本体工事費を延べ床面積で割ったものなので、付帯工事費と諸費用は別途必要となります。付帯工事費と諸費用の占める割合は合計で30%程度ですので、ハウスメーカーから「30坪で坪単価100万円」と言われた時は、以下が総費用の概算となります。
30坪×100万円÷0.7≒4,286万円
土地を取得する場合は、この金額に土地代も加算したものが予算総額となります。
なお、付帯工事費と諸費用の具体的な内容には、以下のようなものがあります。
【付帯工事費と諸費用の内容】
付帯工事費 |
|
---|---|
諸費用 |
|
延べ床面積に居室以外は含まれない
坪単価の算出基準となる延べ床面積には、居室として使用しないバルコニー・ベランダ、吹き抜けの上階部分、玄関ポーチなどは通常含まれません。しかしながら、ハウスメーカーによってはバルコニーなども含めた施工床面積で坪単価を算出することがあります。坪単価で話をする時は、その坪単価に何が含まれるかを明確にしましょう。
平屋は坪単価が高くなる
平屋は生活空間を1階部分だけに集約するので、2階建てと比較して基礎や屋根の面積が広くなります。基礎工事と屋根工事は本体工事費の中で比較的大きな割合を占めるので、平屋では延べ床面積に対して本体工事費が高くなる傾向にあります。
また、2階建てと比較すると平屋の延べ床面積は小さくなる傾向にあります。そのため、割高な基礎と屋根の工事費を、相対的に小さな延べ床面積で割ることになり、結果として坪単価は高く算出されるという仕掛けになるのです。
このように、坪単価単独では全体像が分かりづらく、坪単価のみを基準にしてしまうと判断を誤る可能性があります。坪単価はあくまで目安に留め、総費用で比較することが大切です。
土地探しはハウスメーカーに

近年では不動産屋に行かずとも、自宅でネットを見ながら簡単に土地探しができるようになりました。しかしながら、探した土地が注文住宅を建てるのに適しているかどうかは、素人には判断が難しいものです。
ハウスメーカーを決める前に素人の勘で土地を購入することは、大変大きなリスクを伴います。土地探しはハウスメーカーに一任し、仮に自分で良さそうな土地を見つけた場合も、必ずハウスメーカーに確認してもらうようにしましょう。
土地探しをハウスメーカーに任せると、以下のようなメリットがあります。
- 原則として、無償で土地探しをしてくれる。
- プロならではの目線で、注文住宅に相応しい土地を探してくれる。
- 土地と建物をまとめて管理してくれるので、手続きや費用の管理が簡便になる。
- ハウスメーカーによっては、自社のネットワークから良い土地を紹介してくれる。
ハウスメーカーは建物の建築から利益を産み出すので、建築するための土地は基本的に無償で探してくれます。プロは素人には持ち合わせない法規制の知識や目利きがあり、近隣の環境まで目を配ってくれることでしょう。最初からプロに頼めば、無用なリスクを避けつつ最短ルートで土地探しをすることができます。
大阪の注文住宅・規格住宅~ローコストハウスメーカー【3選】
大阪でローコストの注文住宅・規格住宅を展開するハウスメーカーを、3社ご紹介します。
キャンディハウス

出典:キャンディハウス 富田林市 匿名様
ローコストを前面に打ち出したメーカー
キャンディハウスは、和泉市に本店のある株式会社市兵衛が運営する住宅ブランドです。「768万円~の超ローコスト注文住宅」や「支払い48,785円~/月」を謳い文句に、主に大阪の中部以南でローコスト住宅を提供しています。
コストダウンへの取り組み
キャンディハウスでは、コストダウンへの取り組みとして以下の7項目を実践しています。
- 職人からの協力
- 共同仕入れ
- 無駄のないスタッフ体制
- 適正価格の告知
- 広告費の削減
- 住宅展示場への不参加
住宅ローンの強い味方
キャンディハウスは、住宅ローンでお困りの方の味方になれるよう、住宅ローンアドバイザーが親切にサポートします。自己資金ゼロ円、年収300万円台でも、多数の住宅ローン審査を通過させた実績があります。他社でローン審査に落ちたり、転職後で勤続年数が短かかったりする方も、相談する価値があります。
坪単価
キャンディハウスのホームページに掲載されている実例から、坪単価を算出してみました。金額は税別で、坪数は延べ床面積ではなく施工面積となっていることにご注意ください。
階数・間取り | 本体価格(税別) | 施工面積(坪) | 坪単価 |
---|---|---|---|
総2階建て4LDK | 1,299万円 | 32.00 | 40.59万円 |
総2階建て3LDK | 1,250万円 | 30.50 | 40.98万円 |
平屋2LDK | 950万円 | 20.00 | 47.50万円 |
参考:キャンディハウス
目安として、坪単価は約40万円~50万円となります。本体価格1,300万円程度であれば、中古住宅しか購入できないと思っていた方でも手が届きそうな値段です。
評判
- ローンの悩みにとにかく親身に付き合ってくれる。
- 最終的に他社で建てることを伝えても、親切にアドバイスしてくれた。
- 営業が仕事に埋もれている。
- 建ててみると金銭面で当初と話が違い、後悔している。
- アフターサービスに来てくれない。
D’S STYLE

出典:D’S STYLE
シンプルで斬新なデザイン
D’S STYLEは株式会社中商の住宅事業部が手掛ける住宅ブランドです。メインオフィスは岸和田にあり、施工エリアは主に関西地方と愛知・岐阜ですが、フランチャイズ加盟店による施工で北海道から福岡までカバーされています(一部カバーされていないエリアもあり)。
ありきたりから脱却し、感性を刺激するような家を建築家と建てることをコンセプトに、D’S STYLEは斬新でモダンなデザインを設計しています。標準仕様では間仕切りが少なく可変性を包含する家を推奨し、空間を広く見せる工夫をしています。
風光を操るプロの設計
風光はプロに任せて欲しいという思いから、窓の位置や大きさは建築家が設計し、施主にはそれをそのまま受け入れてもらうスタイルを取っています。デザインの軸はコートハウスをお手本にしており、外向きは閉鎖的にし、内向きに大開口や吹き抜けを設けることで、都会の狭小地でも外からの視線を気にする必要がなく、開放的な明るい家を可能にしました。
高い断熱性
D’S STYLEは内外ダブル断熱工法を採用しています。セルロースファイバーを使用した内断熱と EPSパネル(発泡プラスチック系)の外断熱により、断熱性はもとより省エネ性・防音性・耐久性にも優れています。
坪単価
基本プランは8パターン×4(東西南北に応じて)の32種類があります。その中でも最もスタンダードなPlan No.4の例をご紹介します。
- 1階床面積/49.68㎡(15.03坪)
- 2階床面積/40.57㎡(12.27坪)
- 延床面積/90.25㎡(27.30坪)
- 本体価格15,480,000円(税込17,028,000円)
出典:D’S STYLE
こちらの例ですと、税別の坪単価は56.7万円となります。
評判
- 窓の大きさや位置が絶妙で、日中は照明を付けなくても十分明るい。
- 狭小地でも良い間取りを設計してくれた。
- ダブル断熱の性能が良く、電気代が節約できる。
- 引き渡し後は引渡し前と比較して連絡が格段に悪くなる。
- 耐震性に疑問が残る。
リュウソークリエイト

出典:リュウソークリエイト
建築職人が創業
リュウソークリエイトは、当初は外壁工事業者として建築職人が東大阪市で創業した会社です。現在では外壁・屋根・防水といった外装工事の他に、新築やリフォームも手掛けるようになり、住まいや暮らしに関連する事業を多角的に経営する会社に発展しました。
ラインナップ
新築住宅については、ローコスト規格住宅からセミオーダー住宅・フルオーダー住宅まで幅広いジャンルを展開しており、以下の4種類のラインナップがあります。
セレクト |
|
セレクトプラス |
|
プレミア |
|
ハイエンド |
|
セレクトとセレクトプラスは、規格住宅や規格住宅をアレンジしたセミオーダーとは言え、豊富なプランを取り揃えており内容は充実しています。建築家の息がかかっているということもあり、ローコスト住宅でも安っぽさがあまり感じられないことは大きなメリットです。
セレクトとセレクトプラスについては、標準仕様は主にLIXIL製品を採用しており、以下の設備がLIXIL製となっています。
- キッチン
- 浴室
- 洗面台
- トイレ
- フローリング
- 建具
- 玄関ドア
坪単価
ホームページでは、規格住宅のHOMAに価格表示があります。
- プラン:HOMA-BRICK
- 1階床面積:51.13㎡
- 2階床面積:49.27㎡
- 価格:1,730万円
出典:リュウソークリエイト
このプランでは、坪単価は56.9万円になります。HOMAはその他のプランでも、坪単価は50万円台後半のものが多いです。
評判
ネット上にはリュウソークリエイトの評判に関する情報がほとんど見当たりません。ホームページの施主インタビューでは、以下のような感想が見つかりました。
- 営業のレスポンスが早く、話しやすい。
- 友人・知人からの紹介で決めたので、確実だった。
大阪の注文住宅~おしゃれなハウスメーカー【3選】
大阪でおしゃれな注文住宅を建てているハウスメーカーを、3社ご紹介します。
kicori

出典:kicori
デザインと自然素材にこだわった家づくり
kicoriは大阪市に事務所を構え、住宅や店舗の設計・施工とリノベーションを手掛ける工務店です。主な営業エリアは大阪・神戸・奈良・京都で、性能とデザイン性にこだわった自然素材の規格住宅・注文住宅を供給しています。
建築実例はどれもおしゃれで、スタイルは和風・洋風・スタイリッシュモダンなど多岐に渡ります。
高い耐震性能とパッシブ設計
Kicoriの住宅は全棟で長期優良住宅の認定が可能で、耐震性能など住宅性能表示の10項目において最高ランクに対応できます。制震オイルダンパーを標準で搭載し、剛床構造やメタルジョイント工法を採用することで木造軸組工法の弱点を補い、耐震性を高めています。
Kicoriの住宅は断熱性・気密性にも優れています。C値は0.2、UA値はkicori basicで0.43、kicori plus+で0.26と、それぞれHEAT20のG2~G3に対応する性能を記録しています。
高い性能が得られるのは、設計から施工まで全てを自社で一貫して行っており、品質にコミットしているからです。
Kicoriの住宅はパッシブ設計に基づいています。パッシブ設計とは、太陽光熱や自然風といった自然エネルギーをうまく利用して、省エネで心地良く生活するための設計手法です。これとは逆に、太陽光パネルなどの機械を使用して省エネと快適性を手に入れる設計手法を、アクティブ設計と呼びます。
自然素材を多用
Kicoriの住宅は内装に自然素材を多用し、快適性や安全性を確保しています。無垢フローリングにはオイル塗装、壁の仕上げには漆喰や紙製のクロス(壁紙)を使用します。日本では壁紙に使用される素材はビニールクロスが約90%と高い割合を占めていますが、ビニールクロスは多くの化学物質を含み健康被害への懸念もあるため、ヨーロッパの公共施設では内装への使用が禁止されています。
このような状況下で、Kicoriが紙製のクロスを使用していることは注目に値します。
建築実例
「海窓」(兵庫県淡路市)
家中どこからでも青い海が見えるように、窓の大きさと位置が緻密に計算されたお宅です。


坪単価
プラン名 | 内容 | 坪単価 |
---|---|---|
kicori select | 規格住宅 | 66万円 |
kicori basic | HEAT20 G2対応、長期優良住宅対応 | 71.5万円 |
kicori plus+ | HEAT20 G3対応、W断熱、第一種換気と床下エアコン | 86.9万円 |
参考:kicori
kicori select
kicori basic
kicori plus+
坪単価は、ボリュームゾーンのkicori basicで71.5万円と中間帯です。Kicoriの注文住宅の高い性能と快適性からすれば、むしろお得とも言えそうです。
アドヴァンスアーキテクツ

出典:アドヴァンスアーキテクツ
高いデザイン性と設計力
アドヴァンスアーキテクツは堺市に本社を構え、大阪市北区と芦屋市に支店を持つ建築設計事務所・工務店です。設計力とデザイン性の高さには定評があり、建築実例はどれも建築家の手によるものを連想させる質の高さです。
対応エリアは会社から車で1時間圏内としており、大阪府全域・兵庫県南部・奈良県・京都府・和歌山県の一部となっています。
デザインの主眼
アドヴァンスアーキテクツはシンプルさの中にこそ美しさがあると考え、簡素で飽きの来ないデザインに徹しています。外観は直線と直角を基調としたスタイリッシュモダンなデザインが特徴です。内装ではドアノブや手すりなどの細部に至るまで美を追求し、家具も含めてインテリアをトータルコーディネートすることもできます。
空間デザインに貢献するSE構法
アドヴァンスアーキテクツではSE構法を採用することができます。SE構法とは、集成材で幅広く成形した柱と梁を、特殊な金物で強固に組み上げる構法です。SE構法では、耐震性を高めながらも大開口や大空間を設けることができます。そのため、大きな吹き抜けや間口が9mで間に柱のないインナーガレージも可能にし、開放的でおしゃれな空間演出に大きく貢献しています。
抜け目のない性能
アドヴァンスアーキテクツはデザインだけではなく、性能に関しても見どころが多数あります。構造計算を全棟で実施し耐震等級3を標準としていることから、長期優良住宅の認定が可能です。また、太陽光や自然風を積極的に活用するパッシブデザインと、太陽光発電による創エネにも力を入れており、経済産業省に登録されたZEHビルダーでもあります。
透明性の高さ
ホームページには、できることとできないことを明記しており、非常に良心的な側面が窺えます。また、アドヴァンスアーキテクツはスタッフを顔写真入りの実名でホームページに掲載しています。これは社員の定着率が高い会社だからこそできることであり、会社が自信を持って社員を公に紹介できることを示しています。
建築実例
「IKU-house 山裾の家」(和歌山県)
大開口のリビングの窓から田園風景を存分に楽しむことができ、贅沢な眺望が自慢のお宅です。


坪単価
ラインナップ | 内容 | 坪単価 |
---|---|---|
ARCHAUS(アルクハウス) | 自由設計の注文住宅 | 48万円~ |
a-casa(アカーサ) | ARCHAUSより自由度の高いセミオーダー注文住宅 | 64万円~ |
GA(ジーエー) | ハイエンド注文住宅 | 75万円~ |
CHOOSE(チューズ) | 狭小地対応の3階建て住宅。128種類のプランあり。 | 1,400万円~ |
HACOLABO(ハコラボ) | 規格コンセプト住宅 | 1,400万円~ |
参考:アドヴァンスアーキテクツ
アドヴァンスアーキテクツでは、1,000万円台から建てられる注文住宅に始まりフルオーダーのハイエンド住宅まで、施主の要望に対し広範囲に対応可能です。
じょぶ

出典:じょぶ
高性能でおしゃれな注文住宅
じょぶは東大阪市に本社、高槻市にモデルハウスのある工務店です。650棟を超える建築実績と、建築家が設計した住宅を施工する技術力があり、高性能でおしゃれな注文住宅を供給しています。じょぶの家は、内装が明るい色使いで暖かみのあるデザインが多いです。
女性建築家が活躍
じょぶの家は無垢材・植物由来の塗料・漆喰といった自然素材を多用し、明るい色調でリラックスできる空間作りが特徴です。それもそのはず、じょぶには女性の建築家が複数在籍しており、主導的な立場で設計を担当しているのです。
女性建築家ならではの目線で、最適な家事動線や子育てのしやすさに留意し、女性が快適に暮らせる家を提案します。
高性能な基本仕様
じょぶの注文住宅は全棟が長期優良住宅に認定、耐震等級は最高ランクの3を獲得できます。UA値0.46以下の断熱性とC値0.6以下の気密性で、HEAT20のG2基準に合致し、太陽光や自然風をうまく取り入れたパッシブデザインを採用しているため、空調の稼働率を低く抑えることができます。
防火性能は省令準耐火構造に適合しており、外部からの延焼に強いほか、他室への延焼を遅延させる効果があります。省令準耐火構造の住宅はコンクリート造に匹敵する耐火性能を保有するとみなされるため、火災保険料が大幅に安くなるというメリットもあります。
専属大工による施工
じょぶの家づくりをするのは、じょぶの家に特化して従事している専属大工です。長年の豊かな経験でじょぶの家の特性を熟知しているため、施工ムラがなく高い品質を担保できます。じょぶは、顔写真入りの実名で専属大工をホームページで紹介しています。
建築実例
「子育て家族の和モダンなパッシブZEH」(高槻市)
SE構法を使用し、2階に開放的なリビングのある省エネ住宅です。


坪単価
じょぶが建てる注文住宅の平均坪単価は85万円(税抜)です。坪単価には、本体工事費と設計費が含まれます。
参考:じょぶ
家づくりを効率的に進める方法
こちらの記事では、大阪で注文住宅を建てる時の費用相場や注意点、おすすめのハウスメーカーや工務店について解説してきました。ある程度の情報収集ができたところで、次はどの会社で建てるかという、家づくりで非常に重要な分岐点に差し掛かります。
住宅展示場に直接足を運んでみるというのもひとつの手ですが、工務店は経費節減のために住宅展示場に出展していないこともよくあります。また、いきなり住宅展示場に行くと、見学したり説明を聴いたりするのに非常に多くの時間を費やしてしまうほか、入ってくる情報が多すぎて頭の中が混乱してしまうことも多いものです。
こんな時におすすめの方法は、「タウンライフ家づくり」という住宅一括見積サービスを利用して、まずは自宅で複数の会社から見積やプランを入手してみることです。タウンライフ家づくりではネットで3分、条件を入力してお住まいの地域から住宅会社を選ぶと、資金計画書・間取りプラン・土地提案といった3つの提案書をもらうことができます。
タウンライフ家づくりで入手した情報から各住宅会社の特徴をあぶり出し、最初の段階で3社程度にまで候補を絞っておくと、その後にかかる家づくりの時間が大幅に短縮できます。家づくりは決めることが膨大にあり、今は意思決定が遅くなればなるほど値上げの不利益を被ることになります。スマートな方法で、効率的に家づくりを進めましょう。

まとめ:あなたのこだわりを明確に
大阪で注文住宅を建てる時のポイントが分かってきたところで、次はタウンライフ家づくりのご利用、住宅会社との打ち合わせへと進むことになりますが、この時に外せないのが「あなたのこだわり」や「譲れないポイント」になります。
「家事動線が効率的で、短時間で家事を終わらせられる間取りが欲しい」とか、「夫婦2人でゆっくりとお茶を楽しめる空間を作りたい」など、具体的な希望事項をいくつか挙げて、それらに優先順位を付けてみてください。購入者の希望がはっきりしていないと、住宅会社は的確な提案ができないのです。
家づくりは、多くの方にとって一生に一度のビッグイベントです。ぜひ、アイデアを膨らませて楽しみながら計画を進めてください。