良い家を建てたいなら【家】に集中してはならない

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なぜ、多くの人は家づくりに失敗してしまうのか?

今日、家づくりに不満をいだいている人が大勢います。
数千年わたる建築の歴史の上に立つ現代の注文住宅において、
なぜ、家づくりに失敗する人が絶えないのでしょうか?

 

 

考えてみると、とても不思議なことのように思います。
全ての住宅会社が良い家づくりを謳い、
これまで家づくりに携わった全てのお施主さんが、
“良い家”を望んできたにも関わらずです。

 

 

私は、人々がもつ“良い家”の認識が間違っているからだと考えています。

 

 

現代の住宅業界が掲げている“良い家”とは、
物質主義的価値観に基づいて生み出されたものです。
最新の省エネ設備がついていて、広々としたリビング、
夏は涼しく冬は暖かい高気密住宅で、耐震性が高く、メンテナンスも不要、
そのうえ低価格で工期も短い…

 

 

「家」そのものに集中し、良い家(性能の高い家)
に住めば幸せになれるという考え方です。
私の考える良い家の定義は少々異なり、
「社会の波風から心身を守り、心の平安を保てる住まい」です。

 

 

現代人は、仕事や人間関係、経済的不安、病気、自然災害など、
多くのストレスの中に生活をしています。
家は、そんな社会や自然の波風から身を守り、
心の安らぐ場所でなくてはなりません。

 

 

心と身体、双方を守れてこそ、
良い家と呼ぶべきだと考えています。

 

 

現代のすべての住宅会社によって、身の安全は保証されています。
現代の建築技術をもってすれば、よほどの災害でない限り、
家の耐震性能の違いで、生命が脅かされることはありません。

 

 

実際のところ(少なくとも私の知る限りでは)、
平成12年以降に建てられた家の倒壊によって、
人が亡くなられたというニュースは、見たことがありません。
しかし、「心」を守ってくれる住宅は、
どこを見渡しても見つけることができないのです。

 

 

社会にでれば、人間の心は常にストレスにさらされます。
これは避けようのない事実です。
身の安全に加えて、家は社会の波風から心を守る場であり、
精神の健全性を回復できる場所であるべきです。

 

 

つまり、家庭内においてストレスが生じにくく、
豊かさを感じながら暮らせることが条件と言えます。

 

家の庭で走り回る家族

 

良い家の条件とは、生命の安全が守られ、
心の健全性を保てる場所である。
(家の性能+豊かな暮らし)

 

現代の注文住宅は男性的思考の産物である。

 

住宅建築の歴史は、物質主義の歴史でもあります。
実は、男性は生来、物質主義的思考を強く持っています。
設計、施工の全てが、“箱”に価値を見出す男性によってつくられてきたため、
建てた後の暮らしについては、考えられてこなかったのです。

 

 

「どうですかこの家、立派な大黒柱がありますよ。」

「入母屋の立派なつくりですよ。」

「国産の檜を使っているんですよ。」

「熟練の職人が腕によりをかけてつくったんですよ。」

 

 

作り手自身が家を所有物(ステータス)として捉えており、
それを評価するのもまた男性であったため、
建築技術は向上したものの、
大切な暮らしについては重きを置かれてこなかったのです。

 

 

医療現場でも同じことが起きており、
医師が患者の「病気を治す」対症療法にだけ集中してきたため、
本来大切な「病気にならない」予防医学は、未だ発展途上です。

 

 

これほど医療が発展しているにも関わらず、
人々は病気を繰り返し続け、医療保証のために、
国の経済が崩壊寸前にまで追い詰められているのです。

 

「家(薬)」にばかり集中し、
大切な「暮らし(予防医学)」をおろそかにしてきた結果、
「不満(病気)」を感じる人が後を絶ちません。

 

植え付けられた“良い家”のイメージ

 

さらに問題なのは、住宅会社側が、
「良い家=良い箱」だと、様々な媒体で宣伝し、
人々の潜在意識に植え付けているということです。

 

 

なぜそんなことをしているのかというと、
「暮らし」を提案するよりも「箱」を売った方が、はるかに楽だからです。
現代の大量生産による建築において、
お客様の暮らしに集中していると、非常にコストがかかります。

 

 

暮らしを提案するには、お客様一人一人の価値観をヒアリングし、
どういった間取りや素材、ライフスタイルを提案すれば、
豊かさを感じる人(家族)なのかを見極めなければなりません。
非常に時間がかかってしまうため、企業として利益を上げることが難しいのです。

 

 

それよりも、最初から「良い家=良い箱」という価値観を植え付け、
予めパターン化しておいた箱に当てはめた方が、はるかに効率的なのです。
このシステムにより、現代の注文住宅は、
最初の打ち合わせから、3〜4ヶ月あれば入居できてしまいます。

 

これが、現代の建築業界の戦略なのです。

 

大量生産される注文住宅

 

 

一般的に家を購入するタイミングは、早い人で30代前半です。
それまでの30年間、さまざまな媒体から刷り込みを受けているため、
誰も「良い家=良い箱」だと信じて疑わないのです。

 

 

むしろ、CMでやっている家に住みさえすれば、
幸せになれると思っている人までいるのですが、
良い家の本質は、そんなところではないのです。

 

暮らしに重点を置いた家づくりとは

 

さて、これが分かったところで、
どうやって豊かな暮らしができる家を建てればよいのでしょうか?

 

 

純粋に暮らしに集中している工務店は極めて少なく、
こうした工務店は、どうしても小規模で活動せざるを得ないので、
探し出す時間とそれなりの価格を覚悟しなければなりません。

 

 

そのため、ほとんどの方は一般的な住宅会社を選択することになります。
もちろん、これは悪いことではありません。
問題なのは、男性的思考に基づいてシステム化されているということです。

 

 

何の準備もないまま相談しに行くと、
パターン化されたシステムに則って処理(提案)されてしまいます。
住宅の営業マンは、販売心理学の心得がありますから、
知らぬ間に丸め込まれてしまう可能性すらあります。

 

 

暮らしにフォーカスした家を建てるには、
事前に家族で話し合いの場をもつことが大切です。

 

 

「どんな家がほしいか?今どきの家はどんな家か?」と考えるのではなく、
「どんな暮らしがしたいのか?そのためにはどんな家が必要か?」
このような視点から家族で話し合います。

 

 

暮らしについての話がまとまったら、複数の住宅会社に提案を求めます。
求めている暮らしを実現できる、具体的なプランを立ててもらうのです。

 

 

その時、「こんな暮らしができる家を提案してくれませんか?」ともちかけましょう。
このアプローチで、打ち合わせをもちかけると、
住宅会社側の意向に関係なく、「暮らし」に集中したプランが完成します。

 

 

そして、多くの“実物”を見学しに行き、
ご自身の感性と調和する住宅会社を見つけることをおすすめします。

 

 

鉄格子の中にいるのと、森の中にいるのでは、
全く違う心理状態になるのと同じように、
毎日見て触れる素材が異なるだけで、
全く違う印象、心理的影響を受けるものだからです。

 

 

ぜひ、この考え方をもって家づくりをスタートし、
「心」と「身体」を守ってくれる、素敵な家を建てていってください^^

 

 

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